アンジェラ・サイニー

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家父長制の起源 男たちはいかにして支配者になったのか

アンジェラ・サイニー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087370065
ISBN 10 : 4087370062
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

上野千鶴子氏絶賛!
「家父長制は普遍でも不変でもない。歴史のなかに起源のあるものには、必ず終わりがある。
先史時代から現代まで、最新の知見にもとづいた挑戦の書」

男性が女性を支配する「家父長制」は、人類誕生の時から続く不可避なものなのか?
男女不平等の根源を徹底的に考察し、その変革の可能性を探る。

【著者紹介】
アンジェラ・サイニー : 科学ジャーナリスト。オックスフォード大学で工学、キングス・カレッジ・ロンドンで科学と安全保障の修士号をそれぞれ取得。オックスフォード大学・キーブルカレッジ名誉フェロー。マサチューセッツ工科大学院非常勤講師。BBCやガーディアンなど英米の主要メディアに多数出演、寄稿

道本美穂 : 英語翻訳者。東京大学文学部社会学科卒業。大手通信会社勤務を経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • りー

    家父長制。未だにその残映が現代日本の女性たちを苦しめている。何故女は男に従うのが当然、という社会になったのか、それは歴史的に見て普遍的なものであったのか?という大きな問いに応えようと試みた本。私が面白かったのは、東西対立の時期、社会主義側で、一時で表面的なものであったとはいえ、西側に比べて女性の社会進出を助ける社会的な制度が整っており、実際に女性が自立した人生像を描けた時代があった、という事実だった。意識は変えようとして変えることもできるのだ、という事実が残っている。面倒だったが「へぇ!」が沢山あった本。

  • しゅん

    「男が女を支配するのは自然である」という通念に基づく制度に対して、その「自然」への疑念がどのように起こったかを記す。遺伝学や社会学などあらゆる学問的切り口があるが、この本では考古学者マリヤ・ギンブタスの調査とスケールの大きい(故に穴があると批判されやすい)テーゼが強調される。共産主義と女性の社会進出、イランにおける女性の自由の衰退の事例が興味深い。「家父長制はあまりに国や地域ごとに違いすぎるだろ」と思っていたが、本書でも同じ主張がされている。

  • 二人娘の父

    古代人類史まで遡り、人類の歩みをたどりつつ、現在「男女の性差」が当然視されている常識を覆す試み。歴史の中で登場するさまざまな議論を完全に否定せず、豊富な史料と議論を通じて、家父長制がどのように生まれ、常識化していったのかを明らかにする。エンゲルス「家族私有財産および国家の起源」からの引用も多く、若き頃、この議論に触れた時の驚きと興奮を思い出す。「あとがき」で示された「家父長制は単独で存在しない。他の文化や制度と結びついて存続する」の指摘が胸に迫る。

  • kenitirokikuti

    図書館にて。前著“Superor”の邦訳と共に借りた。本作はメモを取りつつ頁を送った▲著者は(かなり肌が白い)インド系ロンドン市民なのだが、本書は刊行2023年で、翌年の米大統領選を意識したもんだと思う(特に後半の2章は)▲邦題は社会学ふうだが、著者はブロードキャスターであり、なんらかのセオリーを展開するタイプではない▲インド系ロンドン市民の世界地理・民族感覚が読み取れた。やはりインドの宗主国はブリトンであって、そこはチャイナと異なる。

  • pushuca

    論を進めるやり方は極めて慎重。それが信頼感を生む。

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