ジェイムズ・コンロン渾身の新録音!
シュレーカーの代表作『烙印を押された者たち』
フランツ・シュレーカー(1878-1934)の代表作『烙印を押された者たち』の新録音。2010年3月、ロサンゼルスのドロシー・チャンドラー・パビリオンにおける上演のライヴ録音である。16世紀のジェノヴァ。容姿の醜いアルヴィアーノは島を所有していたが、自らの容姿ゆえ近づかず、それを良いことに貴族たちが娘を浚って悦楽に耽っていた。アルヴィアーノの市長の娘の画家カルロッタの愛を打ち明けられる、彼は自信がなく受け止められない。カルロッタは貴族の一人に島へと浚われ、アルヴィアーノは相手を殺すが、官能に耽ったカルロッタは相手の名を求めながら息絶える。あまりのことにアルヴィアーノは狂ったように立ち去る。『烙印を押された者たち』は1918年4月にフランクフルトで初演され、大きな成功を収めた。美と毒が混じったような物語と音楽には効し難い魅力があり、規模が大きく上演困難な作品にも関わらずしばしば取り上げられている。このロサンゼルス歌劇場での上演では、2006年から音楽監督を務めているジェイムズ・コンロンが極めて力の入った演奏をしており、さらにアニャ・カンペ、ロバート・ブルベイカー、ヴォルフガング・シェーネ(ブルベイカーとシェーネは2005年のザルツブルク音楽祭での上演でも同じ役を歌った)、マルティン・ガントナーとヨーロッパで活躍する名歌手を招き、さらに座付きの優秀な歌手たちを総動員して、たいへんに力の入った演奏を繰り広げている。英文解説冊子に歌詞の独英対訳付き。(TOBU)
【収録情報】
・シュレーカー:歌劇『烙印を押された者たち』
アニャ・カンペ(S,カルロッタ・ナルディ)
ロバート・ブルベイカー(T,アルヴィアーノ・サルヴァーゴ)
マルティン・ガントナー(Br,アンドレア・ヴィテロッツォ・タマーレ伯爵)
ジェイムズ・ジョンソン(Br,アントニオット・アドルノ公爵)
ヴォルフガング・シェーネ(B,ロドヴィーコ・ナルディ)
ボー・ギブソン(T,メナルド・ネグローニ)
ジョエル・ソレンセン(T,グィドマルド・ウーゾディマーレ)
ヒョン・ユン(Br,ミケロット・チーボ)
エウジェネ・ブランコヴェアヌ(Br,ゴンサルヴォ・フィエスキ)
マシュー・バーンズ(B-Br,パオロ・カルヴィ)
ベン・ワグナー(B,ユリアン・ピネッリ)
キース・ジェイムソン(T,ピエトロ)
ロニタ・ニコル・ミラー(S,マルトゥッチャ)
コリー・ビックス(T,第1の元老院議員)
ホゼ・アダンン・ペレス(Br,第2の元老院議員)
クレイグ・コルクラフ(B,第3の元老院議員)
ヴァレリー・ヴィンザント(S,ジネヴラ・スコッティ)
ダニエル・ウォーカー(S,侍女)、他
ロサンジェルス・オペラ管弦楽団&合唱団
ジェイムズ・コンロン(指揮)
録音時期:2010年4月
録音場所:ロサンゼルス、ドロシー・チャンドラー・パビリオン
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)