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トップ > My ページ > ホーボー健 さんのレビュー一覧
検索結果:11件中1件から11件まで表示
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/09/14
ピアノ五重奏曲の録音はたくさんあり、少なくない枚数をこれまで聴いてきたが、曲自体好きになる前に聞き飽きてしまうような具合で、食傷していた。ところがこれは良かった。ナマの感傷も大げさな身振りもなく、全てがあるべき場所に収まっている。木質の暖かみのある弦の音色もいい。録音も自然で良い。この録音で初めてこの曲を本当にいい曲だと思えた。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/09/05
朝の陽光が飛び散るような清新な曲。素晴らしい。曲の雰囲気はドヴォルザークとピエルネのヴァイオリン曲を足して二で割ったような・・? 埋もれたままにするには惜しい、初々しさとノスタルジックな魅力にあふれた佳曲。演奏もなかなか。お勧めします。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/10/29
エンペラー四重奏団は1992年設立のイギリスの弦楽四重奏団。 マルティヌーの弦楽四重奏曲はこれまで録音は決して少なくはなかったものの、チェコ勢に独占されてきた。これは私の知る限りはじめて登場した非東欧圏の演奏であり、まずはその点からも興味深く聴いた。 マルティヌーのこれらの曲の解釈には二つの極があるように思う。かたやパノハ四重奏団の演奏にみられる新古典主義様式による解釈があり、もう一方にはコチアン四重奏団などに見られる、バルトーク寄りの表現主義的な解釈であって、このエンペラー四重奏団の盤は、その後者の方向を、よりローカル性を払拭しつつ推し進めたものと位置づけられると思う。非常に振幅の大きな、ダイナミックな演奏であり、やや鋭い音色で刻み込むように進行する音楽は、辛口かつ、明らかに(ドヴォルジャークでも、ルーセルでもなく)バルトークやショスタコーヴィチの線上で捉えられたものである。曲自体もそうしたさまざまな解釈に十分応えうる強靭さを備えている(要するに、これらはバルトークの諸作に匹敵する傑作群である)。 耳慣れない、やや奇妙な感じを与える弦楽四重奏団の名称と、キッチュな装丁で、ややキワモノめいた印象を受ける盤ではあるが、内容は非常に優れている。全集としてはシュターミツ盤を勧めるが、これもこれらの曲の非ローカルな解釈の可能性を示すものとして、ファーストチョイスとなりうる盤であろう。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/09/13
シューマンの交響曲をすこしこぢんまりさせて、そのぶん清明さと透明感を加えたような曲たちです。大作曲家の傑作とは並べられませんが、凡百の群小作家のマイナー曲の一つと片付けられない魅力があります。なにより屈託のない躍動感に愛嬌があり、一度耳にして損はない佳作だと思います。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/09/02
これは素晴らしい傑作です。パスキエは以前レ・ミュジシャンとこの曲を録音しており、それも名盤でしたが、この再録では表情が一層豊かになり、ある種巨匠的な風格が感じられます。またこの盤で特筆すべきはパリジイ四重奏団の好サポートで、弦楽四重奏はもちろんのこと、他の曲でも主役を食うほどの大活躍。「果てしない歌」冒頭のやるせない響きが耳に残って離れません。ピオーの歌唱も良く、まさに理想的な名盤と言えるでしょう。ここまで素晴らしいともう、これ以上の演奏は想像できないほど・・。ショーソンに少しでも興味のある方は、手に入るうちにぜひ入手されることをお薦めします。「パスキエのは旧盤持ってるからいいや」とパスしていた方(私もそのうちの一人でしたが)、これ全然違いますよー
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
4人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/09/02
目立ちたがり屋の女の子が、一所懸命「変顔」をして見せているような演奏です。最初から最後まで、ずっと飽きもせずにやっているので、最初のうちは「あらまあ」とほほえましい感じもあるのですが、最後にはうんざりしてしまいました。しかも、いかにも得意気なので真顔で怒るのもなんだかなぁ、という感じで始末に困ります。 最近の若手ヴァイオリニストの中では、技巧的にかなり、見劣りします。クロイツェルも苦しいですが、ラヴェルの最終楽章などはもうやけくそ状態。カヴァコスやイブラギモヴァとは比べられない、というかこれは比べてはいけないカテゴリーの人なんでしょうかね? 最後のサイの曲には言葉もありませんでした。
4人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/08/08
このような地味な曲が再発されているのですね。声楽曲、殊に宗教曲にはあまり縁のない私ですが、この盤は20年ばかり前、プーランクに熱中していた頃に買い求めて以来、愛聴盤になっています。 プーランクは喜遊的であると同時に、なにか底知れない、病的なほどの憂愁(端的に「鬱」的と言ってもよい)が付きまとう作曲家で、いささかソノ気のある私は、軽くてしかも異様に憂鬱な「ピアノ協奏曲」など聴くとたちどころに当てられてしまうのですが、ここに収録された「スターバト・マーテル」もその類の、絶美かつ危険なほど憂愁に満ちた音楽です。 でもお薦めは「グローリア」のほう。こちらは実に力感の勝った、宗教曲を形容するには不適当かもしれませんが「血沸き肉踊る」感じのカッコいい曲です。このカッコよさはブルックナーの「テ・デウム」に共通するものがあります。 値段も安いのでぜひ試しに聴いてみてください。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/08/07
オーストリア出身の名ヴァイオリニスト、というよりむしろカール・フレッシュ門下の名教師として有名で、録音を耳にする機会は決して多くないロスタルの貴重な音源。 バルトークのヴァイオリン協奏曲第2番が素晴らしい。有名なフルトヴェングラーとメニューインの録音より以前の1952年の収録だが、あちらとは違い素晴らしい音質にまず驚かされる(さすがにオケは薄いが)。演奏もメニューインの不安定なものとは大違いで実に堂に入っており、精緻な技巧に支えられて、バルトークのこの曲には珍しいほど歌う。技巧を見せつけるようなメカニカルな演奏に傾きがちなこの曲から、中欧風の懐かしい情緒まで漂ってくるのは非常に新鮮だった(若干ウィーン風なのが、ややバルトークのイメージとは違うかもしれないがそこも面白い)。 名教師のイメージとはちょっと違ったのが、たいへんな美音家であること。艶と色彩感のある太い音で、音を聴いているだけでうっとりしてしまうほど。弦をこする音まで聴こえる優秀な録音が功を奏している。これは、並み居る現代の巧者たちによる現役盤に伍して引けをとらない、(骨董品ではなく)観賞用として十分に通用する名盤だと確信した。 ロスタルにはベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタについての名著もあり、「クロイツェル・ソナタ」はさすが本家の説得力。小細工を弄さず、太い美音でザックリと弾き進める。男っぽく、かっこいい。こちらも録音が良く、十分今の鑑賞に堪えうる。 往年の演奏家の復刻盤として、稀に見る傑出した一枚だと感銘を受けた。さっそく、ロスタルの音源集めに走ってます。シューベルトの「幻想曲」、何とかして手に入れたいもの・・
5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/12/20
シマノフスキの二曲のヴァイオリン協奏曲は、録音は多いがいまいち、よくわからない曲たちという印象だった。 このCDも、あまり期待せずに購入。ところが聴いてみて驚いた。 あまりに、素晴らしい。今まで聴いてきたのはなんだったのか。演奏によって、これほど化ける、というか曲の印象が変わってくるとは。 ここに聴くシマノフスキは、絢爛豪華です。キラキラしてる。近代のヴァイオリン協奏曲というジャンルは傑作ぞろいだが、それらのなかにあっても、ひときわ華やかな曲なのだと、はじめて知った。 印象を一言で言えば、「お伽噺の音楽」。匂いたつように甘く華やかで、後期ロマン派と印象派を一緒くたにして、ちょっぴりオリエンタリズムのスパイスを効かせたような楽しさいっぱいの、おいしい曲だった。 正直、取りとめなく聞こえるところもあって、巨大な単一楽章ということもあり形式を把握するのは難しいし、メロディも鼻歌で歌えるようなものではなくそのへんはやはりとっつきにくい感じだが、難しく考えずに色彩豊かな音楽にどっぷり浸かる、という聴き方にぴったりの曲、ともいえる。マーラーが好きな人ならきっとたまらないでしょう。 演奏は、なんといってもツィンマーマンの上手いこと! また、ヴィトの指揮もいつもながら手堅くて好ましい。ナクソスでお馴染みのこの人は、デュトワに似てますね。レパートリーがひろく、どんな曲でも明晰に、面白く聞かせて、特にこういう合わせものに強みを発揮する。好きな指揮者の一人です。 私はあまり、ひとにCDを強く薦めたりはしないほうなのですが、このCDに関しては、声を大にして「お薦め!」したいと思います。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/12/17
これは好みも分かれそうだが、私は素晴らしい個性的名演と評価したい。オケの響きは明るく開放的で、曲調に良く合っている。録音は合唱部分などやや苦しいが、この時代のライヴとしてはかなり良いほうだろう。 明るい響きでキビキビと進み、しかも歌にも欠けない演奏は、マーラー演奏に付きまといがちな暗い情念的な靄を吹き払い、古代ギリシャの壷に描かれた絵のような、明晰でややアルカイックな、地中海的とも言えるような独特の世界を現出させている。 特に第二楽章は個性的で、主題を歌うオーボエのソロがまるで酔っぱらった牧神の鼻歌のようだ。ここは好みの分かれるところだろう。 第一楽章終了時には盛大な拍手が沸き起こったりもする。 最終楽章はたいへん美しく、期待を裏切らないカタルシスを得ることができた。 また、併録の『ルル』組曲も傑出した演奏であり、こちらを聴くためだけに購入されても決して期待は裏切られないことと思う。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。
17人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/12/17
録音は残響過多であり冴えない。演奏も押しなべて平坦であり、多数の奏者が参加しているにもかかわらず、どれもムード音楽のような雰囲気になってしまっているのは録音のせいなのか。飽和する響きにより対位法的な要素は極力後方へと押しやられ、とにかく美しい音で、ロマンティックに、角が立たぬように耳ざわり良く、という方向へ向かい、フォーレにもともと内在する通俗性、サロン性が最も極端な形で前面に押し出される結果となっている。一言で言えば甘ったるい。 カフェのBGMなどにはまさにうってつけであろうが、先行するエラート盤などでフォーレの室内楽に親しんできた方にはお薦めできない。また、初めて接する方にはさらにお薦めしかねる。このような一面的な演奏では、フォーレの室内楽に対する誤解を招き、遠ざける結果となるのが落ちではないかと懸念される。 最新録音でこの値段、であれば値段相応として片付ければいいのだが、ここに並ぶ異様な高評価に納得しかね、あえて異論を述べさせていただいた。
17人の方が、このレビューに「共感」しています。
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