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マタチッチのウィンナ・ワルツ!!
驚天動地のスタジオ録音!
こんな奇跡のような演奏が遺っておりました! マタチッチによるシュトラウス・ファミリー名演集。元来がステレオでスタジオ録音されておりましたが、それらは現存せず、モノラルのトラックダウンしか遺っていなかったのは甚だ残念ですが、音質は極上。
マタチッチは、オーストリア=ハンガリー帝国に属する時代のクロアチアに生まれ、9歳からウィーン少年合唱団に入り、そのままウィーンで音楽を修めた訳ですから、音楽的バックボーンは紛れもなくウィーンなのです。レハールの『メリー・ウィドウ』の全曲録音がリリース当初から今に至るまで高評価なのも当然でしょう。「ベルリンの壁」が出来る前の「東ベルリン」にて行われたセッション録音。オーケストラの実力も並々ならぬものです。演奏内容は予想通り、クナッパーツブッシュを思わせる重厚なもの。クナのような意表を突く遊戯は見られませんが、大人の風格と余裕に満ちた豊穣な音楽が奏でられます。『南国のバラ』『芸術家の生活』などシンフォニックなまでの大建築演奏。『天体の音楽』の極大スケール。さすがはマタチッチ。多くのファンが抱く尊敬の念も新たなものとなることでしょう。
英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付き。(輸入元情報)
■関連情報
連載 許光俊の言いたい放題第264回『ウィンナ・ワルツで茫然自失』
「... サーカスでテンポよくいろいろな人たちが出てきては下がる、みたいなわくわく感。」
【収録情報】
ヨハン・シュトラウス2世:
● 常動曲
● ピツィカート・ポルカ
● トリッチ・トラッチ・ポルカ
● ペルシャ行進曲
● ワルツ『南国のバラ』
● ワルツ『芸術家の生活』
ヨゼフ・シュトラウス:
● ワルツ『オーストリアの村つばめ』
● ワルツ『天体の音楽』
ベルリン放送交響楽団(旧東ドイツ)
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)
録音時期:1958年6月24-26日
録音場所:ベルリン放送ザール1
録音方式:モノラル(セッション)