アレンド・レイプハルト

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民主主義対民主主義 多数決型とコンセンサス型の36カ国比較研究 ポリティカル・サイエンス・クラシックス

アレンド・レイプハルト

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784326302338
ISBN 10 : 432630233X
フォーマット
出版社
発行年月
2014年06月
日本
追加情報
:
310p;22

内容詳細

本当にイギリス型デモクラシーが理想なのか?イギリスを典型とする多数決型民主主義よりもコンセンサス型のほうが優れていることを実証した名著、待望の第2版!最新のデータを取り入れ、分析にますます磨きをかけ、民主主義の制度をデザインする重要性を解き明かす。

目次 : 民主主義体制のウエストミンスターモデル/ 民主主義体制のコンセンサスモデル/ 36の民主主義体制/ 政党制:二党制と多党制/ 内閣の類型:執政権の集中と共有/ 執政府と議会の関係:優越と均衡の諸形態/ 選挙制度:比例代表制と単純多数制・絶対多数制/ 利益媒介システム:多元主義とコーポラティズム/ 権力分割:連邦制と分権/ 議会:立法権の集中と分割/ 憲法:改正過程と違憲審査/ 民主主義体制の二次元概念図/ ガバナンスへの帰結:コンセンサス型民主主義はより有効なのか/ 民主主義の質と「より寛容な」民主主義:コンセンサス型民主主義には効果がある/ 結論と提言

【著者紹介】
アレンド・レイプハルト : 1936年オランダ生まれ。イェール大学でPh.D.(政治学)を取得。カリフォルニア大学バークレー校助教授、ライデン大学教授を経て、1978年よりカリフォルニア大学サンディエゴ校教授。1995年から96年までアメリカ政治学会会長。現在、カリフォルニア大学サンディエゴ校名誉教授。専門は比較政治、民主主義論

粕谷祐子 : 1968年生まれ。カリフォルニア大学サンディエゴ校博士課程修了、Ph.D.(国際政治)を取得。日本学術振興会特別研究員などを経て、慶應義塾大学法学部教授。専門は比較政治学、政治制度論、途上国の政治

菊池啓一 : 1978年生まれ。ピッツバーグ大学博士課程修了、Ph.D.(政治学)を取得。筑波大学人文社会系研究員を経て、現在、日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員。専門は比較政治制度論、ラテンアメリカ政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • スターライト さん

    民主主義を「議論はするが最後は多数決」あるいは「最大多数の最大幸福」などと同類のようにとらえられがちだが、では反対意見や少数者は無視していいのか。本書では欧米を中心にアジア・中東・アフリカなどの36カ国を対象に、多数決型とコンセンサス型の政治・社会体制はどのような特徴を持ちメリットやデメリットは何かを豊富なデータで解説した本。政党制・内閣の類型・執政府と議会・選挙制度・利益媒介システム・権力分割など多角的に論じた本書は、コンセンサス型民主主義の優位性を浮き彫りにする。出来れば国民の意識も論じてほしかった。

  • バーニング さん

    戦後に民主主義を達成した国家を含む36カ国を様々な観点で比較した上で計量分析にかけた上で、著者の仮説どおり「コンセンサス型の民主主義」の優位性が観察されるかどうかを検証する一冊。結論だけを見るとすべての項目においてコンセンサス型の民主主義が優位とはいえないが、政治の質という現代のポピュリズム時代に危機的にも思える要素はコンセンサス型の民主主義に優位性があるようだ。今のアメリカや韓国を見ていると一つの選挙結果で政治の質は大きく揺らぐわけだが、同時に大統領制の不安定さもこの本を読めば随所で指摘されている。

  • 中将(予備役) さん

    民主主義を多数決型民主主義とコンセンサス型民主主義で類型化し、後者を優れたものとした比較政治学の名著。二類型の対置が軸だが、様々な観点からの国際比較がされていて、もっと早く読めば良かったと思った。流し読みだが「ガバナンス」なる考え方の観点も触れられていた。日本を、政府法案に野党賛成を重視する慣行を根拠に少数連合政権に位置づけたり、政治改革を経ても同類型に置いたり(選挙制度は異なる類型に置くべきかもという旨の記述もあるが)、英米を例外化しようとする結論が先行しているように感じなくもない。

  • 羽生沢 さん

    比較政治学の名著と名高いが、コンセンサス型民主主義をやや理想化しすぎてしまっているように思われた。国家の政治制度改革は、究極的にはその国の環境や政治的伝統を尊重して行なわれるべきだろう。

  • Kenji Suzuya さん

    イギリスやNZに代表される多数決型民主主義と、大陸ヨーロッパ諸国によく見られるコンセンサス型民主主義とについて、政府・政党次元と連邦制次元との2つに分類される10の要因に着目して、それぞれの特徴を比較しながら論ずる。コンセンサス型の方が優れていると筆者は主張するが、本文中でも指摘されている通り人口・国家の規模が政治制度・運用に影響していることの方が重要であり、コンセンサス型民主主義が優れていると結論づけるにはやや主張が弱いのではないだろうか。

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