ジョン・ディクスン・カー

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皇帝のかぎ煙草入れ 創元推理文庫

ジョン・ディクスン・カー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488118327
ISBN 10 : 4488118321
フォーマット
出版社
発行年月
2012年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
318p 15cm(A6)

内容詳細

フランスの避暑地に暮らす若い女性イヴは、婚約者トビイの父サー・モーリス殺害の容疑をかけられる。犯行時には現場に面した自宅の寝室にいた彼女だが、そこに前夫が忍びこんでいたせいで無実を主張できない。完璧な状況証拠も加わって、イヴは絶体絶命の窮地に追いこまれる―「このトリックには、さすがのわたしも脱帽する」と女王クリスティを驚嘆させた不朽の傑作長編。

(「BOOK」データベースより)

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中学生のとき以来の再読.カーというとゴリ...

投稿日:2021/03/11 (木)

中学生のとき以来の再読.カーというとゴリゴリの不可能トリックの大家というイメージですが,小説としてとても面白く非常にリーダブルだったことが意外でした.新訳なのと,当方が大人になったからでしょう.確かに中1男子では結婚前の男女関係の感覚とか全然わかっていませんでした.トリックと作品の構造が不可分なので古典的傑作なのでしょうが,本作はその作品部分に不自然さがありません.子供のころはフェル博士とかメルヴィル卿が出てこないのが不満でしたが,出てきたらこの小説としての面白さが犠牲になったはずです.勉強になりました.

mantronix さん | 滋賀県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G さん

    クリスティが脱帽というだけあって、クリスティ好みなミスリードがふんだんに使われている。そして、今読むと、犯人指摘に至るロジックがとても新本格っぽいと気づいた。今こそ評価が一層高まるべき作品。訳の読みやすさもカー作品屈指で、頁数も少なめ。カー作品の中でもオススメしやすい一冊となっている。トビイのキャラもえらく現代的な幼稚さがあって、そういうところ含めて本当に"今"にジャストフィットしている古典だと思う。所謂"カーらしさ"というものはあまり感じられないが、恋愛面だけはまさにカーの王道ど真ん中。

  • Kircheis さん

    ★★★★★ カーの代表作の1つだが、ストレートな本格物でカー独特のおどろおどろしい雰囲気はあまりない。 割と短めで、探偵役はこの作品のみの登場となるキンロス博士である。ヒロインのイヴは相当魅力的なんだろうが、その優柔不断さには少しイライラさせられた(笑) フェア過ぎて犯人はすぐに分かってしまうレベル。しかし展開が面白いのでグイグイ読めてしまう。古典だが、今読んでも超面白い。 アトウッドももちろんクズだが、個人的にはトビイの方が真のクズ男だと思う。

  • 夜間飛行 さん

    三読めなのに忘れている。寝室に入ってきた前夫を追い出そうとしたイヴは、彼と相次いで窓から隣家の犯罪現場を目撃する。立ち去る何者かの手、頭を割られた老人、血飛沫とバラ色の破片…。このシーンが提示された後、そこに様々な疑惑が絡んでくる。イヴに同情的なローズ家の人々や冷淡なメイドの本心がわからないし、当のイヴの心もすっきりしない。これらの心理的なもやもやの中に隠された真相を、心理学者キンロスが解明していく。作中人物の言動が少々まだるっこく思われるけれど、トリックは極めてシンプルで齟齬はない。やはり傑作だと思う。

  • とよキチ さん

    ジョン・ディクスン・カー初読み。前々から数多あるミステリー評価サイトで見て、気になってました。書店で帯を目にした瞬間レジへ。(この買い方は危険というご意見も…)『すごい!』の一言です。新訳版な為か、翻訳もの特有の読み辛さも感じず、のめりこみました。シンプルにして華麗、すべてが収まるべきところに収まるところは、美しさすら感じました。古典的傑作と称されるのも納得です。初心者の私が言うのもおこがましいですが、オススメしたい1冊です。

  • 🐾Yoko Omoto🐾 さん

    再読。巧妙さと大胆さが絶妙なバランスの秀逸な作品。心理的な盲点を巧く突いた「暗示」トリックは作中人物だけでなく、読者をも術中に嵌めてしまう。かといって決してアンフェアではなく、伏線や犯人を示唆する記述は相当フェアだと言える。また、特に繊細な描写ではないにも関わらず、頭に情景が浮かびやすく臨場感があるとても読みやすい作品。ラストシーンのゴロン署長が印象に残った(笑)傑作の中の一作。

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ジョン・ディクスン・カー

1906年アメリカ、ペンシルヴェニア州生まれ。30年に予審判事アンリ・バンコランが登場する『夜歩く』を発表。ギディオン・フェル博士シリーズの『帽子収集狂事件』、ノンシリーズの『皇帝のかぎ煙草入れ』のほか、カーター・ディクスン名義によるヘンリ・メリヴェール卿シリーズの『ユダの窓』など、オールタイム・ベ

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