ショスタコーヴィチ(1906-1975)

人物・団体ページへ

CD 輸入盤

【中古:盤質S】 交響曲第6番、第14番『死者の歌』 ユロフスキー&ロンドン・フィル、モノガロワ、レイフェルクス

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

中古情報

新品ジャケット
こちら ※参考のため、実際の商品と異なる場合がございます
:
S
特記事項
:
未開封
:
HMV record shop オンライン

基本情報

ジャンル
カタログNo
LPO0080
レーベル
Lpo
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)


ショスタコーヴィチ:交響曲第6番、第14番『死者の歌』
ユロフスキー&ロンドン・フィル


キビキビと躍動的な演奏で人気を博しているユロフスキーによるショスタコーヴィチの交響曲第6番と第14番の組みあわせ。
 どちらの作品も、各パートの見通しの良さと、動的な切れ味は求められる一方、暗さや重さも大事な内容ということで、ユロフスキーとの相性も良さそうです。
 第14番では、バリトンに大御所のセルゲイ・レイフェルクス、ソプラノにベテランのタチアナ・モノガロワを起用しています。

【交響曲第6番】
ソ連のフィンランド侵攻直前の1939年11月に初演されたこの作品は、通常の交響曲スタイルでの第1楽章にあたる部分が無く、いきなりラルゴの緩徐楽章で開始され、その後、アレグロのスケルツォ→プレストのフィナーレと速度を上げて行きます。身近に迫った戦争への不安を描いたかのような緩徐楽章に続き、そうした不安を払拭するような楽しげなスケルツォと、やたらに快活でどこかカラ元気の気配もあるフィナーレが演奏されるこの作品、ソロ楽器が大活躍し、また、第1楽章では精妙な表現も求められるなど聴きどころの多い傑作でもあります。

【交響曲第14番】
弦楽合奏と打楽器群によって演奏されるこの交響曲第14番は、死にまつわる11のテキストに付曲した作品。グレゴリオ聖歌が引用されガルシア・ロルカの色彩豊かな光景を彷彿とさせる死者への祈りの詩を用いた第1楽章「深き淵より」から、コサックが「おまえの母ちゃんでべそ」的な悪口をスルタンにまくしたてる第8楽章のような音楽にいたるまで実に幅広い死のイメージを内包しており、ショスタコーヴィチが単なる静謐で美しい死のイメージといったようなものではなく、もっと複雑で現実的な痛みや苦み、恐れといったものまで表現しようとしていたことは明らかです。

【ユロフスキー・プロフィール】
1972年4月4日、モスクワに誕生。父は指揮者のミハイル・ユロフスキー。モスクワ音楽院で基礎を学んだのち、家族と共にドイツへ移住した1990年からは、ドレスデンおよびベルリンの高等音楽学校で研鑚を積みました。
 1995年、アイルランドで催されるウェックスフォード音楽祭において、リムスキ=コルサコフの歌劇『五月の夜』を指揮して正式にデビュー、この成功で、早くも同年コヴェント・ガーデン王立歌劇場に招かれて『ナブッコ』を指揮、大きな注目を集めました。
 1997年には、ベルリンのコーミシェ・オーパーへの客演をきっかけに、同歌劇場初の「カペルマイスター」に就任、2001年まで続いたこのポストは、ユロフスキーの名をヨーロッパ本土で大いに高めました。
 その他にも、ヴェニスのフェニーチェ座、パリのバスティーユ歌劇場、ブリュッセルのモネ劇場、ドレスデン州立歌劇場、ボローニャのテアトロ・コムナーレ、そしてコヴェント・ガーデン王立歌劇場などに継続的に客演、1999年にはメトロポリタン歌劇場で『リゴレット』を指揮してアメリカにも進出。ミラノ・スカラ座へは『エフゲニー・オネーギン』でデビュー済み。特に、ウェールズ・ナショナル・オペラでの『パルジファル』と『ヴォツェック』、メトロポリタン歌劇場での『スペードの女王』、パリ・オペラ座での『戦争と平和』、グラインドボーン音楽祭での『魔笛』、『チェネレントラ』、『オテロ』は大評判を取り、オペラ指揮者として既にゆるぎない名声を確立しています。
 オペラ以外にも、既にベルリン・フィル、ロッテルダム・フィル、ロンドン・フィル、フィラデルフィア管弦楽団、ピッツバーグ交響楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団などに客演、コンサート指揮者としても大活躍しています。
 現在、グラインドボーン音楽祭の音楽監督、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団及びロシア・ナショナル管弦楽団の首席客演指揮者を務め、精力的な活動を展開中。(HMV)

【収録情報】
ショスタコーヴィチ:
● 交響曲第6番ロ短調 Op.54
 第1楽章:Largo
 第2楽章:Allegro
 第3楽章:Presto

 録音時期:2013年5月17日
 録音場所:ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール

● 交響曲第14番ト短調 Op.135『死者の歌』
 第1楽章:深きところから
 第2楽章:マラゲーニャ
 第3楽章:ローレライ
 第4楽章:自殺者
 第5楽章:心して
 第6楽章:マダム、御覧なさい
 第7楽章:ラ・サンテ監獄にて
 第8楽章:コンスタンチノープルのサルタンへのザポロージェ・コサックの返事
 第9楽章:おお、デルウィーク、デルウィーク
 第10楽章:詩人の死
 第11楽章:結び

 録音時期:2006年2月18日
 録音場所:ロンドン、クィーン・エリザベス・ホール

 タチアナ・モノガロワ(ソプラノ:第14番)
 セルゲイ・レイフェルクス(バリトン:第14番)
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴラディーミル・ユロフスキー(指揮)

 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

収録曲   

  • 01. Symphony No. 6 in B Minor, Op. 54 - T. Largo
  • 02. Symphony No. 6 in B Minor, Op. 54 - U. Allegro
  • 03. Symphony No. 6 in B Minor, Op. 54 - V. Presto
  • 04. 交響曲第14番 ト短調 「死者の歌」 Op. 135 - T. De profundis: Adagio
  • 05. 交響曲第14番 ト短調 「死者の歌」 Op. 135 - U. Malaguena: Allegretto -
  • 06. 交響曲第14番 ト短調 「死者の歌」 Op. 135 - V. Loreley: Allegro molto -
  • 07. 交響曲第14番 ト短調 「死者の歌」 Op. 135 - W. The Suicide: Adagio
  • 08. 交響曲第14番 ト短調 「死者の歌」 Op. 135 - X. On the Watch: Allegretto -
  • 09. 交響曲第14番 ト短調 「死者の歌」 Op. 135 - Y. Madam, look!: Allegretto -
  • 10. 交響曲第14番 ト短調 「死者の歌」 Op. 135 - Z. In the Sante Prison: Adagio
  • 11. 交響曲第14番 ト短調 「死者の歌」 Op. 135 - [. Reply of the Zaporozhye Cossacks to the Sultan of Constantinople
  • 12. 交響曲第14番 ト短調 「死者の歌」 Op. 135 - \. O Delvig, Delvig!: Andante
  • 13. 交響曲第14番 ト短調 「死者の歌」 Op. 135 - ]. Death of the Poet: Largo -
  • 14. 交響曲第14番 ト短調 「死者の歌」 Op. 135 - ]T. Conclusion: Moderato

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
2
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
序破急の理想を体現した第6番の傑作がここ...

投稿日:2016/03/09 (水)

序破急の理想を体現した第6番の傑作がここにある 頭のない交響曲と呼ばれる第6番はソナタ形式の冒頭楽章を持たない 序破急の三つの楽章は順次速度を増しながら@緩徐かつ非拍節的A緩徐ながら拍節的B急速で拍節的と言う典型 知ってか知らでかショスタコーヴィチの第6交響曲は雅楽に始まる能・浄瑠璃の基本構成に沿っている ユロフスキーの第6はこのLPOライヴの9年前にRNOとの録音がある それは溌剌とした青春の息吹をまとった立派な演奏だった しかしユロフスキーの研鑽と開かれた眼差しによって9年後の録音は音楽の実像を明確に描き直しショスタコーヴィチの「言葉」を克明に掘り起こしている 音楽から沈潜していた生気を呼び戻している その変化は演奏時間によっても暗示され象徴的だ Largoは3分約り Allegroで30秒強 Prestoで30秒弱伸びて総じて2分短縮となった 緩徐楽章は早まり沈滞した感傷が消え 楽章が速くなるにつれ疾走するばかりに失われていたフレーズの「言葉の」意味が響き連ねられて行く 音楽のディテールが鮮明になり軽やかになった 第14番も全11楽章を見通した設計の上に奏でられた爽快な演奏と言える 死者の歌などというおどろおどろしい呼び名は過去のものとなる 衷心より推薦する  

風信子 さん | 茨城県 | 不明

2
★
★
★
★
★
カップリング曲がないために2006年録音の第...

投稿日:2014/12/07 (日)

カップリング曲がないために2006年録音の第14番の発売が延ばされていたようなのだが、「何て事だ」と叫ばずにはいられない。2013年録音の第6番も悪くはないが(ただし、第1楽章ラルゴの沈痛な悲しみは今一つ)、第14番が圧倒的な名演だからだ。最近出たワシリー・ペトレンコの録音も好演だったが、表出力の強さではそれをさらに凌ぐ。そもそもモノガローワ、レイフェルクスという独唱者二人は現在望みうるベストメンバーだろう。モノガローワは第2、第3、第5楽章いずれも素晴らしいが、第4楽章「自殺」の憑かれたような狂気の表情には怖気をふるう。レイフェルクスも第7楽章「監獄にて」の深みは最高。対照的な第8楽章も単に激烈なだけでなく、むしろ切れ味鋭い歌唱だ。ヴィシネフスカヤ、レシェチンら初演直後の世代の熱さも確かに貴重だが、この二人の歌からはショスタコーヴィチ受容の深まりを感ぜずにはいられない。ユロフスキーのシャープで目配りのきいた指揮も申し分なし。たとえば最終楽章はこれまでややアイロニカルな、軽みのある音楽として扱われてきたが、彼の指揮だと遅いテンポで、堂々たる終結楽章になっている。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

1

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

「わたしの交響曲は墓碑である」という“証言”の中の言葉によって象徴されるショスタコーヴィチの音楽と生涯への価値観の変質は、今もって盛んな議論と研究、演奏解釈によって再認識過程の最中にあるとも言えますが、作品によってはすでに演奏年数も75年に及び、伝統と新たな解釈の対照がごく自然におこなわれてきているとも言えそうです。 圧政と戦争の象徴でもあったソビエト共産主義社会の中に生き、そして逝ったショスタコ

プロフィール詳細へ

関連するトピックス

音楽 に関連する商品情報

おすすめの商品