君たちには話そう かくされた戦争の歴史

いしいゆみ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784774324074
ISBN 10 : 4774324078
フォーマット
出版社
発行年月
2015年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
127p;20

内容詳細

太平洋戦争が始まる四年前に神奈川県川崎市につくられ、戦争が終わる直前には長野県の伊那谷に移転したという、陸軍の秘密の研究所。そこは登戸研究所とよばれましたが、くわしく調べようとしたところ、資料は見つかりません。付近をたずねまわっても、「名前だけは聞いたことがある」「なにをしていたのか知らない」と答える人ばかり。研究所で働いていた人たちも見つかりはしたものの、戦争当時の命令を守り、口をかたく閉ざしつづけていたのですが…。「大人には話したくない」と言っていた彼らが、「君たちには話そう」と口を開き、高校生に向かってぽつりぽつりと語りはじめました。

目次 : 第1章 秘密の研究所/ 第2章 つかめはじめた手がかり/ 第3章 見つかった、すごい資料/ 第4章 表の戦争、裏の戦争/ 第5章 同じころに長野県で…/ 第6章 口を開きはじめた人たち/ 第7章 つながった川崎と伊那谷/ おわりに 消された歴史を明かすわけ

【著者紹介】
いしいゆみ : 長野県生まれ。『無人島で、よりよい生活!』で第24回福島正実記念SF童話賞の大賞受賞。2007年に岩崎書店から刊行。日本児童文学者協会会員。創作集団プロミネンス会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちゃま坊 さん

    児童書。昭和が終わり平成元年となった1989年、川崎市の法政二高と駒ヶ根市の赤穂高校の学生が偶然にも陸軍登戸研究所のことを調べ始めた。終戦時の証拠隠滅で資料はなく埋もれた歴史となるところを、生存者を訪ね歩いてだんだんわかってくる。化学兵器、細菌兵器、偽札、風船爆弾、電波兵器などの秘密の研究の数々。731部隊、陸軍中野学校、帝銀事件ともリンクしてくる。次の世代に語っておかなくてはならないあの戦争のこと。

  • びすけっと さん

    2015年7月刊。お気に入りさんつながり。被爆なさった方々や戦地に赴いた方々が棺桶まで体験を持っていこうとするけれど、いざとなってやはり後世に伝えておきたいと思うのと同じ気持ちがこの登戸研究所にかかわった方々の思いだろうと思います。何かしら戦争に荷担したという苦い思いは生涯つきまとう。この史実の解明は20年ほど前に行われたことだけれど、自治体の平和学級が基になっていたり、高校の研究会だったりしているところもすばらしい。生活の糧とはいえ、少しでも心にとがめる仕事をしなくても済む世の中でありたい。

  • ひじり☆ さん

    高校生がここまで調べたとは素晴らしい。兵器というか兵士のために開発された水の濾過器が、現在のプールなどに使われているという事実。明治大学が資料館の目的の一つとした『科学はどのように活用されるべきなのか考えること』という意味が実感できる。

  • みつばちい さん

    戦争中に秘密の研究をする研究所が登戸にあった!その実態を知るために高校生らが調査を進めると戦争中に風船爆弾や細菌兵器の開発を進めていた登戸研究所の存在が分かってくる。40年間硬く口を閉ざしていた当事者達が、高校生には話そうと重い口を開き始める、、、同じ過ちを繰り返さないために。戦争は親から子ではなく、祖父母から孫に伝えられるものなのかもしれない、という一文になるほどと思った。時を経て語れる言葉があるのだと思う。

  • suiu さん

    ちょうど昨日の地方紙に疎開先の伊那谷から新たに発見された当時の兵器と思われるものについての記事が載っていました。 ところで、何度も登場した立派すぎる動物慰霊碑に関しては謎のままなのでしょうか?

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いしいゆみ

『無人島で、よりよい生活!』で第24回福島正実記念SF童話賞の大賞受賞、2007年に岩崎書店から刊行。日本児童文学者協会会員。創作集団プロミネンス会員

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