イン・ザ・プール 文春文庫

奥田英朗

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167711016
ISBN 10 : 416771101X
フォーマット
出版社
発行年月
2006年03月
日本
追加情報
:
16cm,279p

商品説明

直木賞受賞作『空中ブランコ』のルーツ。これが伊良部のデビュー作!

プール依存症の男をはじめ、陰茎強直症の男、ストーカーに追い回されている妄想癖の女、携帯電話依存症の高校生など、おかしな病気で悩む人々が伊良部総合病院の精神科医・伊良部一郎のもとを訪れます。しかし、彼のあまりの暴走治療ぶりに、病気で悩むことに馬鹿馬鹿しくなる患者たち。彼の治療は意図したものなのか?

内容詳細

「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。プール依存症、陰茎強直症、妄想癖…訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。こいつは利口か、馬鹿か?名医か、ヤブ医者か。

【著者紹介】
奥田英朗 : 1959(昭和34)年、岐阜県生まれ。プランナー、コピーライター、構成作家を経て、作家に。2002年に『邪魔』で第4回大薮春彦賞受賞。2004年に『空中ブランコ』で第131回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 この独特なキャラクターの医者が凄く良い...

投稿日:2013/05/01 (水)

 この独特なキャラクターの医者が凄く良い。  気負わずに読めるので楽しい。

fumi さん | 神奈川県 | 不明

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いやいや、伊良部医師のキャラ、最高でしょ...

投稿日:2012/02/07 (火)

いやいや、伊良部医師のキャラ、最高でしょう(笑)あまりにテキトーで、脱力系で、お医者さんがこんなだったら、患者さんは「こっちがしっかりしなきゃ」と思って自然に治りそうです。力を抜いて笑いたい人、ぜひ!

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

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伊良部先生すごい; 適当なかんじなのに・・...

投稿日:2010/01/01 (金)

伊良部先生すごい; 適当なかんじなのに・・・! ハマリましたね^^

2562kh さん | 広島県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ehirano1 さん

    この伊良部一郎博士先生、ハチャメチャだけど伊達に医学博士じゃないような気がします。「”・・・元来あるものをなくそうなんてむだな努力なの。それより別のことに目を向けた方がいいわけ”(p12)」に始まる数々の医師の発言から(読者である私も思わずハッとしました)、患者自身が何かに気付き(これって大切ですよね)、ドラッグフリーで治癒していく。これは医師自体が理性、世間、常識から解放されており、人間という動物らしく自由に生きており、何より”孤独のチカラ”を有しているからでないかと思いました。

  • ヴェネツィア さん

    精神科医・伊良部シリーズ3部作の第1巻。次の『空中ブランコ』などに比べると、伊良部はまだ普通。本書は5つの連作短篇から成るが、小説としては最初の「イン・ザ・プール」の出来が一番いいようだ。いずれの物語においても、患者たちの悩みはそれぞれの置かれた環境の中での関係性の不整合にあるのだが、伊良部はそうしたことから敢然と超越している(あるいは、大きく逸脱しているというべきか)。そして、その齟齬こそが物語世界を生み出しているのである。その意味では最後の「いてもたっても」は自己完結的でやや異色か。

  • 再び読書 さん

    本のカバーから少しホラーも入っているかと思えば、意外に面白い小説でした。人の深層心理から生じた過度な不安を、同調したり逆に煽りこれで直るの?と途中からは信じる事すら諦めさせる医者。結局それなりの収まり方に落ち着く。深い解決方法の様な、デタラメなのか、摩訶不思議な結末。それでいながら爽快感もある不思議な読後感を残す作家でした。何冊か読んで、はまるか諦めるかどうなるか楽しみです。

  • Die-Go さん

    図書館本。風変わりな精神科医伊良部の下に集うまた風変わりな患者達の短編集。伊良部の特異さは風変わりと言ったもので収まらず、ある種本人が患者なのではないかと感じさせるほどの変人。だがその変人がなんとなく患者達を癒して(?)しまう。奥田英朗独特の読みやすさでグイグイ読めてしまう。★★★★☆

  • 扉のこちら側 さん

    初読。なんだこの医者と思いながら読み始め、なんだったんだこの医者と思いながら読了。確かに医者の変わり者率はそれなりに高いと思うが、ここまで漫画的に変な医者のキャラをよく考えたなぁと。日常によくある心身症を非日常的にデフォルメしてうまく書かれているのがおもしろい。ああ、2話目の病気は日常的ではないけれど。

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奥田英朗

1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライター、構成作家を経て、’97年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で第4回大藪春彦賞を受賞。’04年『空中ブランコ』で第131回直木賞を受賞。’07年『家日和』で第20回柴田錬三郎賞を受賞。’09年『オリンピックの身代金』で第43回吉川英治

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