ペルセフォネ（ドイツ語）　ヴンダーリヒ、Ｄ．ディクソン＆ヘッセン放送交響楽団

ヴンダーリヒのストラヴィンスキー！
幻の名指揮者ディクソンの貴重な記録でもある
ストラヴィンスキーの『ペルセフォネ』！

名テノールフリッツ・ヴンダーリヒがストラヴィンスキー作品で歌っている珍しい録音が発掘されました。『ペルセフォネ』は、1933年にパリで初演された３部のメロドラマ。テノール・ソロ、合唱、語りをともなった作品で、初演時にはバレエが用いられて舞台上演されています。音楽そのものはカンタータ風で、題材ともども、新古典主義時代のストラヴィンスキーらしい作品。ヴンダーリヒの美声が生えています。なおここではフリッツ・シュレーダーによるドイツ語訳で上演されています。
　この録音のもう一つの価値は、ディーン・ディクソン[1915-1976]の指揮。卓越した指揮者であったにもかかわらず、アフリカ系ということで米国での活動がままならなかったディクソンは、1950 年代からヨーロッパやオーストラリアに活路を見出し、エーテボリ交響楽団の首席指揮者を務めるなどかなりの活躍をしましたが、録音はあまり多く残すことはありませんでした。この幻の名指揮者の力量を知る上でも貴重な録音です。（キングインターナショナル）

【収録情報】
・ストラヴィンスキー：ペルセフォネ（ドイツ語）

　フリッツ・ヴンダーリヒ(T)
　ドリス・シャーデ（語り）
　ヘッセン放送合唱団
　南ドイツ放送合唱団
　シュヴァンハイム少年合唱団
　ヘッセン放送交響楽団
　ディーン・ディクソン（指揮）

　録音時期：1960年11月11日
　録音場所：フランクフルト・アム・マイン
　録音方式：モノラル（ライヴ）