シューベルト(1797-1828)

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SACD

交響曲第9番『グレート』 カラヤン&ベルリン・フィル(1978)

シューベルト(1797-1828)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TOGE12074
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
SACD

商品説明

EMIクラシックス名盤SACDシリーズ
カラヤン/シューベルト:交響曲第9番『グレート』


カラヤンの魅力の一つに誰にでも理解できるようなメロディを上手に浮かび上がらせた聴きやすさ、判りやすさが上げられますが、それから一歩踏み込むと、音楽のもつ壮大なダイナミズム、心情発露へのリアリズムが描かれているのです。晴朗なうちに比類ない叙情をすくい上げたこの『グレート』は、彼ならではの世界といえるでしょう。
 アビイ・ロード・スタジオによる最新リマスター音源。(EMI)

【収録情報】
シューベルト:
・交響曲第9番ハ長調 D.944『グレート』
・劇音楽『ロザムンデ』〜バレエ音楽第2番
・劇音楽『ロザムンデ』〜バレエ音楽第9番

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

 録音時期:1978年
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(セッション)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO

内容詳細

カラヤン円熟期の1977年に録音したBPOとのシューベルト。交響曲第9番「ザ・グレート」と劇音楽「ロザムンデ」を収録している。滑らかで重量感のある弦と強力なブラスが絶妙なバランスで響く、カラヤンの美学が発揮された一枚だ。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ユーザーレビュー

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広範なレパートリーを誇ったカラヤンである...

投稿日:2012/05/19 (土)

広範なレパートリーを誇ったカラヤンであるが、カラヤンは必ずしもシューベルトを得意とはしていなかった。カラヤン自身は、シューベルトをむしろ好んでおり、若き頃より理想の演奏を行うべく尽力したようであるが、難渋を繰り返し、特に、交響曲第9番「ザ・グレイト」に関してはフルトヴェングラーに任せるなどとの発言を行ったということもまことしやかに伝えられているところだ。実際に、レコード芸術誌の「名曲名盤300選」などにおいても、シューベルトの交響曲第8番「未完成」や交響曲第9番「ザ・グレイト」の名演として、カラヤン盤を掲げた著名な音楽評論家が皆無であるというのも、いかにカラヤンのシューベルトの評価が芳しいものでないかがよく理解できるところだ。しかしながら、それほどまでにカラヤンのシューベルトの演奏は出来が悪いと言えるのであろうか。本盤におさめられた交響曲第9番「ザ・グレイト」は、カラヤンによる唯一のシューベルトの交響曲全集からの抜粋である。そして、カラヤンは同曲をその後一度も録音しなかった。したがって、本演奏は、いずれもカラヤンによるこれら両曲の究極の演奏と言っても過言ではあるまい。そしてその演奏内容は、他の指揮者による名演とは一味もふた味も異なる演奏に仕上がっていると言える。本演奏に存在しているのは、徹頭徹尾、流麗なレガートが施されたいわゆるカラヤンサウンドに彩られた絶対美の世界であると言えるだろう。シューベルトの交響曲は、音符の数が極めて少ないだけに、特にこのようないわゆるカラヤンサウンドが際立つことになると言えるのかもしれない。したがって、シューベルトらしさと言った観点からすれば、その範疇からは大きく外れた演奏とは言えるが、同曲が持つ音楽の美しさを極限にまで表現し得たという意味においては、全盛期のカラヤンだけに可能な名演と言えるのではないかと考えられる。また、両曲の心眼に鋭く切り込んでいくような奥の深さとは無縁の演奏ではあると言えるが、これだけの究極の美を表現してくれたカラヤンの演奏に対しては文句は言えまい。なお、カラヤンはベルリン・フィルとともに、同曲を1968年に録音しているが、本演奏のような美の世界への追及の徹底度がやや弱いきらいがあり、私としては本演奏の方をより上位に掲げたい(カラヤンを好まない聴き手には、これらの旧盤の方がより好ましい演奏に聴こえることも十分に考えられるところである。)。いずれにしても、本演奏は、全盛期のカラヤン&ベルリン・フィルが醸成した究極の美の世界、そしてカラヤン流の美学が具現化された究極の絶対美の世界を堪能することが可能な極上の美を誇る名演と高く評価したい。併録の劇音楽『ロザムンデ』からの抜粋であるバレエ音楽第2番及び第9番も、カラヤンの美学に貫かれた素晴らしい名演だ。音質は、従来CD盤でも比較的満足できる音質であったと言える。数年前にリマスタリングも施されたことによって、音質は更に鮮明になるとともに音場が幅広くなったように感じられるところであり、私も当該リマスタリングCD盤を愛聴してきたところだ。しかしながら、今般、ついに待望のSACD化が行われることによって大変驚いた。従来CD盤やリマスタリングCD盤とは次元が異なる見違えるような鮮明な音質に生まれ変わった言える。いずれにしても、カラヤン、そしてベルリン・フィルによる素晴らしい名演を、SACDによる高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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 名盤ひしめく『グレート』…そんな中,こ...

投稿日:2012/02/20 (月)

 名盤ひしめく『グレート』…そんな中,このカラヤンのアルバムはあんまり評判は良くないようですね…。  確かに「これが絶対ベストです!」と胸を張って主張するほどの勇気はないです。フルトヴェングラーの2種あり,ベームあり,ヴァントあり…インマゼールのだって面白い…。冒頭など「これ…美しすぎでしょ…」って感じだし(ウィンナ・ワルツのホルンみたい…),第2楽章の盛り上がりの頂点でのあのパウゼ(私の知る最も美しいパウゼ)にはもうちょっと重みを持たせてほしかったし…ただ,「このカラヤン盤が一番美しい!」とは胸を張って主張できる。

masato さん | 新潟県 | 不明

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この作曲者は『私は悲しく(寂しく…だった...

投稿日:2012/01/19 (木)

この作曲者は『私は悲しく(寂しく…だったかも?)ない音楽と言うものを知らない』と言ったらしいが、このCDで聴けるカラヤンの演奏からは、作曲者のそういった心は微塵も感じられない。この時代のカラヤンの演奏を一言で表現するなら『流線型の極み』とでも言えるのだろう。ひたすら勇輝でひたすら明るく、健康的でスポーティーな「グレイト」である。こういったカラヤンの表現は、曲によっては魅力を台無しにしてしまうが、ことこの演奏に関しては大成功しているように思う。

エーテルの風 さん | 長野県 | 不明

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