シュトラウス、リヒャルト(1864-1949)

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DVD

『エレクトラ』全曲 クシェイ演出、ドホナーニ&チューリヒ歌劇場、ヨハンソン、リポヴシェク、他(2005 ステレオ)(日本語字幕付)

シュトラウス、リヒャルト(1864-1949)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
COBO4968
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
Squeez

商品説明

チューリヒ歌劇場2005年
リヒャルト・シュトラウス:『エレクトラ』

クシェイ演出、衝撃のハイテンション『エレクトラ』!

前作『サロメ』以上のインパクトを求め、リヒャルト・シュトラウスがオペラ史上最大規模のオーケストラを駆使した難曲『エレクトラ』。ヨハンソン、リポヴシェクら芸達者を揃えた、チューリヒ歌劇場の堂々たる上演です。重鎮ドホナーニの堅実な音楽の上に繰り広げられるのは、物議を醸すこと必須の衝撃演出。鬼才クシェイが、「暗黒と光明」の同居する病んだ世界を鮮やかに視覚化しています。ノーツ・日本語字幕:広瀬大介。
 リヒャルト・シュトラウス&ホーフマンスタールのコンビの、最初の作品である『エレクトラ』。前作『サロメ』と共通点も多い筋書きゆえか、シュトラウスが音楽的な構成の綿密さで前作との違いを出そうと腐心したとも見え、前例のない規模のオーケストラ編成となった本作は圧倒的迫力。三名の強靭な女声を軸とした手に汗にぎる展開も、最後まで緊張を途切れさせません。
 この映像は、その『エレクトラ』に、欧州のオペラ界に常に話題を提供するチューリヒ歌劇場が、最高のキャスティングで挑んだ舞台のもの。指揮はリヒャルト・シュトラウスを得意とするドイツの重鎮ドホナーニ。ドラマチックな役柄を得意とするヨハンソンのエレクトラと、ヴェテランのリポヴシェク演じるクリテムネストラのすさまじい母娘対決は最大の見せ場。
 特に注目なのは、毎度過激な手法で物議を醸すクシェイによる演出。現代の性産業の縮図とも見えるクリテムネストラの宮殿を舞台に、父アガメムノンに異常なまでの執着を示すエレクトラの心理を、克明に浮かび上がらせます。(コロムビア)

【収録情報】
・リヒャルト・シュトラウス:『エレクトラ』全曲
 クリテムネストラ:マルヤーナ・リポヴシェク
 エレクトラ:エファ・ヨハンソン
 クリソテミス:メラニー・ディーナー
 エギスト:ルドルフ・シャシンク
 オレスト:アルフレート・ムフ
 オレストの養育者:ラインハルト・マイヤー、他
 チューリヒ歌劇場エキストラ協会
 チューリヒ歌劇場合唱団(合唱指揮:エルンスト・ラッフェルスベルガー)
 チューリヒ歌劇場管弦楽団
 クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)

 演出:マルティン・クシェイ
 装置:ロルフ・グリッテンベルク
 衣裳:ハイディ・ハックル
 照明:ユルゲン・ホフマン
 ドラマトゥルク:レグラ・ラップ、ロニー・ディートリッヒ
 映像監督:フェリックス・ブライザッハ
 舞台制作:チューリヒ歌劇場
 チューリヒ歌劇場総裁:アレクサンダー・ペライラ

 収録時期:2005年11月30日、12月4日
 収録場所:チューリヒ歌劇場(ライヴ)ドイツ語上演

 収録時間:全プログラム102分
 画面:カラー、16:9
 音声:リニアPCM 48kHz/16bitステレオ、Dolby Digital 5.1chサラウンド、DTS 5.1chサラウンド
 字幕:日本語・ドイツ語
 NTSC
 Region 2

エファ・ヨハンソン(エレクトラ)
デンマーク出身。デンマーク王立音楽院を経てコペンハーゲン・オペラ・アカデミーに学ぶ。1982年、デンマーク王立劇場で『フィガロの結婚』の伯爵夫人を歌ってデビュー。その後、ドラマティック・ソプラノとしてブリュンヒルデ、『影のない女』皇后、『トリスタンとイゾルデ』『エレクトラ』『サロメ』『ナクソス島のアリアドネ』の表題役など、ワーグナーおよびリヒャルト・シュトラウス作品に力を入れている。1988〜1993年のバイロイト音楽祭ではエルザ、フライア、2004年にはジークリンデを歌う。1998年、『マイスタージンガー』エーファでメトロポリタン歌劇場にデビュー。2001年にベルリン宮廷歌手の称号を贈られている。

マルヤーナ・リポヴシェク(クリテムネストラ)
スロヴェニア、リュブリャナ出身。ブレゲンツ音楽祭『サムソンとデリラ』表題役で大成功を収め、以後ブランゲーネ、『影のない女』乳母など、ドイツ・オペラのメゾ・ソプラノ役で数多くの名唱を遺す。アムネリス、アズチェーナ、エボリなど、イタリア・オペラの諸役も世界の主要歌劇場で歌っている。世界の一流オーケストラ・指揮者との共演などコンサート活動も幅広く行っており、歌曲の解釈にも定評がある。録音も多数。バイエルン・ウィーン両歌劇場の宮廷歌手。オーストリア共和国名誉勲章(2001)受賞。

メラニー・ディーナー(クリソテミス)
ドイツ出身。1997年にロイヤル・オペラ・ハウスで『コジ・ファン・トゥッテ』フィオルディリージを歌って一躍注目を集め、2001年には同役でメトロポリタン歌劇場にデビュー。ウィーン、ミュンヘン、ドレスデン、ベルリン、パリ、ザルツブルクなど世界の主要歌劇場・音楽祭で、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラ、『皇帝ティートの慈悲』ヴィテッリア、『イドメネオ』エレットラや、『ばらの騎士』元帥夫人、『エレクトラ』クリソテミス、『ナクソス島のアリアドネ』表題役などを中心に歌っている。

ルドルフ・シャシンク(エギスト)
オーストリア出身。ウィーン・カンマー・オパー、ザールブリュッケン州立劇場に所属し、20年以上ローゲ、ジークムント、ジークフリート、パルジファル、ローエングリン、ティート、イドメネオ、マックス、ヘロデ、バッカスなど、ヘルデン・テノールやキャラクター・テノールの役を50以上歌っている。ウィーン、バルセロナ、パリ、チューリヒ、ザルツブルク、グラインドボーン、ブレゲンツなどヨーロッパ各地の歌劇場・音楽祭に客演。2003年にザールラント州より宮廷歌手の称号を授与されている。

アルフレート・ムフ(オレスト)
スイス出身。長年にわたりチューリヒ歌劇場に所属して幅広くバリトンの役を歌っているほか、ミラノ、ウィーン、ミュンヘン、ハンブルク、ドレスデン、パリ、バルセロナなど、世界の主要歌劇場・音楽祭に出演。2003年ザルツブルク音楽祭では、ヘンツェ『ルプパと息子の愛の勝利』の世界初演で老人役を歌った。シカゴ交響楽団やローマ聖チェチーリア・アカデミー管弦楽団、スイス・ロマンド管弦楽団、トーンハレ管弦楽団をはじめ、世界の一流オーケストラとの共演も多い。

クリストフ・フォン・ドホナーニ:指揮
ドイツ出身の指揮者・作曲家。フランクフルト歌劇場、リューベック歌劇場などの指揮者を経て、1968年にショルティの後継としてフランクフルト歌劇場の音楽総監督(のち72年より総監督)に就任。1977年より84年までハンブルク州立歌劇場の劇場支配人兼首席指揮者を務める。1984年より18年間、クリーヴランド管弦楽団の音楽監督を務め、精力的に世界各地への演奏旅行や録音(ベートーヴェン、ブラームス、シューマン交響曲全集、『ワルキューレ』、『ラインの黄金』など)を行った。1994年よりフィルハーモニア管弦楽団の首席客演指揮者、1997年より同首席指揮者、2008年に退任後は終身名誉指揮者。2004年より北ドイツ交響楽団の首席指揮者を務める。

マルティン・クシェイ:演出
オーストリア出身。ザルツブルク州立劇場、スロヴェニア国立歌劇場(リュブリャナ)で演出アシスタントを務める。1991年、グラーツ劇場でグリルパルツァーの『人の世は夢』を手がけて国際的な活躍を開始。1993年よりシュトゥットガルト州立劇場の所属演出家。1996年に同劇場の『アーサー王』でオペラ演出に本格的に乗り出す。ザルツブルク音楽祭ではアーノンクールによる一連のモーツァルト・オペラを演出(2002年『ドン・ジョヴァンニ』、2003年『皇帝ティートの慈悲』)。2005、06年、ザルツブルク音楽祭演劇監督を務める。2009年にネストロイ最優秀演出家賞を受賞。(以上、コロムビア)

内容詳細

物語の内容、音楽ともに強烈な作品で、シュトラウスの傑作のひとつ。精緻なスコアを見事にコントロールしたドホナーニ、充実の歌手陣、刺激的なクシェイの演出と、チューリヒ歌劇場が生んだ名舞台だ。(CDジャーナル データベースより)

ユーザーレビュー

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演奏もすばらしいです。歌手もすばらしいで...

投稿日:2015/01/15 (木)

演奏もすばらしいです。歌手もすばらしいです。ドホナーニの指揮がすばらしいからだと思います。一聴の価値ありです。 演出も、現代にしていておもしろいです。たくさんの扉を有効に使っています。なるほど、その手があったかと思いました。 ただ、どうしても最後のエレクトラの踊りででてくるサンバダンサーがいただけません。これがなければ本当にすばらしい演出だと思っています。サンバダンサーのみで評価をおとすのがもったいないのであえて5つにしました。

おかぽん さん | 島根県 | 不明

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狭いチューリヒの舞台を逆手にとった「心の...

投稿日:2008/05/04 (日)

狭いチューリヒの舞台を逆手にとった「心の迷宮」の造形は見事だし、ジャージにGパン姿のエレクトラは、日本刀こそ持っていないものの復讐に憑かれた映画『キル・ビル』のヒロインそのもの。しかし、もともと陰惨なオペラだから、ちょっとエンディングを華やかにしようとしたのだろうが、エレクトラの勝利の踊りにサンバのダンサーたちも加わる展開には、さすがに違和感なきにしもあらず。全体としてはいいコンセプトだったのに、クーシェイ演出の暴走が惜しい。ヨハンソン、リポヴシェク、ディーナーの女声トリオと指揮の水準は高い。

村井 翔 さん | 名古屋 | 不明

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