ジョセフ・サミュエル・ナイ・ジュニア

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国際紛争 理論と歴史 原書第10版

ジョセフ・サミュエル・ナイ・ジュニア

User Review :3.0
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Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784641149175
ISBN 10 : 4641149178
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2017
Japan

Content Description

複雑で混乱に満ちた21世紀の「国際政治」を、どう見ればよいか。理論と実践に通じたジョセフ・ナイとデイヴィッド・ウェルチが、ここに手本を提示する。国際場裏での新たな展開に対応して「現在の引火点」をまとめ、新たな議論や素材を盛り吐んで改訂。2色刷。

目次 : 第1章 世界政治における紛争と協調には一貫した論理があるか?/ 第2章 紛争と協調を説明する―知の技法/ 第3章 ウェストファリアから第一次世界大戦まで/ 第4章 集団安全保障の挫折と第二次世界大戦/ 第5章 冷戦/ 第6章 冷戦後の紛争と協調/ 第7章 現在の引火点/ 第8章 グローバリゼーションと相互依存/ 第9章 情報革命と脱国家的主体/ 第10章 未来に何を期待できるか?

【著者紹介】
ジュニア,ジョセフ・S.ナイ : 1937年米国ニュージャージー州に生まれる。1958年プリンストン大学卒業。1960年英国オクスフォード大学卒業。1964年ハーヴァード大学大学院博士課程修了。Ph.D.(政治学)。ハーヴァード大学政治学部教授、カーター政権国務次官代理(安全保障・科学技術問題担当、1977‐1979年)、クリントン政権国家情報会議議長(1993‐1994年)、同国防次官補(国際安全保障問題担当、1994‐1995年)、国連軍縮諮問委員会米国代表、ハーヴァード大学ケネディ行政大学院学長などを経て、ハーヴァード大学特別功労教授

デイヴィッド・A・ウェルチ : 1960年に生まれる。1990年ハーヴァード大学大学院にてPh.D.(政治学)。トロント大学政治学部助教授、同教授などを経て、ウォータールー大学教授(国際政治学専攻)

田中明彦 : 1954年埼玉県に生まれる。1977年東京大学教養学部卒業。1981年マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了。東京大学教養学部助教授、東京大学東洋文化研究所助教授、同教授、東京大学大学院情報学環教授などを経て、現職。その間、国際協力機構理事長(2012‐2015年)。現在、政策研究大学院大学学長(2017年4月〜)(国際政治学専攻)、Ph.D.(政治学)。著作に、『新しい「中世」―21世紀の世界システム』日本経済新聞社、1996年(日経ビジネス人文庫、2003年)、サントリー学芸賞受賞、『ワード・ポリティクス―グローバリゼーションの中の日本外交』筑摩書房、2000年、読売・吉野作造賞受賞など

村田晃嗣 : 1964年兵庫県に生まれる。1987年同志社大学法学部卒業。1991‐1995年ジョージ・ワシントン大学留学。1995年神戸大学大学院法学研究科博士課程修了。広島大学総合科学部専任講師、同助教授、同志社大学法学部助教授を経て、現職。その間、同志社大学長(2013‐2016年)。現在、同志社大学法学部教授(国際関係論、特にアメリカ外交・安全保障政策研究専攻)、博士(政治学)。著作に、『大統領の挫折―カーター政権の在韓米軍撤退政策』有斐閣、1998年、アメリカ学会清水博賞・サントリー学芸賞受賞、「変容する日米安保政策コミュニティー」『This is読売』1997年1月号、読売論壇新人賞優秀賞受賞、「『国際国家』の使命と苦悩―1980年代の日本外交」五百旗頭真編『戦後日本外交史(第3版補訂版)』有斐閣アルマ、2014年(初版1999年、吉田茂賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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近年の情勢の変化には全く触れられていない...

投稿日:2021/04/25 (日)

近年の情勢の変化には全く触れられていないがゆえに、理論的根拠が希薄になったことの提言は見られなかった。「未来に何を期待できるか」として割かれた箇所はもはや理想論にしか聞こえず、過去にはなかった新たな手法、理論づけが待たれる時代に入った昨今では、残念ながら、ここからは解決策の共通の根拠となる示唆を得られなかった。

アポクリファ さん | 千葉県 | 不明

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ネオリベラリズムの学者として知られ、「ソ...

投稿日:2021/02/25 (木)

ネオリベラリズムの学者として知られ、「ソフト・パワー」のなどの著作があり、実務経験もあるジョセフ・ナイ氏などが初学者向けに書いた国際政治の教科書です。 改訂もしばしば行われております。 初学者向けだけにわかりやすく解説されており入門書として良書です。 リアリズムの学者の初学者向けに書いた教科書もあれば比較しながら読みたいですね。

一郎 さん | 千葉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヒロキです

    過去の国際紛争について、主にリアリズム・リベラリズム・コントストラクディヴィズムの観点から解説した本。世界の秩序は、リアリストの唱える諸国間のバランス・オブ・パワーと、リベラルの唱える国際的制度、歴史的な時期と社会的文脈による規範や理念で形成されるとされる。他にも、経済的階級を主体とし、資本家階級は利益の極大化を図り労働者階級は公正な賃金と労働環境を求め、資本家階級は富を、労働者階級は労働を行使するマルクス主義など。教科書的で難しかったので、第1章から第5章までは、また再読してみたいと思う。

  • iwtn_

    今を時めく恒星間飛行氏が推薦しているのを見かけ、書店で探してみると原書第十版とあり、昨今の動静から既に次版は大きく内容が増しそうと思いつつも、こういうの大好きと購入に至る。これが三千円で売っている社会は素晴らしい。国際的な紛争と協力行為についての教科書。第七章で取り上げられる引火点が2つ程燃え上がってしまっている現状を理解する大きな一歩になったように思う。地球上の国家群の相互関係という、たぶん人類が認識できる最大規模の複雑系の話なので、普段自分が取り扱う、もう少し小規模の複雑系に関しても参考になった。

  • sayan

    ホッブス的無政府状態の世界にはならず、リアリストの唱える諸国間のバランス・オブ・パワー、リベラルの唱える国際的な制度、そしてコンストラクティヴィストの指摘する新たな規範や理念の発展によって「秩序」は形成するというナイのまとめは、南海先生(三酔人経綸問答)の結論に近いか。コンストラクティヴィストの限界がいわれるなかで、ナイの指摘にあるように今日の世界政治に最重要事項である「人と人の間の正義」をはじめとするウェストファリア制度でカバーできない、主権・人道的介入・人権・集団殺戮に対する説明には有効、は興味深い。

  • yuno

    リアリズム、リベラリズム、コンストラクティビズムの3つの国際政治理論や主要な概念について概観し、「個人」「国家」「システム」という3つのレベルのフレームワークで、ウェストファリア体制から現在に至るまでの国際政治史を分析している。現代に話が移った後は、IT技術等の影響で国家の力が相対的に落ちている状況の捉え方が議論の中心になるが、クリアな結論は出せていないものの、多様な見方を示しており非常に示唆に富む内容。翻訳も読みやすい。

  • ちょっかん

    3ヶ月と長い時間をかけて、やっと読み終わった。本書も国際関係学を学ぶうえで必読書といわれる名著である。本書は第10版も発行されており、初版と比べても最近の事象が記載されている。個人的には、前に読んだ国際関係学入門よりもわかりやすく、より包括的に書かれていると感じた。とりわけ、コンストラクティビズムの記載が多く、とても勉強になった。

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