シューベルト(1797-1828)

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CD

ピアノ・ソナタ第4番、即興曲集、舞曲集 イリーナ・メジューエワ

シューベルト(1797-1828)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BJN1015
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明


孤独な心に寄り添う優しさと、狂おしいまでの魂の叫び〜
待望のシューベルト新シリーズ、第1弾


「BIJIN CLASSICAL(ビジン・クラシカル)」の第7弾。メジューエワの新たなシューベルト・シリーズがスタートします。第1集は、約10年ぶりの再録音となる『即興曲集(作品90)』と、初録音のイ短調ソナタ(D.537)に舞曲集を組み合わせたプログラム。舞曲集は、ロシアの大先輩マリヤ・グリンベルクによる選曲を基本に演奏者が新たに編み出したセレクション。作曲家の孤独な心に寄り添うような優しさと、狂おしいまでの魂の叫びが共存する演奏は、シューベルト音楽のもつ独特の魔力・魅力を余すところなく伝えます。1922年製のニューヨーク・スタインウェイの生み出す豊穣な響きも聴きどころのひとつです。(販売元情報)

【収録情報】
シューベルト:
● 即興曲集 Op.90, D.899
● 舞曲集(ドイツ舞曲とワルツ集)
● ピアノ・ソナタ第4番イ短調 D.537


 イリーナ・メジューエワ(ピアノ/1922年製のニューヨーク・スタインウェイ)

 録音時期:2020年11月26-28日
 録音場所:富山県魚津市、新川文化ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル96kHz+24Bit/セッション)
 発売元:日本ピアノサービス株式会社


収録曲   

ユーザーレビュー

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作品がもつ孤独や哀しみ、痛みを慈しむかの...

投稿日:2023/05/29 (月)

作品がもつ孤独や哀しみ、痛みを慈しむかのような演奏。メジューエワは、今や日本で活動するピアニストの中でも屈指のシューベルト弾きといってもよいと感じている。彼女のシューベルトは天真爛漫な明るさを持っていない。かといって暗いわけではない。前述のシューベルトの作品がもつ孤独や哀しみ、痛みへの深い共感とそれを慈しむかのような深い呼吸をもった演奏に強く惹かれている。そこに煌びやかな音は必要なく、だからこそ1922年製のヴィンテージ・スタインウェイの落ち着いて豊かで、「コク」のある音が合うのだろう。ヴィンテージ・ピアノは「音を出す楽器」ではなく、「音楽そのもの」なのだと考えさせられた。   同じ曲をたびたび録音する彼女ゆえ、魅力は感じていたものの「同じ奏者の同じ演奏を入手するより別の演奏や曲を」と考えて先延ばしにしていた。が、先日読んだ『今のピアノでショパンは弾けない(高木 裕 著、日本経済新聞出版社 刊)』でヴィンテージ・ピアノなどの物語りに触れ、改めて入手する気持ちになった。G.クリムトの絵によるカバージャケットデザイン(カバージャケットのデザインは大切だと思う。ディスクに収められた演奏が「どのようなものなのか」を表す材料になるのだから)に惹かれたのも一因だ。   歌に満ちた舞曲集の添え方は、メジューエワがロシア・ピアニズムのDNAを引き継いでいる証左なのだろう。即興曲の真摯でシューベルトの心の内面に触れるような演奏も、若き日のソナタD537で早くも「(ソナタD959でフレーズが再使用されることとは全く関係なく)その後の晩年」を想起させるような雰囲気が出てくるのもメジューエワのプログラミングの妙ではなかろうか。   もしかすると私のように「再録音、再々録音なら入手は控えようかな?」と思われている方もいるかもしれない。その方々には、再録音に値する内容が詰まっているのでお勧めしたい。初めて彼女のシューベルトを選ぼうとしている方々にも、ピアノの音に一家言ある方々にもお勧めできるシリーズが始まった。今後も注目していきたい。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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