CD 輸入盤

『パルジファル』全曲 カラヤン&ベルリン・フィル、ホフマン、モル、ヴェイソヴィチ、ヴァン・ダム、ニムスゲルン、他

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4133472
組み枚数
:
4
レーベル
:
Dg
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ワーグナー:『パルジファル』全曲
カラヤン指揮ベルリン・フィル

1979,80年デジタル録音。パルシファルの特徴はなんといってもオーケストラの醸し出す神秘的な雰囲気にありますが、その意味ではこの演奏の水準の高さはまさに空前絶後。当時のベルリン・フィルは本当に凄い音がしていました。
 「70歳になったらパルジファルを」と常々口にしていたというカラヤンにとって、当盤はまさに宿願ともいうべきレコーディングだったようです。パルジファル役のペーター・ホフマンが、この録音のリハーサル中に曲の美しさに感動を抑えきれなくなったカラヤンが涙を流したというエピソードを語っていますが、日頃はどちらかというと警戒心が強い人柄と伝えられることが多かったカラヤンだけに、このオペラに対する思い入れが尋常一様ではなかったことが伺えます。
 実際、前奏曲を聴いただけでも、カラヤンの深い傾注ぶりは如実に感じられるところ。まさに空前と言うほかはない美感には絶句するほかありません。有名な「聖金曜日の音楽」での溢れかえるような美の洪水、第一幕の場面転換の箇所での豪壮にして荘重なサウンドなど、ベルリン・フィルとの長い共同作業の中でも、まず筆頭に挙げられるべき素晴らしい成果と言えるでしょう。
 キャストも実に充実しており、とりわけ作品全体の要ともいえるクルト・モルのグルネマンツ役が絶品。アルト独唱にわざわざハンナ・シュヴァルツを招いて万全を期するあたりも、カラヤンならではの周到さです。
 名エンジニア、ギュンター・ヘルマンスによる録音も、広大な空間性と、圧倒的な金管の響きに代表される克明さを両立させたきわめて高品位なもの。初期デジタル録音としては破格のクオリティで“カラヤン宿願のレコーディング”に見事に応えています

ワーグナー:『パルジファル』全曲
 パルジファル:ペーター・ホフマン
 グルネマンツ:クルト・モル
 クンドリー:ドゥニャ・ヴェイソヴィチ
 アンフォルタス:ジョゼ・ヴァン・ダム
 ティトゥレル:ヴィクター・フォン・ハーレム
 クリングゾール:ジークムント・ニムスゲルン
 第1の聖杯騎士:クラエス・アーカン・アーンシェ
 第2の聖杯騎士:クルト・リドル
 第1の小姓:マリヨン・ランブリクス
 第2の小姓:アンネ・イェヴァング
 第3の小姓:ハンナ・ホプフナー
 第4の小姓:ジョージ・ディッキー
 花の乙女:バーバラ・ヘンドリックス
 花の乙女:ジャネット・ペリー
 花の乙女:ドリス・ゾッフェル
 花の乙女:インガ・ニールセン
 花の乙女:オードリー・ミッチェル
 花の乙女:ロハンギス・ヤシュメ
 アルト独唱:ハンナ・シュヴァルツ
 ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
 ワルター・ハーゲン・グロル(合唱指揮)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
 録音:1979,80年、ベルリン、フィルハーモニーでのデジタル録音

収録曲   

ディスク   1

  • 01. 第1幕 前奏曲
  • 02. 第1幕 おい! おい! 森の番人たち(グルネマンツ、第1と第2の騎士、第1と第2の小姓、クンドリ)
  • 03. 第1幕 それでよい!-ありがとう!-少し休むとしよう(アンフォルタス、第2の騎士、グルネマンツ)
  • 04. 第1幕 感謝しないで下さい!-はっは! お礼なぞ何もなりません(クンドリ、第3と第4の小姓、グルネマンツ)
  • 05. 第1幕 おお、傷をもたらす奇蹟の神聖なる槍よ!(グルネマンツ、第1、第2と第3の小姓)
  • 06. 第1幕 敬虔なる先王ティトゥレルは(グルネマンツ、小姓たち)
  • 07. 第1幕 かわいそうに!…こんなひどいことをしたのは何者だ?(小姓たち、騎士たち、グルネマンツ、パルジファル)
  • 08. 第1幕 では言いなさい! お前は私の尋ねることを何も知らないが(グルネマンツ、パルジファル、クンドリ)

ディスク   2

  • 01. 第1幕 王が浴みより帰って来る(グルネマンツ、パルジファル)
  • 02. 第1幕 場面転換の音楽
  • 03. 第1幕 お前がまだどんな智を持っているにしても(グルネマンツ、騎士たち、青年たちの声、少年たちの声)
  • 04. 第1幕 我が息子アンフォルタス、お前は席についているか?(ティトゥレル、アンフォルタス、少年たちの声、青年たちの声、騎士たち)
  • 05. 第1幕 聖杯の覆いをとれ!(ティトゥレル、声、少年たち)
  • 06. 第1幕 かつて聖杯の主は(少年たちの声、青年たちの声、騎士たち、グルネマンツ、アルトの声、合唱の声)
  • 07. 第2幕 前奏曲 時が来たのだーわが魔法の城はあの愚か者を今やおびき寄せるのだ(クルリングゾール)
  • 08. 第2幕 ああ!-ああ! 真夜中!(クンドリ、クルリングゾール)
  • 09. 第2幕 さわがしい音はここだった!(花の乙女たちの第1と第2グループ、合唱TとU、パルジファル)

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総合評価

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デジタル初期の録音をアップコンバートで似...

投稿日:2022/01/09 (日)

デジタル初期の録音をアップコンバートで似非ハイレゾ商品にしない姿勢はむしろDGの良識なのでしょう。カラヤンの新し物好きが仇になった感はありますが、この時代は業界全体が未熟なデジタル技術に雪崩を打っていたので致し方ありません。この素晴らしい演奏をSACDやBDオーディオ、あるいはハイレゾ配信で聴きたい思いは私も他のレビュアーと同じですが、そのためには並行録音のアナログマスターの発見が条件でしょう。どこかに眠っていることを祈る思いです。

kuzu2001 さん | 東京都 | 不明

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リマスタリングされてなくても、面割りが改...

投稿日:2021/09/18 (土)

リマスタリングされてなくても、面割りが改善されれば(2幕3幕をそれぞれCD1枚に収録)買うのだが (面割りで減点)。 「カルメン」や「トスカ」も同様。

更年期障害 さん | 島根県 | 不明

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最初の発売時は7千円を超えた金額を支払っ...

投稿日:2021/07/14 (水)

最初の発売時は7千円を超えた金額を支払って購入したと記憶しているので、ずいぶん安くなって驚くしかない。が、このCDはパルジファルの屈指の名盤であり、カラヤンの数多の録音の中でも最高のものの一つだと思う。Erdingerさんもお書きになっているが、なぜ Blu-rayオーディオや少なくともSACDで発売しないのだろうか? もっと高品位の音質のメディアで発売してこそはい意味があるように思えるのだが。とても残念で仕方がない。

コッペリウス さん | 埼玉県 | 不明

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