ショスタコーヴィチ(1906-1975)

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CD

交響曲第5番 ザンデルリンク&ベルリン交響楽団

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KICC9408
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

ハイパー・リマスタリング・シャルプラッテン・ベスト
KICC9408

ザンデルリンク / ショスタコーヴィチ:交響曲第5番

・ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調 作品47『革命』

ベルリン交響楽団
クルト・ザンデルリンク(指揮)

 録音時期:1982年1月19-22日
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会

内容詳細

“階級闘争の勝利”というこの曲の表層的な主題を、堂々たる威容で提示するザンデルリンク。作曲家が楽譜に隠した批判的メッセージに無頓着なのは、ムラヴィンスキーから薫陶を受けた東独の巨匠としては致し方ない。骨太ながら細部に目の行き届いた演奏である。(彦)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ユーザーレビュー

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先々月2011年9月、99歳の誕生日を翌日に控...

投稿日:2011/11/24 (木)

先々月2011年9月、99歳の誕生日を翌日に控えて亡くなったザンデルリンクのBSOを指揮しての1982年まだ70歳と若かりし頃録音したショスタコーヴィチ交響曲第5番で他のレビューの方も述べられている様に正にドイツ風の演奏でタイムは@17’37A5’30B15’34C11’50と全体充分時間をかけての進め具合であります。周知の様にザンデルリンクは亡命先のソ連で1940〜1950年代旧LPSOの指揮を担当しあのムラビンスキーの下で研鑽も積みショスタコーヴィチとも面識があったわけですから本盤仕上がりもその本質は中々大したものなのでしょう。1960年代に戻って来たドイツでの活動でもかつてのソ連での経験も生きた演奏も多い様ですね。さて、本盤演奏第1楽章、ファッとした感じの出だしでややユトリを持った・・・ギスギスせず鋭い感じも抑え気味の運びが暫く続きます。中ほどマーチ風の処はテンポアップさせたり詰めは隈取りながら再びスローダウンさせ起伏メリハリをつけます。ピーク後更にスローになりやがて後日談の様にヴァイオリン・ソロが美しく添いながら落ち着いたクロージングであります。第2楽章・・・スタートは少しブチ切り的ですがゆっくりリズムを刻みつつ伴奏的管弦楽はなだらかな流れで対照を強調します。締めくくりはやはり落ち着いたものです。コントラストを抑制したこれまでのアプローチの延長戦上では一番似合いの第3楽章はやはり弦中心に穏やかに進みますが時として「凄み」もチラつかせます。緊張感が疑問視される寸前様相一点しピークでは厚い弦を軸に攻めて執拗さも加わりはち切れます。静まった後はハープ等主導でやはり落ち着いた〆め。いよいよ最終楽章、例のスタートはかなり速く全楽章とのこれも対比感を出して行きます。中間部への突入はスローダウンからクライマックスへの準備体制に入ってマーチへはゆっくりとティンパニーも踏みしめる如くで管楽器の咆哮と弦楽器側もどっしり、ゆっくり・・・最後のティンパニーも実に堂々と勝利感に結び付けます。ムラビンスキー流に初め速く終わり遅くの配分なのですがかなり異なりはしておりました。この「革命」交響曲は正直な処ある程度のレベルの演奏ならどんな演奏でもその効果があげられるそれこそ名曲なのですが本盤演奏の後半二楽章は特に印象深く説得力あるものと思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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ドイツ風の重厚な名演だ。ザンデルリングは...

投稿日:2010/12/05 (日)

ドイツ風の重厚な名演だ。ザンデルリングは、旧東ドイツ出身の指揮者ではあるが、旧ソヴィエト連邦において、ムラヴィンスキーの下、レニングラード・フィルの客演指揮者をつとめていたこともあり、ショスタコーヴィチの演奏について、ムラヴィンスキーの薫陶を得ていたものと思われる。もちろん、ムラヴィンスキーの演奏とはその性格を異にするが、それでも、その演奏に通低する精神性においては、共通するものがあるのではないかと考える。ショスタコーヴィチは、現在の北朝鮮のような国において、粛清の恐怖に耐えながら、したたかに生き抜いてきた。そうした死と隣り合わせの恐怖が、各交響曲の根底にあると考えられる。だからこそ、ムラヴィンスキーの演奏には、単に、初演者であるからというのにとどまらない、強い説得力があるものと言える。ザンデルリングも、前述のように社会主義政権下にあった東独出身であり、こうした恐怖には強く共感するものがあったと考える。本演奏には、前述のような、厳しい造型美を旨とするドイツ風の重厚なたたずまいに加えて、ショスタコーヴィチの交響曲の本質を鷲掴みにした凄みのある深い共感に満ち溢れている。終楽章も、単なる苦悩から歓喜へというようなお祭り騒ぎにはなっておらず、ムラヴィンスキーの演奏と同様に、テンポを落とした幾分控えめな終結が印象的である。本盤は、かつてSACDハイブリッド盤が出ていたが、このハイパー・リマスタリング盤は、さらに音質が鮮明になっており、本名演の価値をより一層高めることに大きく貢献している。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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1楽章:中間のピアノは小さめだが、全体を通...

投稿日:2006/10/07 (土)

1楽章:中間のピアノは小さめだが、全体を通して遅く、怖い。特にラストのフルートソロ。2楽章:やはり遅いが、楽しい。ドイツの田舎臭さを感じさせる。3楽章:割と普通。3だけなら、もっと良い演奏はあるだろう。4楽章:冒頭から超高速。但し加速はしないため、中間部に入る前では遅めに感じる。中間部は普通のテンポで音量は小さめ。終結部はテンポはゆっくりだが、金管が予想外に弱く、もの足りない。全体を通して、踏みしめるような芯の太い堅実な響きを聴かせてくれる。流石ドイツ人。4楽章に少し浅さを感じたため全体を通しての評価は「すばらしい」

あるまじろ さん | 神奈川 | 不明

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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

「わたしの交響曲は墓碑である」という“証言”の中の言葉によって象徴されるショスタコーヴィチの音楽と生涯への価値観の変質は、今もって盛んな議論と研究、演奏解釈によって再認識過程の最中にあるとも言えますが、作品によってはすでに演奏年数も75年に及び、伝統と新たな解釈の対照がごく自然におこなわれてきているとも言えそうです。 圧政と戦争の象徴でもあったソビエト共産主義社会の中に生き、そして逝ったショスタコ

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