ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

交響曲第5番『運命』、第6番『田園』 ワルター&コロンビア交響楽団(平林直哉復刻)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
GS2055
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ワルター晩年の傑作、『運命』『田園』
オープンリール・テープより蘇る!


【制作者より】
『田園』は初期LP、米コロンビア MS6012からの復刻CD(GS2035、廃盤)を制作しましたが、これはまたたく間に完売してしまいました。その後、再プレスのご要望も多々あり、それも検討していました。しかし、今年に入って入手したオープンリール・テープの方がより良い結果が得られると判断、GS2035は再プレスせず、2010年に発売可能となった第5番も組み合わせ、新復刻とさせていただきました。GS2035の『田園』は初期LPらしい芯のしっかりした柔らかい音でしたが、テープ復刻による『田園』はテープ・ヒスが多少耳につくものの空間的な再現能力に優れ、スクラッチ・ノイズもありません。従って、両復刻盤とも音の傾向が異なるので、すでにGS2035をお持ちの方でもこの新復刻を買い足す価値はあると思います。
 一方の第5番『運命』ですが、しばしば「ワルターのベートーヴェンは偶数番号」と言われるように、第6番『田園』ほど、注目されていないのが実状でしょう。ですが、この音でお聴きになれば、きっとその先入観は覆されるでしょう。まさに「目からうろこ」です。

【解説書の内容】
アメリカの音楽評論家、ロバート・ローレンスがワルターのベートーヴェン交響曲全集発売に際して書いた論評から、第5番、第6番に関して触れている箇所を抜粋して転載します。

【おことわり】
このディスクは非常に鮮明な音に仕上がっているため、たとえば第5番の第4楽章9分06秒付近のような編集箇所がはっきりと聴き取れる場合があります。これはオリジナルのままであり、既存のLP、CDにも確認出来るもので、当CDの製造段階で起きた事故ではありません。
 制作上の都合により初回完全限定プレスとなります。(平林直哉)

【収録情報】
ベートーヴェン:
1. 交響曲第6番ヘ長調 作品68『田園』
2. 交響曲第5番ハ短調 作品67『運命』

 コロンビア交響楽団
 ブルーノ・ワルター(指揮)

 録音時期:1958年1月13、15、17日(1)、1958年1月27、30日(2)
 録音場所:カリフォルニア、アメリカン・リージュン・ホール
 録音方式:ステレオ(セッション)
 使用音源:コロンビア (U.S.A.) MQ 370 (1), MQ 369 (2)(オープンリール・テープ、19センチ、4トラック)

総合評価

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5.0

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音質改善に感謝!私はかつてDSDリマスタリング盤...

投稿日:2011/09/01 (木)

音質改善に感謝!私はかつてDSDリマスタリング盤で聴いていたが、DSD盤の悪癖たる金属的な高音のせいもあり、どうも好きになれなかった。ただ、特に《田園》は、ベーム&ウィーン・フィルの来日ライヴ盤と双璧を成す名盤なだけに、音質改善した暁には是非とも聴いてみたいと思っていた。今般、平林直哉氏による優秀な復刻が出て、ようやく納得のいく音質に巡り会えたといえる。勿論、ヒスノイズはDSD盤よりやや大きいが、その分情報量は非常に豊かであり、演奏会場の空気感までも再現しつくされている。もともとやや癖のある音場ではあるが、DSD盤よりは自然な音場に近づいており、聴き疲れすることのないサウンドになっているのも好ましい。勿論《運命》も素晴らしい。ちょっとした間の取り方や表情付けの上手さも、優秀な復刻も相俟って絶妙の味わいをみせる。何より、高音域のニュアンス豊かな響きは、DSD盤には見られない特長であり、ヒスノイズを除去せず敢えてそのまま残したことが奏功したものといえる。ヒスノイズが多いと批判する人もあるだろうが、そんな人は試しにイコライザで高音域を下げてみるがよい。確かにヒスは弱まるが、その分伸びのない窮屈な音になるはずだ。しかも高音域がキンキンと金属的で耳障りな音になり、とても落ち着けたものではなくなる。平林氏は、このことを充分に承知しているのだ。そしてこの点こそ、オープンリールでもオリジナル・マスターからの復刻を凌駕することが出来る最大の理由なのだ。平林氏の慧眼に、ただただ敬服あるのみである。

遊悠音詩人 さん | 埼玉県 | 不明

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何と生々しい音、鮮烈な響き!従来のSC版に...

投稿日:2011/05/10 (火)

何と生々しい音、鮮烈な響き!従来のSC版に比べるとヒスノイズが顕著で、聞き始めは気になりますが、この素晴らしい響きの中に未を浸していると、ワルター&コロンビア響の誠実かつ躍動感に溢れた演奏の虜になってしまいます。この復刻を心より歓迎申し上げます。

もみぢ葉 さん | 福井県 | 不明

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モントゥー指揮ハルサイのオープンリール(...

投稿日:2010/11/24 (水)

モントゥー指揮ハルサイのオープンリール(2トラック)復刻CDを買ってその顕著な音質改善に驚いたのを受けてこの復刻CD(4トラック)を購入。恐らく2トラック(あるかどうか不明)に比して遜色はあるだろう。音質に関しては評価が分かれるかもしれない。わたしは@従来のCDと先ずはヘッドフォンで比較したが、総括的には従来盤がボワッとした印象(しかしそれはそれでバランスが取れている)であるのに対して、今回復刻CDでは音がリアル・ストレートで、臨場感が飛躍的に向上している。具体的には@田園で重要な木管が鮮やかな音色で魅力的に響くこと、セカンドバイオリン(?)の愉悦感に満ちたキザミ、迫力増加とともに従来余り気がつかなかった低弦の旋律線の発見等、次々と驚かされた。しかし、スピーカーで再生すると若干問題点も浮かび上がってくる。先ずはファースト・バイオリン。鮮やかな存在感が目立つ一方、ワインで言えば「旨味」は増したものの同時に「雑味」も増したように思われた。二つにはトゥッティ(総奏)。迫力はあるものの、些か音のぶつかりあいによる交通混雑、カオスに近いものすら感じることがあった。A音質評価は様々だろうが、これまでのワルター観に修正を迫られたことが大きい。これまでワルターは微温的であるとの評価が一般的であったように思う。しかしこのCDを聴くと一体どこが微温的と言えるのかという疑問が湧いてくる。ベートーヴェン交響曲全集が初めてステレオで録音・販売されたのはワルター/コロンビア交響楽団であったと思う(昭和37年前後)。個人的な話で恐縮だけれど、当時中学生だったわたしには、1万円というのは破格に高価であったけれど、わずかな貯金をはたいて購入した。この全集により、第1番や田園を除く偶数番を初めて聞くことが出来、取り分け8番のチャ―ミングな曲と演奏には強く魅せられた。そんな敬愛するワルターであったけれど段々物足りなさを感じてワルターから離れて行った。しかし、ここに聴くワルターは80歳前後の老人とは到底思えない、エネルギーと覇気に満ちた若々しく且つ深い解釈を示すどっしりとした音楽家である。今までそのことに気がつかなかった自己の不明を恥じるばかりである。シュタルケルではないが、弦楽器の松ヤニが飛ぶのが見えるような運命を含め、別の顔を持ったワルターに出会った気がする。 その意味でこのCDはどんなに控えめに捉えても、最高ランクの評価以外はあり得ない。 蛇足ながらコロンビア交響楽団について一言。これは臨時編成のオケであったので、オケがウイーン・フィル等の個性のある一流オケでないことに不満を示す人もいる。その気持ちは分からないではない。しかし心臓病のため一線から引退し、カリフォルニアで隠棲していたワルターに何とかステレオで出来るだけ多くの録音を遺産として残してほしいとの思いから、1日3時間を上限とするセッションを組み、その日のうちに15分程度を録音するという骨の折れる長期で効率の悪い作業を既存のオケがこなせる訳がない。そのため制約の大きいワルターと既存オケとの組み合わせという選択は最初からなかっただろう。わたしたちは徒らに批評家精神を発揮するのではなく、プロデューサーであったマアックルーアや腕利きのハリウッドのプレイヤー達を素直に評価し、感謝の念を捧げることが大切だろう。 更にオープンリールについても一言。昔から熱心な礼賛者がいる(今もなお)ことは知っていたが、高価な機材とテープ購入を前提にした世界であるためこれまで余り接触はなかった。しかしモントゥーを含め、オープンリールにはLPと異なる豊かな世界が広がっていることが良く分かった。 その意味で平林氏の貢献には素直に感謝申し上げたい。ついては同氏に是非ともお願いしておきたいのは、残りのベートーヴェン交響曲(とりわけ微温的とされた来た第9の変貌ぶりが見たい)や名演の誉れ高いブラ4などをどんどんオープンルールから掬いだして我々のもとに送り出して戴きたいということである。宜しくお願い申し上げたい。

おときち さん | 東京都 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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