三十の反撃

ソン・ウォンピョン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396636128
ISBN 10 : 4396636121
フォーマット
出版社
発行年月
2021年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
300p;20

内容詳細

キム・ジヘ。平凡な彼女は、世の中にも会社にも期待することを諦めていた。だが、一癖ある同僚との出会いにより社会へ小さな反撃を始める。次第にジヘは自分らしい生き方を模索するように―。第5回済州4・3平和文学賞受賞作品。

【著者紹介】
ソン・ウォンピョン : ソウル生まれ。西江大学で社会学と哲学を学び、韓国映画アカデミーで映画演出を専攻。多数の短編映画の脚本、演出を手掛け、「シネ21映画評論賞」、「科学技術創作文芸・シナリオシノプシス部門」を受賞。2020年には長編映画監督作品『侵入者』が公開された。文壇デビュー作となった長編小説『アーモンド』(2017)は、第10回チャンビ青少年文学賞を受賞。続いて出版された本作『三十の反撃』(2017)は、第5回済州4・3平和文学賞を受賞している。邦訳版『アーモンド』(矢島暁子訳、祥伝社)で2020年本屋大賞翻訳小説部門第1位を受賞

矢島暁子 : 学習院大学文学部卒業。高麗大学大学院国語国文学科修士課程で国語学を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    韓国の現代文学。ソン・ウォンピョンは『アーモンド』に次いで2作目。前作に比べると残念ながらインパクトは弱い。主人公は大手企業DMグループ傘下の文化事業を担うアカデミーの社員(当初はインターン、後半では正社員に)。名前のジヘに象徴されるように、子どもの頃からこれといって何の取柄もない(少なくても本人の自己認識においてはそうだ)。そんな彼女が仲間を得て30歳の反抗を企てるのだが、その立脚点も曖昧であるし、反抗そのものもいわば線香花火のようなもの。畢竟はそのどうにも社会を変えられない無力感こそが主題だと言えば⇒

  • starbro さん

    2022年本屋大賞翻訳小説部門第1位ということで、読みました。ソン ウォンピョン、2作目です。韓国のアラサー女子のリアル、秀作だとは思いますが、本書が2021年の翻訳小説の頂点かというと疑問です。 以前から本屋大賞翻訳小説部門に関しては思っていたのですが、全国の書店員が投票している割に1位で25票って少な過ぎませんか?小学校のクラスの学級委員長の投票のようです(笑)私の方が書店員よりも多く1年間に翻訳小説を読んでいるかも知れません。 https://www.shodensha.co.jp/sanjyuu/

  • fwhd8325 さん

    韓国の映画を見ていると「あっ、よくわかる」と思うことが多くあります。近くて遠い国ではなく、とても似ていると思います。この作品にも同じような感覚を感じます。「アーモンド」に続いていい作品に出会えたと思います。そしてこの作品が「済州4.3平和文学賞」を受賞していること。韓国でもタブーとされている済州島事件を忘れない、そのために作られた文学賞だという。どこかで怒りがつながっている。それを若い作家が文学で意思をつないでいることは素晴らしいことだと思います。

  • Apple さん

    大人の入口に立つ三十代前半で、今の時代の生きづらさや、自分の存在が矮小に思え行き詰まりを感じる人は多いのではないかと思われます。この本の主人公キム・ジヘも同様でしたが、小さな声を上げることの大切さを示してくれたような気がします。全く説教くさい感じではないのが良かったです。年長者といえども絶対的に正しいわけではなく成長の停止した不完全な存在であり、それをありのままに認識するようにしたいと思います。「アーモンド」と並んでとても素晴らしい小説でした。

  • まちゃ さん

    主人公は、ソウルオリンピックが開催された1988年生まれ、三十歳のキム・ジヘ。彼女が社会の矛盾や閉塞感の中で、もがきながら自分の道を見つけていく物語。何もかもが思い通りにいくわけではない人生で、小さなどんでん返しを信じて、少し肩の力を抜いて。読後感良し。

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ソン・ウォンピョン

ソウル生まれ。西江大学で社会学と哲学を学び、韓国映画アカデミーで映画演出を専攻。多数の短編映画の脚本、演出を手掛け、「シネ21映画評論賞」、「科学技術創作文芸・シナリオシノプシス部門」を受賞。2020年には長編映画監督作品『侵入者』(邦題『食われる家族』)が公開された。翻訳者としても活動を始め、20

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