ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

ピアノ・ソナタ第15、18、21、30番 バックハウス(1969ステレオ・ライヴ)(2CD)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
AU23420
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

正規完全初出&オリジナル・ステレオ・マスター使用!
作曲者本流の流れを汲むきわめつけのプログラム
バックハウスのベートーヴェン・リサイタル


audite の看板である「ドイチュラントラジオ・クルトゥーア・シリーズ」に超弩級のタイトルが登場します。獅子王バックハウス[1884-1969]が世を去る3か月ほど前におこなったリサイタルは、極め付きのオール・ベートーヴェン・プログラム、しかも完全初出のステレオ音源という最高の内容です。

【作曲者直系の流れを汲むバックハウスのベートーヴェン演奏】
バックハウスが不世出のベートーヴェン弾きであることに異論を唱える方はまずいないでしょう。これは1899年にフランクフルトでバックハウスがダルベールに師事したことに由来していますが、ピアノの流派を弟子から師匠へ遡ると、バックハウス→ダルベール→リスト→ツェルニー→ベートーヴェンとなり、すなわち、バックハウスはベートーヴェン直系の弟子筋にあたります。
 音楽評論家で自らも高名なピアニストのワルター・ニーマンが「新古典主義者」と評したバックハウスのスタイルは、がっちりとした構成と主情的表現が皆無というのが特色で、まさしくベートーヴェンこそは、バックハウスのピアニズムが遺憾なく発揮されるレパートリーといえるでしょう。

【バックハウスによるレコーディング】
「ベートーヴェンのエキスパート」 にふさわしく、バックハウスはソナタの全曲を1950年から1954年にかけてモノラルでセッション録音したのちに、再録がかなわなかった『ハンマークラヴィア』をのぞいて、1959年から1969年にかけてステレオでふたたびセッション録音しています。
 このたびの2枚組のセットに収められた音源は、ベーゼンドルファーのピアノを好んで弾いたバックハウスがベヒシュタインを使用しているのも興味深いところで、すべてが完全初出の内容となります。
 ちなみに、第15番は1930年代のSP録音、1953年のDeccaへの第1回目のモノラル・セッション録音、1961年Deccaへの第2回目のステレオ・セッション録音、1969年6月のライヴ録音につづくもので、5種のうち4番目にあたります。
 第18番は1930年代のSP録音、1948年のセッション録音、1954年のDeccaへの第1回目のモノラル・セッション録音、1963年Deccaへの第2 回目のステレオ・セッション録音、さらに「バックハウス最後の演奏会」として知られる、1969年6月のオーストリア、オシアッハでのライヴ録音につづく録音となり、6種中5番目に相当します。
 第21番も1950年のDeccaへの第1回目のセッション録音、1959年のザルツブルクでのライヴ録音、1959年のDeccaへの第2回目のセッション録音、1959年ボンでライヴ録音(MM006)、そして1969年6月オーストリアでのライヴ録音につづいて、5番目で6種目にあたるもの。
 第30番は1950年モノラル、1961年ステレオと、いずれもジュネーヴでのDeccaによるセッション録音につづいて3種目になります。

【ドイチュラントラジオ・クルトゥーア・アーカイブのオリジナル・ステレオ・マスター使用】
このたびもまたベルリンRIAS収録によるドイチュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源からの復刻となりますが、ここでステレオ音源によるリリースというのもうれしいかぎりです。2010年にauditeの社主でプロデューサー&エンジニア、ルトガー・ベッケンホーフ氏が万全の音づくりで最新リマスタリングを施しています。
 極上の音質でバックハウスの雄渾無私の厳しい造形美をたっぷりとお楽しみください。(キングインターナショナル)

【収録情報】
CD1 [68:15]
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第15番ニ長調Op.28『田園』
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調Op.31-3
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53『ワルトシュタイン』
CD2 [17:41]
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109
 ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ:ベヒシュタインE)

 録音時期:1969年4月18日
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Piano Sonata No. 15 in D Major ('Pastoral'), Op. 28: 1. Allegro
  • 02. Piano Sonata No. 15 in D Major ('Pastoral'), Op. 28: 2. Andante
  • 03. Piano Sonata No. 15 in D Major ('Pastoral'), Op. 28: 3. Scherzo. Allegro Vivace
  • 04. Piano Sonata No. 15 in D Major ('Pastoral'), Op. 28: 4. Rondo. Allegro Ma Non Troppo
  • 05. Piano Sonata No. 18 in E Flat Major ('Hunt'), Op. 31/3: 1. Allegro
  • 06. Piano Sonata No. 18 in E Flat Major ('Hunt'), Op. 31/3: 2. Scherzo. Allegretto Vivace
  • 07. Piano Sonata No. 18 in E Flat Major ('Hunt'), Op. 31/3: 3. Menuetto. Moderato E Grazioso
  • 08. Piano Sonata No. 18 in E Flat Major ('Hunt'), Op. 31/3: 4. Presto Con Fuoco
  • 09. Piano Sonata No. 21 in C Major ('Waldstein'), Op. 53: 1. Allegro Con Brio
  • 10. Piano Sonata No. 21 in C Major ('Waldstein'), Op. 53: 2. Introduzione. Adagio Molto
  • 11. Piano Sonata No. 21 in C Major ('Waldstein'), Op. 53: 3. Rondo. Allegretto Moderato

ディスク   2

  • 01. Piano Sonata No. 30 in E Major, Op. 109: 1. Vivace, Ma Non Troppo
  • 02. Piano Sonata No. 30 in E Major, Op. 109: 2. Prestissimo
  • 03. Piano Sonata No. 30 in E Major, Op. 109: 3. Gesangvoll, Mit Innigster Empfindung. Andante Molto Cantabile Ed Espressivo

総合評価

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素晴らしいCDだ。ファンにとっては神の演奏...

投稿日:2016/04/25 (月)

素晴らしいCDだ。ファンにとっては神の演奏が聴ける。バックハウスの晩年の演奏はやはり年齢によりムラがあると思うが、亡くなる三ヶ月前のこのベルリン・ライブはよほど調子が良かったのではないか?ミスタッチは「ワルトシュタイン」で散見(聞?)されるが、何よりあの重いタッチと音色が健在なことが何より嬉しい。ベヒシュタインだからというのは皆さんのいわれる程気にならないが、演奏のせいもあって華やいだ気配を添えている感はある。それが素晴らしいステレオの音で聞けることに感謝したい。『田園』は興が乗っていたのか、かなり動きの多い、というかライブならではのノリの良さが目立ち、老人はいつもより早足で田園を逍遙する。心の泡立ちを抑えられないかのようだ。渋くて動きの少ないスタジオ盤とは好き好きだろう。Op.31-3でもそれは継続しており、如何にも嬉しそうに音楽が生起していく。老人の低回趣味はいささかも見られない。スケルツォの若やいだ心の弾み方はどうだ。最後のリサイタルで弾けないで終ってしまった終楽章もここでは闊達極まりない。天衣無縫といおうか。「ワルトシュタイン」は、スタジオ録音が早い時期のために音質が今イチであったので、この録音の方がバックハウスの壮大なピアニズムを遥かに味わえる。フィナーレは少し疲れたかなぁという感もあるが、全体としては迫力満点で豪快そのもの。85歳時で死の少し前の人の演奏とは思えない。Op.109(CD二枚目はこれだけ=17分)もライブらしい即興性が目立ち、主題のモチーフからして冒頭の十六分音符を短く切り上げ付点音符に引っ掛けるように弾く所がスタジオ盤と違い、アゴーギグも大きい。ここも好き好きかもしれない。でも最後の変奏曲はやはり感銘深い音楽だ。

mari夫 さん | 東京都 | 不明

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ライブながら大変な高音質。心ふるえる演奏...

投稿日:2012/03/10 (土)

ライブながら大変な高音質。心ふるえる演奏に堪能しました。ライブのバックハウスに脱帽。

mimesis9 さん | 岡山県 | 不明

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今年の9月に、バックハウスのモ−ツァルト...

投稿日:2010/10/09 (土)

今年の9月に、バックハウスのモ−ツァルトとブラ−ムスのピアノ協奏曲のライブ録音を聴いて感動したが、このライブも極め付きだ。ピアノがベ−ゼンドルファ−でないため、最初は少し違和感があったが、曲が進むにつれてそんなものはどこかへ消えてしまった。いずれも彼が好んで弾くベ−ト−ヴェンのソナタであるし、どの曲も一見淡々と進んでいくように聞こえるが、これこそ彼が到達した境地であろう。しかしながら、ブラ−ムスの協奏曲でも述べたように、これらの演奏は決して枯淡の域ではない。演奏そのものが若いし、彼自身3ヵ月後に人生の終末が来るなどとは、思ってもいなかっただろう。彼の最後の演奏会で、誰もが聴けなかった18番の第4楽章が、ここでは華やかに演奏されているし、15番は彼自身がこの曲を演奏して楽しんでいるようだ。細かいところで少しミスはあるにしても、豪放な演奏のワルトシュタイン、そして、いちばん気に入ったのは30番だ。まだ10代の頃、この曲を初めて聴いたのがバックハウスのモノ-ラルLPレコ−ドだったせいもあるが。 

ニシヤン さん | 和歌山県 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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