ウォルトン、ウィリアム(1902-1983)

ウォルトン、ウィリアム(1902-1983) レビュー一覧

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商品ユーザーレビュー

74件
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  • ポール・ダニエル指揮、イングリッシュ・ノーザン・フ...

    投稿日:2023/05/12

    ポール・ダニエル指揮、イングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニアの演奏でナクソスに入れたウォルトンのアルバムの一枚だ。 ウォルトンと言えば王冠や宝玉と杖の様な機会音楽の行進曲が最も有名であるが本CDはその手の行進曲と珍しい管弦楽作品をカップリングしたアルバムです。 収録曲は『スピットファイアから前奏曲とフーガ』『協奏交響曲』『ヒンデミット主題による変奏曲』『英国諸国民の歴史の行進曲』である。 ピアノを伴った協奏交響曲やヒンデミット主題による変奏曲、英国諸国民の歴史の行進曲は初めて聴いたが、なかなかの作品でウォルトンの卓越したオーケストレーションが光る。 ダニエルとイングリッシュ・ノーザン・フィルはどれも高い演奏を聴かせてくれるが本CDでもそう。 ドノホーのピアノと共演した協奏交響曲やヒンデミットでの流れるような音楽作りは見事だし、スピットファイアの前奏曲では金管をしっかり鳴らし(派手にならないのがイギリス的)その後弦楽のメロディを品よく奏て、フーガに入りクライマックスへ持っていくこの演奏は実に素晴らしいし、最後に収録された英国諸国民は王冠をややコンパクトにした様な作品で、こちらも気品のあるサウンドが聴きどころだ。 録音も悪くなく、ウォルトン入門にも良いのではないか。

    レインボー さん

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  • ポール・ダニエル指揮、イングリッシュ・ノーザン・フ...

    投稿日:2023/04/07

    ポール・ダニエル指揮、イングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニアの演奏で録音されたウィリアム・ウォルトンの作品集です。 メインであるオラトリオ『ペルシャザールの饗宴』は一般的にはあまり知られてない作品ですが、ウォルトンの確かなオーケストレーションに寄って劇的なオケがよく鳴る作品です。 ダニエルとイングリッシュ・ノーザン・フィルは1990年代半ばにナクソスにウォルトンの作品を吹き込んでいて、2001年に収録された本音源は今の所このコンビのナクソスへの最後のウォルトン録音のようです。 さすがに何度か手を組んでいるだけあり、演奏は流れるようにスムーズに進み、合唱陣もしっかりとしており、この作品の名演と言えるでしょう。 余白に収録された『王冠』『宝玉と王の杖』は元々本CDのための録音ではなく、1996年録音の1998年発売「ルール・ブリタニア プロムスナイトの定番曲集(8.553981)」が初出の音源。 この2曲は代表曲という事もあって録音には困らないが、本演奏も大変に素晴らしい。 両曲ともブラスが良く鳴り、演奏に熱もあり、王冠より宝玉の方がより良い演奏だと思うが、どちらも名演である事には変わりはない。 録音もナクソス品質なので問題なし。 尚、CDはプラケースのスリーブ仕様です。

    レインボー さん

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  • チャールズ・グローヴズ指揮、ロイヤル・リヴァプール...

    投稿日:2022/06/23

    チャールズ・グローヴズ指揮、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団によるウィリアム・ウォルトンの管弦楽作品集です。 映画からの組曲や改作、イギリス王室のための戴冠式行進曲、演奏会用作品を集めたものです。 グローヴズの音楽は、ポートレートの写真そのままの温かなイギリス紳士的な演奏と言えますが、ここではそれに加えて、オケを存分にドライヴし、メリハリのある演奏を聴かせてくれます。 特にスピットファイアの前奏曲とフーガ、戴冠式行進曲王冠、戴冠式行進曲宝玉と王杖の三曲はそれぞれの曲の名演と言えるもの。 録音もなかなか良い。

    レインボー さん

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  • これは必聴・必携のディスクである。 交響曲第1番は...

    投稿日:2021/07/30

    これは必聴・必携のディスクである。 交響曲第1番は比較的録音数は多いが、今までこれといった録音に恵まれず、ポール・ダニエルのNAXOS盤の暫定一位が続いていたが、ようやく決定版の登場だ。 それにもまして素晴らしいのは第2番の交響曲で、これほど雄弁で魅力的な曲であることを初めて認識した。 カラビツとボーンマス交響楽団のエネルギッシュで張り詰めた緊張感に満ちた高次元の演奏は称賛に値する。 この2曲のスタンダードとして当分は君臨するであろうし、”英国””20世紀”といったカテゴリーから解き放った画期的なマイルストーンと言えよう。

    プリマヴェラ さん

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  • ルイ・フレモーと、バーミンガム市交響楽団と言えば、...

    投稿日:2021/07/06

    ルイ・フレモーと、バーミンガム市交響楽団と言えば、フランス物ばかりをEMIに録音していたイメージがあります。 しかし数少ないながら、イギリス物も幾つかあり、これはそのうちの一つ。  ウィリアム・ウォルトンの作品集となっています。 このウォルトンの演奏、中々のものでして、後半に収録された機会音楽系にあたる、『王冠』『宝玉と杖』『テ・デウム』が素晴らしい。 このオケがイギリスのオケであるのを思い出させる、充実したサウンドと、テ・デウムでの合唱団の透明な歌声と重厚なオルガンと聴きどころがたくさん。 あまり話題にならないディスクですが、隠れ名盤と言えるかも知れません。 録音は時期相応と言ったところでしょうか。

    レインボー さん

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  • イギリスに止まらず20世紀を代表する傑作を刻んだ名演...

    投稿日:2018/11/23

    イギリスに止まらず20世紀を代表する傑作を刻んだ名演 ウォルトンは地味で難しいから日本のコンサート会場で演奏され聴衆に届く機会が極めて少ない音楽の一つだ だからこのディスクの価値は高い 第1交響曲は作曲から一二を争う早さで録音されたものだが まだクラシックの世界では無名に近かったプレヴィンの指揮は作曲者が高く評価したと伝えられる 半世紀以上経た今聴いても 音楽が持つ面白さと演奏への情熱が直截伝わってくる しかもその音楽が伝統的な和声音楽であるにも関わらず普遍的な意味と美の真実を伝えていることを訴えている 更に四半世紀も経て録音されたヴィオラ・コンチェルトには名手バシュメットが起用されている まだ二十代だったウォルトンがヒンデミットとの友情から書いた意欲作だ ウォルトンの作品に駄作はない もっと演奏される機会が増すことを願わずにいられない 古い録音だが決して古くならないDiscだ あなたも如何  

    風信子 さん

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  • Viola Concertoという曲の少ないカテゴリーの中でも、...

    投稿日:2018/03/06

    Viola Concertoという曲の少ないカテゴリーの中でも、ウォルトンによるものは、バルトークや武満徹と並んで優れた作品だと思っています。ガードナー氏のウォルトン作品シリーズ、今後も楽しみです。

    テリーヌ さん

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  • 先ず二つの戴冠式行進曲を聴きたい ジョージ六世とエ...

    投稿日:2017/11/07

    先ず二つの戴冠式行進曲を聴きたい ジョージ六世とエリザベス二世親娘二代の即位に際し委嘱された行進曲作曲は第二次世界大戦を挟んで20年の隔たりがある 二曲は優劣つけ難い名曲だ 独学で作曲を始めたウォルトンだがその初めから作風は完成していた だから一通りの曲種を書き終えて還暦を迎えると筆を置いてしまった 余生はまだ20年あった そこで合唱曲を聞きたければ ”ベルシャザールの饗宴”となる ウォルトンの代表曲だ ウォルトンの全てがある 聖書にあるバビロンからのユダヤ人解放 自由の賛歌というテーマなどどこかへすっ飛ばす面白さだ 20世紀にしか書けなかった音楽のスペクタクルなのだ 時代のセンス溢れるそのエネルギーに圧倒される クラシックを突き抜けた明快な切り口からは今も血潮が迸る 一度でいいから実演を聴きたいものだ 下手なロックがしみったれてしょぼくれて見える ダニエル&ENPが期待に応えてくれた演奏をお聴きになっては如何   

    風信子 さん

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  • 喜怒哀楽を超えて歌い出すとき音楽は一己の世界観を語...

    投稿日:2017/11/07

    喜怒哀楽を超えて歌い出すとき音楽は一己の世界観を語り出す ここには協奏曲に付き物のナルシシズムがない 語りかけ呼びかけ問いかける音楽がある ソロとオーケストラの対話 そして聴衆も感得し応えなければならない 問答は尽きることがない 湧き起こる想念は無辺の地平を駆け巡る ウォルトンはピアノ協奏曲を”協奏的交響曲”と名付けたが 三つの弦楽器のための協奏曲も ”シンフォニア・コンチェルタンテ”なのだ 実に大きな世界或いは宇宙を持ち抱え広がっている 歴史も文化もそして風土でさえ内包して今を生きる熱量に満ちている その青い炎は澄んだ目を宿している 人間としての品位はいかなる時も失われないから思考と理解は深まる みだりに楽観もせず悲観もせずじっと見る態度が貫かれている ここには真の批評眼がある 演奏が見事だ お聴きになっては如何     

    風信子 さん

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  • 二つの”前奏曲”が先ず以って傑作だ 一個の管弦楽曲...

    投稿日:2017/11/04

    二つの”前奏曲”が先ず以って傑作だ 一個の管弦楽曲として存在意義がある ウォルトンの個性が結晶していて味わい深い ”As you like it”は小組曲として見事な田園詩となり ”Hamlet”は音楽による詩劇となった 歌唱や台詞も生きていて音楽を助けこそし聞き手に余分な煩いを負わせない 聴後一廉のカタルシスをもたらす見事な編集になっている シェークスピアの芝居を知らなくとも愉しめる 音楽は自由な想像を拡大する オフィーリアが如何にして死に至ったか知らなくとも 死というものの不条理を感じつつも夢幻に情景を描くことができる 戯曲を読んで知っているわたしにはオフィーリアの死は唐突であり不謹慎だが滑稽にすら感じられる ならばウォルトンはどう捉えたのか 音楽が明かすウォルトンの見た幻影はあのミレーが描いた”水の中で歌を口ずさむ妖精”のオフィーリアなのだ 生と死の狭間で一瞬聖なるもの当に花のように自然の美を体現するオフィーリア 映画音楽も芸術作品の序列に加えよう お聴きになっては如何

    風信子 さん

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