ステファヌ・クルトワ

人物・団体ページへ

共産主義黒書“アジア篇” ちくま学芸文庫

ステファヌ・クルトワ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480097743
ISBN 10 : 4480097740
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
追加情報
:
576p;15

内容詳細

各国の共産党政権が行ったテロルや抑圧の過程は、ソ連で練り上げられた母型から派生している。とりわけ中国、北朝鮮、カンボジアなど、アジア共産主義におけるそれは、犠牲者の総数ではソ連を凌駕し、酸鼻も極限に到った。その特徴は、過剰なまでのイデオロギー化と主意主義にある。「正しい思想」による意識の専有、人間の分類と再編成への意志、そして階級敵に対する絶滅政策の発動。この死のプログラムを社会全体に適用することに、政権はある期間成功する―。なぜ共産主義はかくも血塗られたものとなったのか。アジアでの実態とともに問う。

目次 : 第2部 アジアの共産主義―「再教育」と虐殺のあいだ(中国―夜のなかへの長征/ 北朝鮮・ベトナム・ラオス―竜を産み落としたもの/ カンボジア―目をおおうばかりの犯罪の国で/ 結論)/ なぜだったのか?

【著者紹介】
ステファヌ クルトワ : 1947年生まれ。CNRS(フランス国立科学研究センター)主任研究員。『共産主義』誌編集長。専門はロシア・ソ連史、共産主義の歴史

ジャン=ルイ・マルゴラン : 1952年生まれ。プロヴァンス大学講師、同大東南アジア研究所(CNRS)研究員。専門は20世紀アジア史

高橋武智 : 1935年東京生まれ。東京大学仏文科卒。同大学院で18世紀仏文学・思想を専攻。現在、翻訳家、著述家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 勝浩1958 さん

    毛沢東も金日成もポル・ポトもどうしようもなく狂っています。あの時代のその国に生まれなくて本当に良かった。日本に生まれて心よりありがたく思うほど、言語を絶する悲惨さです。今や共産主義国家や全体主義国家が勢いを増しつつあります。 北朝鮮への対応を誤ると、本当に核戦争に突入するかもしれません。対話での解決を祈ります。

  • 筑紫の國造 さん

    「ソ連篇」を読んでから久しぶりの続編。本書は一カ国ではなく、中国やカンボジアなどアジア数カ国の共産主義の様子を解剖する。中国ではやはり大躍進と文化大革命が取り上げられるが、特異な様相を呈していたのはカンボジアだ。トップであるポルポトが影に隠れてなかなか姿を見せなかったこと、文明社会を破壊し尽くしたことなど、その狂気の度合いは他の共産主義国家を上回ると言っていいだろう。特にアジア的な共産主義の特徴としては、「教育」というものが挙げられている。正確には、洗脳とでも言うべきだろう。身の毛もよだつ世界だ。

  • ふぁきべ さん

    共産主義黒書ロシア編は以前読んだが、そのアジア編。アジアの共産主義というと、中国、カンボジア、ヴェトナムに北朝鮮(とラオス)といったところだが、紙幅の大半は中国とカンボジアに割かれている。ヴェトナムの共産主義にも中国のような残忍さが多分にあったことは知らなかったが、同時に情報の少なさも感じさせられた。いずれにせよアジアの共産主義には独特の陰惨さがあるが、やはり大元はロシアのレーニン・スターリン主義であることを強く感じさせる。巻末の章はほとんどがロシアの共産主義について割かれていて、これは

  • Ex libris 毒餃子 さん

    文化大革命における紅衛兵の無法図さは異常。毛沢東の意図を超えてのディストラクションは中国の王朝が前王朝の威光を破滅させるのに似ていて、マルクスレーニン主義とオーバーラップするところがあったから、あそこまでの粛清が起きたのかと思う。それの劣化コピーがクメールルージュであるが、彼らのほとんどがフランスに留学していたエリートだったのが、フランス的選民思想を感じる。アジアでも共産主義は内戦、彼らの敵を国内に作って階級闘争をしなければならない、というロジックは共産主義の欠陥としか言えない。

  • 臓物ちゃん さん

    タイトルに偽りのない、フランスで出版された「ホント文革時代のアジアは地獄だぜ!フゥハハハーハァー」な一冊。特にカンボジアにおけるクメール・ルージュの悪行に関してはたっぷり記述されてるんだけど、解説で訳者から「へぇ〜カンボジアの植民地時代については一行も書いてないけど宗主国だったフランスには責任は無いんですかねぇ〜」ってツッコまれてたのにはワロタ。ソ連篇とあわせて共産趣味初心者にオススメ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品