『オキュパイ!ガゼット』編集部

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私たちは“99%”だ ドキュメント ウォール街を占拠せよ

『オキュパイ!ガゼット』編集部

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000257787
ISBN 10 : 4000257781
フォーマット
出版社
発行年月
2012年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
264p;21

内容詳細

二〇一一年九月一七日、「ウォール街を占拠せよ」を合言葉に、貧困・格差の是正を求める運動がニューヨーク、ウォール街近くのズコッティパークで始まった。「ウォール街」に象徴される、行き過ぎた金融資本主義がもたらした、“一%”の富裕層と“九九%”の「私たち」という分断―占拠者たちは、「占拠」を通じて分断に抗議し、空洞化した民主主義を問い、オルタナティブを求めた。「占拠」に共感を寄せたスラヴォイ・ジジェク、ジュディス・バトラー、アンジェラ・デイヴィス、レベッカ・ソルニットらの発言・エッセイと、「占拠」開始から強制排除に至るまでの、ニューヨークをはじめとする全米各地の運動経過により、「占拠」運動の「始まりの二か月」を活写する。

目次 : 1 ウォール街を占拠せよ(一つの「ノー」、たくさんの「イエス」/ トップ一%の真実/ アメリカンドリームをあきらめて/ いま、立ち上がる/ 合意の神学 ほか)/ 2 「占拠」の風景(ニューヨーク/ アトランタ/ オークランド/ フィラデルフィア/ ボストン)/ 3 過去からの視線(アメリカの危機)

【著者紹介】
肥田美佐子 : フリージャーナリスト(ニューヨーク在住)。2008年6月、「過労死の国」(英文)で、国際労働機関(ILO)の第1回メディア賞を受賞

湯浅誠 : 反貧困ネットワーク事務局長、NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局次長。1990年代より野宿者(ホームレス)支援に携わり、2008〜09年の「年越し派遣村」では村長を務める。著書に『反貧困―「すべり台社会」からの脱出』(岩波新書、2008年、第14回平和・協同ジャーナリスト基金賞大賞、第8回大佛次郎論壇賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • シュシュ さん

    2011年の「ウォール街を占拠せよ」の運動の参加者たちの証言を集めたもの。当時、ニュースでこの運動を見て驚いたのは、占拠している人に外部から食料などの支援をしている人がいたことだった。知恵の産物「人間マイクロフォン」がユニーク。スラヴォイ・ジジェクの「仕事や拷問がアウトソース(外部委託)され、結婚相談所に恋愛を外注するようになってから、私たちは、政治参加までアウトソースしていたことにようやく気づきました。」というスピーチを胸に刻みたい。この夏、生まれて初めてデモに参加して、この本のことを思い出した。

  • 1.3manen さん

    99%は日本企業形態も中小零細企業だ。本著でも犠牲になっているのはグローバリゼーションとか、新自由主義とか、市場原理至上主義といったものからというのは簡単に理解できる。今後、TPPで日本人もさらなる犠牲を強いられることは目に見えている。S.ジジェクも書いている。「問題は、宴の後、普段の暮らしに戻らなければならないこと」(45頁)との指摘は、E.F.シューマッハーの『宴のあとの経済学』ちくま文庫 をも彷彿とさせる。「割れ窓」理論をA.ヴィターレが紹介している。割れた窓を放置すると犯罪が増幅(50、55頁)。

  • むとうさん さん

    そういえばこんなデモも2年ほど前にあった。「ドキュメント」の名前通り参加者や支援者、取材に行った人が現場の様子や声をまとめたもので、NHKスペシャル的な何か。人間マイクロフォンはよく考えたなという感じ。他にも洗濯のためにトラックを頼んだり(!)バーガーキングのトイレが使用禁止になったり、デモしてる人たちの「生活」を描写していて面白い。ついでにアメリカの警察は催涙弾だの割と短気だな。ツイッターのつぶやきが出てきたり、YouTubeの動画が出てきたり、「生の声」を知るのに意味のある本。

  • いせやん さん

    ウォール街占拠運動、オキュパイガゼットの参加者たちが見た運動の光景が伝わる一冊だった。そこには参加者の、ともすれば偏っていかねない感情も含まれており、その点については読んでいくうえで留保せねばならない。けれど、だからこそ、参加者たちにとって運動がどう映っていたのか、という最重要点を垣間見ることができた気がする。

  • 笠 さん

    p.59 「そもそも占拠は、民主的戦略ではない。資本主義が根ざす根本的な分断を明らかにする軍事的・分裂的な戦術なのだ」 オキュパイ運動が何を目指しているのかよくわからず読んだけど、こことバトラーの「公の身体たち」のスピーチが印象に残った。

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