シェーンベルク(1874-1951)

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DVD 輸入盤

『グレの歌』 ヤンソンス&バイエルン放送響、ヴォイト、藤村実穂子、他

シェーンベルク(1874-1951)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
900110
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明

シェーンベルク『グレの歌』
ヤンソンス&バイエルン放送響
楽団創立60周年記念演奏会ライヴ!


『グレの歌』初の映像作品の登場。バイエルン放送響の記念演奏会ということで、ソリスト陣も実に豪華。客席にはティーレマンやムター、ケント・ナガノ一家の顔ぶれも見えます。

【記念演奏会のライヴ映像】
バイエルン放送響の歴史の節目を飾る演奏会プログラムには、シェーンベルクの超大作『グレの歌』が選ばれました。指揮は首席指揮者のマリス・ヤンソンス。
 この作品は、約150人の五管編成巨大オーケストラと、5人の独唱者、3群の男声四部合唱、混声八部合唱を加えた200人以上の声楽陣を要するという大規模なもので、大容積を誇るガスタイクにはぴったりの作品かもしれません。

【豪華ソリスト陣】
『グレの歌』ファンにとって要の役でもある山鳩役には、バイロイトの常連でもある深い美声の持ち主、藤村実穂子が起用され、トーヴェ役には屈指のワーグナー・ソプラノで、レヴァイン盤でも歌っていたデボラ・ヴォイト、ヴァルデマール王にはサロネン盤と同じくヘルデン・テノールのスティグ・アンデルセンが招待されるという強力な布陣が敷かれています。(HMV)

【収録情報】
シェーンベルク:『グレの歌』
 山鳩:藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)
 トーヴェ:デボラ・ヴォイト(ソプラノ)
 ヴァルデマール王:スティグ・アンデルセン(テノール)
 道化:ヘルヴィヒ・ペコラーロ(テノール)
 農夫・語り:ミヒャエル・フォレ(バリトン)
 北ドイツ放送合唱団
 ライプツィヒ中部ドイツ放送合唱団
 バイエルン放送合唱団
 バイエルン放送交響楽団&合唱団
 マリス・ヤンソンス(指揮)

 録音時期:2009年9月22-23日
 録音場所:ミュンヘン、フィルハーモニー
 収録時間:125分(ボーナス映像含む)

 音声:リニアPCMステレオ/DTS 5.1 サラウンド
 字幕:なし
 画面:16:9

【グレの歌について】
 『グレの歌』は、実在のデンマーク国王ヴァルデマール(在位1157-1182年)をめぐる伝説にもとづいています。国王とその愛人トーヴェとの悲しくもグロテスクな物語のあらましは以下の通りです。
 この手の寓話に良くあるパターンですが、国王ヴァルデマールには嫉妬深くわがままな妃がおりました。嫌気がさしたヴァルデマールは、トーヴェという美しく気立ての良い女性を愛人とし、グレの地にある狩猟用の城郭で逢瀬を重ねます。
 が、ほどなく不倫は妃にも知れるところとなり、やがてトーヴェは妃によって毒殺されてしまうのです。ヴァルデマール王は激昂して神を呪ってしまいそれが原因で天罰によって命を落とすこととなり、おまけにその魂は昇天することが許されず、大勢の兵士の幽霊を引き連れトーヴェの魂を求めて夜な夜なグレの地を徘徊することになってしまいます。
 時は流れ夏の嵐に替わって実りの秋が到来。収穫の季節にふさわしく農夫も登場し、やがて道化師と語り手も登場して、幽霊たちの壮絶な合唱を交えながらも、二人の魂の救済に向けて盛り上がりをみせます。最後は混成8部合唱による壮大な太陽の賛歌となっており、女声合唱の参加による色彩の変化が、魂の救済の可能性を暗示しているかのようです。

 この作品は最初、シェーンベルクがまだ若い頃に一編の歌曲として書き上げられ、その後巨大化の道を歩んだという後期ロマン派風の作品。ワグネリズムの影響、特に『神々のたそがれ』や『さまよえるオランダ人』を髣髴とさせる場面があるなど、シェーンベルクらしからぬ親しみやすさと、通常のレパートリーではおそらく最大音量と言われるその迫力ある音調、および変化に富む曲調から、これまでにも注目すべきレコーディングがいくつもおこなわれてきました。
 オーケストレーションするにあたり、シェーンベルクが48段の五線紙を特注したというエピソードはよく知られるところで、その編成は、ティンパニ6、バスドラム、スネアドラム、ガラガラ、タム・タム、それにハープ4ほかを含む150人近い巨大なオーケストラに、5人の独唱者、3群の男声四部合唱、混声八部合唱を加えた200人以上の声楽陣を要するという途方もなく大規模なものです
 その編成の巨大さゆえに実際の上演の数が非常に少ないことを考えれば、録音の数はむしろ多いとさえいえるほどで、以下のようにストコフスキーからラトルにいたるまで、個性豊かな演奏が目白押しです。中でもライヴ盤が目立つのは、上演そのものが大きな話題を呼ぶということが要因になっていると思われます。

 ストコフスキー&フィラデルフィア(1932年Live)
 レイボヴィッツ&パリ新交響楽協会(1953年)
 クーベリック&バイエルン放送交響楽団(1965年)
 フェレンチーク&デンマーク国立放送交響楽団(1968年)
 クリップス&ウィーン交響楽団(1969年Live)
 ブーレーズ&BBC交響楽団(1974年)
 小澤&ボストン交響楽団(1979年Live)
 シャイー&ベルリン放送交響楽団(1985年)
 ケーゲル&ドレスデン・フィル、ライプツィヒ放送響団員(1986年)
 インバル&フランクフルト放送交響楽団(1990年)
 メータ&ニューヨーク・フィル(1991年)
 アバド&ウィーン・フィル(1992年Live)
 シノーポリ&ドレスデン・シュターツカペレ(1995年)
 クラフト&フィルハーモニア(2001年)
 レヴァイン&ミュンヘン・フィル(2001年Live)
 ラトル&ベルリン・フィル(2001年Live)
 ギーレン&南西ドイツ放送響(2006年Live)
 サロネン&フィルハーモニア管(2009年Live)

これらのほか、変りダネとしては、アルバン・ベルクによるピアノ伴奏版ヴォーカル・スコア編曲を基にしたと思われる「チェロ&ピアノ版」がありましたが、これは『グレの歌』のイメージとは対極にある簡素な響きが印象的なものでした。

ユーザーレビュー

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『グレの歌』は演奏風景の見映えのする作品...

投稿日:2011/01/18 (火)

『グレの歌』は演奏風景の見映えのする作品で、ブーレーズやウィッグルワース指揮の映像を見たことがあるが、市販ソフトはこれが初のようだ。ガスタイクの舞台を埋めつくす超巨大編成のマンモス・オーケストラを見るだけでも壮観。指揮は手際よく数百名の大所帯をまとめていて、さすがにうまい。さらに表現主義的に、シャープに振る余地もあると思うが、これはこれで良いと思う。CDではかつて同じオケを振ったクーベリックの路線につながるドイツ・ロマン派風の解釈だ。サロネンのCDに続いて登場のアンデルセンは、ややリリックな声だが、難役ヴァルデマールを破綻なく聴かせて立派。藤村美穂子も堂々の貫祿だ。しかし、ヴォイトは相変わらずドイツ語のディクションが改善されず、トーヴェはそんなにドラマティックな声を要するパートでもないのでミスキャスト。映像は素直に演奏会を収録したもので、変な工夫は何もなし。画面に歌詞は出せないが、これもまた一つの見識だろう。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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ブーレーズのレコード「グレの歌」を聴いて...

投稿日:2011/01/09 (日)

ブーレーズのレコード「グレの歌」を聴いてよりこの神秘的かつ壮大な救済の物語を聴き続け、後ブーレーズのCD購入しあの冒頭の美しさ亡霊達の騎行にシュプレヒ・ゲザングに魅了されております。神憑り?的ブーレーズ盤、珍しくテンポ速めで新古典主義的インバル盤と最近ショスタコーヴィチの8,10番でヤンソンス聴き始め、今回のDVDですが独唱、バイエルン放送響も素晴らしいヤンソンスも客観的な指揮者だと思いますがのりのりですね、ただどうしてもあのころのブーレーズが凄かったですよねギュンター・ライヒの「ワルソーの生き残り」なんか!!

yukikaze さん | 新潟県 | 不明

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