『フォー・ワールズ〜ラフマニノフ、グレインジャー、ホロヴィッツ』　モイェ・チェン

2016年のコンクールで人気者となった中国のピアニストによるデビュー・アルバム

モイェ・チェンは2016年シドニー国際ピアノ・コンクールのファイナリストで、その扇情的なテクニックとステージでの温かい存在感で聴衆から高い人気を得ました。「ジョージ・フレデレック・ボイル」賞を受賞し、まもなくユニバーサル・ミュージック・オーストラリアと契約しました。グレインジャー、ラフマニノフとホロヴィッツのつながりを追求した、デビュー・アルバムとなる『Four Worlds』では、モイェ・チェンの劇的で超絶技巧の演奏を聴くことができます。この美しい録音で、中国のピアニストは「新しい世界」へと運命に導かれた3人の作曲家・ピアニストの旅をたどるように4つの世界を結びます。ロシアのラフマニノフとホロヴィッツは2人ともアメリカで名声を取り戻し、グレインジャーの知られざる音楽の才能はオーストラリアからイギリス経由でアメリカに映った時に開花しました。
　グレインジャーによって愛情たっぷりの編曲をされたガーシュウィンの『ラヴ・ウォークト・イン』に魅了されない人はいないでしょう。もちろん『ロンドンデリーの歌』も。後にも先にもいない偉大なヴィルトゥオーソの1人ホロヴィッツは作曲家、編曲家として登場します。ラフマニノフはモイェ・チェンの数ある得意とする作曲家の1人で、この作曲家の作品、華麗な『メロディ』をはじめとした小品集の作品や、ビゼーの『アルルの女』第1組曲からの『メヌエット』の編曲、そして圧倒されるピアノ・ソナタ第2番を演奏しています。（輸入元情報）

【収録情報】
1. ラフマニノフ：V.R.のポルカ
2. グレインジャー：コロニアル・ソング
3. ホロヴィッツ：変わり者の踊り
4. ホロヴィッツ：ワルツ ヘ短調
5. ガーシュウィン／グレインジャー編：ラヴ・ウォークト・イン
6. グレインジャー：ランブル・オン・ラヴ（R.シュトラウス：『ばらの騎士』愛の二重唱」より）
7. ラフマニノフ：幻想的小品集 Op.3より第3曲：メロディ ホ長調、第5曲：セレナ―ド 変ロ短調
8. ラフマニノフ：サロン小品集 Op.10より第5曲：ユモレスク ト長調
9. ビゼー／ラフマニノフ編：『アルルの女』第1組曲より『メヌエット』
10. グレインジャー：デリー地方のアイルランド民謡（ロンドンデリーの歌）
11. グレインジャー：ダオメーにて（ケークウォークの絶品）
12. スーザ／ホロヴィッツ編：星条旗よ永遠なれ
13. ラフマニノフ：ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36（ホロヴィッツ版）

　モイェ・チェン（ピアノ）

　録音時期：2018年1月10,11,20日、2月4,6,8,18日
　録音場所：アメリカ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）