科学文明の起源 近代世界を生んだグローバルな科学の歴史

ジェイムズ・ポスケット

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784492800959
ISBN 10 : 4492800956
フォーマット
出版社
発行年月
2023年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
水谷淳 ,  
追加情報
:
566p;20

内容詳細

ヨーロッパ中心の科学史を覆す。世界13ヵ国で刊行。科学革命は大陸を越えた文化交流と、古今東西の知られざる科学者のたゆまぬ努力から誕生した。現代世界の見方を変える、かつてない視点で描く近代科学の発達史。

目次 : はしがき―近代科学の起源/ 第1部 科学革命 1450年頃〜1700年頃(新世界との出合い/ 天文学の興隆)/ 第2部 帝国と啓蒙 1650年頃〜1800年頃(ニュートンの発見を導いたもの/ 経済のための博物学)/ 第3部 資本主義と紛争 1790年頃〜1914年(進化論と生存競争/ ナショナリズムと国際主義)/ 第4部 イデオロギーと戦争の余波 1914年〜2000年頃(政治の時代の物理学/ 冷戦と遺伝学)/ エピローグ―科学の未来

【著者紹介】
ジェイムズ・ポスケット : ウォーリック大学准教授。科学技術史が専門。ケンブリッジ大学で博士号を取得し、ダーウィン・カレッジのエイドリアン・リサーチ・フェローシップを取得した。『ガーディアン』『ネイチャー』『BBCヒストリーマガジン』などに寄稿し、インドの天文台からオーストラリアの自然史博物館まで、世界各地を調査のために訪れている。2013年にはBBC新世代思想家賞の最終選考に残り、2012年には英国科学作家協会による最優秀新人賞を受賞している

水谷淳 : 翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まーくん さん

    近代科学は1500年から1700年までにヨーロッパで編み出されたとする従来のストーリーに強く異を唱える。古代ギリシャの知識を翻訳発展したアラブの科学は多少評価されてきたが、これまで殆ど無視されてきた中国、日本、インド、トルコ更には中米、アフリカ諸国までグローバルな地域での科学の発展への貢献があったとする科学史の見方を事例を挙げて展開している。プトレマイオスの複雑極まる宇宙観から、コペルニクスが『天球の回転について』で天動説に辿り着くまでにイスラム科学の成果『アルマゲスト大要』から直接影響を受けたという。⇒

  • 逆丸カツハ さん

    科学は西洋のみで発達したのではなく、中東や中国、インドなどでの蓄積が寄与するところも大きかったとか。ただ、確かに個々の話がバラけている感は否めない。大きな話をコンパクトにまとめ過ぎているところがあり、本当に体系的に語るのなら、最低でも十数冊程度は必要なのかもしれない。とはいえ、おもしろかった。

  • てつ さん

    お勧めしたい本です。ヨーロッパ中心の科学史を覆す、という帯に釣られましたが、それだけでは今日の科学の進歩はなく、正確には世界各地の知恵や研究者の力を借りて出来上がってきたもので、科学はこれからもグローバルな研究を進めるべきという書き方。偶然出会った本ですが、この出会いはリアル書店ならではです。

  • y さん

    西洋中心の科学史観に疑義を唱えているのは、そーだよねぇと納得しつつ読んだのですが、奴隷制や植民地主義、冷戦などとの科学の関係は、私にはなかった視点ではっとしました。 厚さの割にすらすら読めて楽しかったです。

  • takao さん

    ふむ

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ジェイムズ・ポスケット

ウォーリック大学准教授。科学技術史が専門。ケンブリッジ大学で博士号を取得し、ダーウィン・カレッジのエイドリアン・リサーチ・フェローシップを取得した。『ガーディアン』『ネイチャー』『BBCヒストリーマガジン』などに寄稿し、インドの天文台からオーストラリアの自然史博物館まで、世界各地を調査のために訪れて

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