ジョン・フィールド

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社会関係資本 現代社会の人脈・信頼・コミュニティ

ジョン・フィールド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784750354408
ISBN 10 : 4750354406
フォーマット
出版社
発行年月
2022年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
204p;20

内容詳細

社会の格差はどこからくるのか?それを克服する展望は?人々の関係性に着目してこの問題に接近する「社会関係資本」概念。パットナムやブルデュ、コールマンなどの先駆的な業績からこの概念を紐解き、人脈や信頼が持つ正と負の影響力、デジタル時代の新たな動向も踏まえ、この概念の全体像を描き出す入門書。

目次 : 第1章 概念の起源(ピエール・ブルデュ/ ブルデュの限界 ほか)/ 第2章 人脈の力(社会関係資本と教育/ 経済領域の人脈 ほか)/ 第3章 隘路の散策(社会関係資本と不平等/ 同質性と多様性 ほか)/ 第4章 インターネットは社会関係資本を破壊するのか(パットナムの命題―コミュニティの崩壊/ SNSは社会関係資本を壊しているのか ほか)/ 第5章 社会関係資本の政策と実践(社会関係資本のための政策を開発する理由/ 社会関係資本の測定 ほか)

【著者紹介】
ジョン・フィールド : スターリング大学(University of Stirling)教育研究所の名誉教授。ウォーリック大学(University of Warwick)継続教育研究の名誉教授。ケルン大学(University of Cologne)の客員教授。社会関係資本と成人教育の研究を含め、生涯学習の社会経済的側面に関する広範な研究成果を残している

佐藤智子 : 東北大学高度教養教育・学生支援機構准教授、学習支援センター副センター長。博士(教育学)

西塚孝平 : 東北大学大学院教育学研究科博士後期課程。日本学術振興会特別研究員(DC)。専門は、教育アセスメント論

松本奈々子 : 東京大学教育学研究科生涯学習基盤経営コース博士課程。専門は、高齢者学習、老年社会学。社会保障政策分野において提示されてきた高齢者像を批判的に検討しつつ、「老い」の表象をめぐる学びの理論と方法論について研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ぷほは さん

    SC教科書の中でもっとも簡潔な内容。研究動向をまとめたものなので目端が利いているし、分量が少ないので学生でも読みやすい。まちづくりやコミュニティといったテーマに関心を持つ人は、そのメリットにまず目を向ける傾向があるのだが、本書は適格にもその負の側面や排除の問題に1章を割いている。またSNSなどのネット環境の問題は、日本では趣味縁の研究以降あまり進展がないように思うのだが、本書では積極的に評価する姿勢があり、そこも学生が感じるリアリティに近いものがあるだろう。寿司ペロ事件を考えるのに良い調理器具にもなる。

  • Bevel さん

    公共系の文章に「社会関係資本」(要は人脈)という語が使われているのを見て、背景を知りたくて手に取った。その答えは第五章に書いてあって、まずパットナム自身が『孤独なボウリング』(1993)で政策提言をしてる。ポジティブに使われるのは、保健衛生や教育の分配の文脈、政策評価の文脈、反差別の文脈、開発経済のパートナーシップ構築の文脈、「市場の失敗」の傍証、既存コミュニティ維持など。世界銀行やOECDが2000年前後に使ったのも大きかったという感じ。短くて頭から読んだけど、解説がよいのでそちらが先の方がよいかも。

  • iwtn_ さん

    タイトルの概念を短くまとめた良書。他の本の中では知っていた言葉で、なんとなくしか認識できていなかったが、発祥から古典となっている主な3人の研究とその限界、負の効果やインターネット(特にSNS)の影響など、広く解説してくれている。文化資本みたいな概念もあるが、どちらかといえばその本人の中にあるというよりは外側との繋がりの価値を示すものであり、場合によっては犯罪を助長するなどの悪影響もある。人は集団になるとバカな行動をするアレだと認識した。過去には宗教によってある程度作られていたものでもある、と。うむむ。

  • odmy さん

    長いレビュー論文のような感じで、楽しく読める本ではないけどためにはなる。社会関係資本研究に関して物足りなく思うのは、社会関係資本と地域社会などのパフォーマンスに関連性があることは明らかにされているものの、じゃあそれをどう応用すればいいのかというのがあまり見えないところだ。こういう介入をしたら社会関係資本がこれだけ向上しました、という社会実験ができればいいのだと思うけど、そもそもそんな実験をやること自体が不可能な地域もあるだろうし、指標の客観性にも不安が残るし…。本書を読んでもその疑問は解消されなかった。

  • 大久保遥 さん

    社会関係資本(Social Capital)の教科書として読める本。三人の主要な論者、ブルデュー、コールマン、パットナムそれぞれの主張と意義を丁寧に説明した後、それらの限界点や批判的な主張が紹介される。さいごに、三者が十分に論じていなかったインターネットとの関係について議論が展開される。分量や価格も手頃なことから、社会関係資本を勉強しようとする初学者にとっても、主要な文献にあたる前に読んでおくと理解が進むように思う。とてもわかりやすく感じた。

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スターリング大学(University of Stirling)教育研究所の名誉教授。ウォーリック大学(University of Warwick)継続教育研究の名誉教授。ケルン大学(University of Cologne)の客員教授。社会関係資本と成人教育の研究を含め、生涯学習の社会経済的側面

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