フレンチ・オペラの忘却の大家、オーベールの貴重な録音を復刻!
ケルビーニに作曲を師事し、1842年に現在のパリ音楽院の院長に就任、1852年にはナポレオン三世の王室礼拝堂楽長にも就任したダニエル・フランソワ=エスプリ・オーベール。当時パリ・オペラ座で人気を博したその作品ですが、現在では全曲で演奏されることはほとんどありません。
台本作家ウジェーヌ・スクリーブとの共作で作られた代表作の一つを、1953年にオーストリア放送で録音した貴重な放送用音源より復刻。歌唱はドイツ語となっており、ウィーン伝統の響きで楽しむことが出来ます。
物語は「アラビアン・ナイト」に含まれる物語を発展させ、舞台を中国としたもの。その背に乗った男全てを、美しいステラ姫率いる女性たちの待つ金星へと連れていく青銅の馬。そこで課された問題を解決すれば、美しい女性たちのうち一人を選び共に地球へ帰れますが、解決できなければ一人で追い返され、その体験を他人に話すと石になってしまいます。この青銅の馬をめぐる、王子や老官吏たちの物語。(輸入元情報)
【収録情報】
● オーベール:歌劇『青銅の馬』全曲(ドイツ語歌唱)
フランツ・フックス:バリトン…チン・シン(老官吏)
ティーノ・ディ・コスタ:テノール…ヤン(中国皇帝の息子)
レオ・ヘッペ:バス…チン・カオ(農場主)
クルト・エクウィルツ:テノール…ヤンコ(若い小作人)
ヴィルマ・ユング:ソプラノ…ペキ(チン・カオの娘)
エディト・ケルマー:ソプラノ…タオ・ジン(チン・シンの妻)
ヘルタ・シュミット:ソプラノ…ステラ(姫)
低地オーストリア・トーンキュンストラー合唱団
大ウィーン放送管弦楽団
クルト・リヒター(指揮)
録音時期:1953年2月
録音場所:ウィーン、オーストリア放送協会スタジオ
録音方式:モノラル(放送用セッション)