ガスマン:オーボエ四重奏曲、オーボエ五重奏曲
ボヘミア出身、ドイツで活躍した作曲家レオポルド・ガスマンの室内楽作品集。ボローニャでジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニに師事したとされますが、詳細は分かっていません。イタリアの様式による22作の歌劇をはじめ、数多くの室内楽作品や宗教曲を書き、グルックの後継者としてウィーンに招かれ、1772年には宮廷楽長に任命されています。ガスマンの功績のひとつに、1765年、旅行先のヴェネツィアで サリエリの才能を見抜き、ウィーンに連れて行き教育を施したことが挙げられます。
現在では彼の歌劇を耳にする機会があまりありませんが、存命中には高い人気がありました。このアルバムに収録された作品中、2つの五重奏曲は大ヒットした歌劇『アモールとプシュケー』からとりわけ人気が高かったアリアを編曲したもの。他の作品も彼を重用した皇帝ヨーゼフ2世のお気に入りでした。これらの美しい響きに富んだ作品に、名手ラヨシュ・レンチェスとその仲間たちが新しい息吹をもたらしています。(輸入元情報)
【収録情報】
ガスマン:
1. 歌劇『アモールとプシュケー』による五重奏曲変ロ長調 H571〜オーボエ、弦楽四重奏のために
2. 歌劇『アモールとプシュケー』による五重奏曲変ロ長調 H573〜オーボエ、弦楽四重奏のために
3. 四重奏曲(ディヴェルティメント)変ホ長調 H482〜オーボエ、弦楽三重奏のために
4. 四重奏曲(ディヴェルティメント)変ホ長調 H483〜オーボエ、弦楽三重奏のために
5. 四重奏曲(ディヴェルティメント)ニ長調 H486〜オーボエ、弦楽三重奏のために
6. カッサシオ H532〜2つのイングリッシュ・ホルン、ファゴットと2つのホルンのために
ラヨシュ・レンチェス(オーボエ、イングリッシュ・ホルン)
レナ・ゲルスバッハー(イングリッシュ・ホルン:6)
ヴォルフガング・ウィプフラー(ホルン:6)
ヨゼフ・ヴァイスタイナー(ホルン:6)
リボール・シーマ(ファゴット:6)
シゲティ四重奏団(1-5)
録音時期:2021年6月5,6日(1-5) 10月3日(6)
録音場所:ハンガリー、Budapest Unitarierkirche(1-5) ドイツ、Heilig Kreutz Kirche Stuttgart Sommerrain(6)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)