シュニトケ:映画音楽集 第5集
ユダヤとドイツの血を引く作曲家シュニトケは、少年時代からドイツ語を使い12歳の時には父親の赴任地ウィーンで最初の音楽教育を受けました。14歳の時にモスクワに転居し、27歳でモスクワ音楽院を卒業、翌年から10年間はモスクワ音楽院の講師を務めましたが、その後は一時、1960年代から手掛けていた映画音楽の作曲で糊口をしのいでいました。
彼は1984年までに66作の映画音楽を作りましたが、これらには「polystylis=多様式主義者」と自称する彼の作曲スタイルのさまざまな形が示されており、疑似バロック風の美しい旋律を持つ曲から実験的な曲まで、多彩な作品が含まれています。
プロコフィエフの『イワン雷帝』をはじめとする数々の映画音楽の復刻で知られるフランク・シュトローベルは、シュニトケの映画音楽の紹介に熱心に取り組んでおり、これまでにも『無名の俳優の物語』や『歯科医の冒険』などのサウンドトラックを組曲に再編してきましたが、今回は『昼間の星』『最愛の人』『セルギー神父』の3編の音楽を組曲に編成し、音による物語を存分に聴かせます。(輸入元情報)
【収録情報】
シュニトケ:映画音楽集 第5集
● 昼間の星 (1966)
1. ハーディ-ガーディ Moderato
2. 動物園 Andante
3. ハーディ-ガーディ II - 鐘 - 狙撃者 Moderato
4. フォックストロット Allegro moderato
5. 反乱 - フィナーレ Agitato
6. ハーディ-ガーディ III Moderato
● 最愛の人 (1985)
7. オープニング・テーマ
8. 行進曲
9. グラディエーター - ギャロップ
10. ワルツ
11. 鏡の前で
12. クリミア - 夜 - 追跡
13. ラグタイム - ゲーム
● セルギー神父 (1978)
14. 序曲
15. ポロネーズ
16. マズルカ
17. 騎兵隊の行進
18. モノローグ
19. エピローグ
ベルリン放送合唱団(19)
ベルリン放送交響楽団
フランク・シュトローベル(指揮、編曲)
録音時期:2018年3月8-10日
録音場所:Berlin, Haus des Rundfunks
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)