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継 さんのレビュー一覧 

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     2011/02/06

    ギター弾き語り。この頃はまだ声に張りがあり、演奏に精気が漲る。録音質もクリア。#1、2が素晴らしく、アルバム冒頭から彼独特の世界へ引き込まれる。作品全てを聴けてはないけれど、デビューからの音楽的な変遷・体調の変化を考えると、このあたりがひとつのピークなのかと思う。勿論、痩せてゆく身体で掠れた声を振り絞る様にしつつも、未踏の世界へ踏み出さんとするこの後の作品(ホテルバストホライゾン、ディスロケーションブルース、そして特にソフトデンジャラスシューズ)も素晴らしいけれど。

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     2010/12/26

    ルイヴィル(09June19)、東京(06Apr2/O-Nest)で収録。 ハッとさせられる、鳥肌が立つ瞬間が連続するライヴ盤。執拗である事、ブレる事のないホンモノの凄み…スリントは勿論、バストロやフガジを正しく継承する音/血が、ライヴ演奏により如実に際立つ。 紙マッチを模した様な漆黒のパッケージも“らしく”ていい。まるで暗闇の中で擦られ燈されるのを、「音」が待っているかのよう。

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     2010/12/05

    ジャケットやインナースリーブを飾る水彩のイラストを眺めるだけで楽しく、心が和む。 出身地:ミシガンへ注がれるスフィアンの穏やかな視線までも感じとれるようで、暖かなぬくもりを感じる。
    アートワークに呼応するように、居並ぶ楽曲はどれもフォーキーでポップで美しい…けれど、やがて聴く者は気付く。美しいメロディがオブラートの様に包み隠していた詞の、その「苦味」に。
    ー「6月に仕事を失った 部屋もなくした」「俺はアメリカに住んでる トレイラーに住んでる 窓は割れてて ハイウェイは遠い」「かつては栄光の地、今は収容所」 etc…
    ミシガンの、ひいてはアメリカが抱える現実・栄枯盛衰を、そしてそこに暮らす人々の様を、声高に嘆くでもなく ただ淡々とストイックに、スフィアンは歌う。優しく、囁くように。 
    時流に囚われずヒューマンで普遍的な魅力を放ち続ける音楽性。冒頭に書いた愛らしいアートワークを含め、トータルパッケージでこれほど愛着を覚える『作品』は滅多にない。傑作だと思う。

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     2010/12/03

    telco”を彷彿させるインストの#7、ラノワがvoをとる穏やかな#9、それにオマケ的な#11をwalkmanへ落とした。 D.ジョンソンとB.ブレイドをバックに、故クリス・ウィトリー(カサンドラ・ウィルソン“I can't stand the rain”での圧巻プレイ等で知られるブルース・ギタリスト兼シンガー)の娘がvoを務めるというドラマ性。本来ならクリスがマイクを握っていたんだろうか。。バンドの指向性を考えると、チョコレート・ジニアスなんかピッタリだと思ったり...安直過ぎか(笑)? マイペースで緩やかな活動を期待したい。

    ーD.ラノワのバイク事故のニュースは衝撃だった。この録音がどのタイミングか分からないけれど、どうか無事で、そして後遺症が残らないことを祈ります。

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     2010/06/13

    かつてECMが標榜していた“The most beautiful sound next to silence (沈黙の次に美しい音)”を、端的に表す一枚。ピアノ・ソロが相次いで大輪の花を咲かせたこの時代、今作を花に例えるなら、凜とし妖しく咲き乱れる“コマクサ”の花(=高山植物の女王と呼ばれ、豊かな膨らみと括れの曲線から成る花を咲かす。ケシ科由来の毒を有する)が、相応しいと思う。硬質で気高く、時に官能的ですらあるピアノ。厳然と鳴り響くそれは、やがて聴く者の心に深く根を張る。

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     2010/06/13

    従来のポッターのサウンドや、所謂4ビートを聴きたい方へはお勧め出来ない。冷んやりとした、ほの暗い回廊を思わせる空間構築。そこを手探りで彷徨うようなsaxとpiano。モチアンとポッターは、E.ピエラヌンツィの『Doorways』等でも一緒にプレイしているが、コチラはもはや完全にモチアン・ワールド。菊地の汚い唸り声とも無縁な、静かな音世界が拡がる。#2,#6に顕著なダークなサイケデリアはさながらサッド・コアの漆黒を纏ったかのよう。特にE.ラバの『TATI』でテーマのみ披露されていた#6が、あんな風に花開くとは。。他では聴けない、独特な魅力に溢れたライヴ盤。

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     2010/06/13

    剥き出しにされた鬱屈と衝動が、オルタナ〜ハードコアのザラリとした音像にのる。 ー「解散」の選択肢さえあったこれまでの変遷・バンドの行き方を振り返ると、つくづく不器用なバンドだなと思う。いっそ、解散してしまえば伝説になったかもしれない。でも彼等は続ける道を選び、今作を産んだー。 洋/邦問わず、今年度上半期では最も“Rock”しているアルバムだと思う。お帰りなさい、こんな素晴らしい作品を有難うと心から言いたい。

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     2010/02/26

    例えばフェロウシップのアルバムにボートラとして入れるとか、盟友D.ラノワのアルバムで披露するとか、言い訳の効く「余技」として小出しにする・様子を窺う手段は、他にいくらでもとれたハズ。“一流のジャズドラマー”としてのキャリアに汚点を残しかねない、リスクを承知の上でこうして真っ向勝負に出たところに、B.ブレイドの自信が、本気が見える。 M.ナシメントの#4以外を全て作詞作曲。ギターを爪弾きながら歌う楽曲に、ジャズは一曲もない。繊細な声、内省的でスピリチュアルな歌世界。だがラスト2曲には場違いなアンビエント/ギター・インスト2曲が居心地悪そうに並ぶ。まるでイメージの限定〜定着を嫌うかのような終り方は、或いは『次』への布石なのだろうか? 彼がドラム・セット越しに見据えていた「地平」は、聴く者の想像を遥かに越えて何処までも続いているようだ。

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     2010/02/12

    自身の手による都会的でゆったりとしたメロディーが印象的。ルパン三世等の音楽で著名な大野雄二氏の書く旋律にちょっと似ている。録音が素晴らしいので、ドラムを聴くというよりは寧ろ、こうした伸びやかな旋律・音の響きの美しさを堪能するアルバムと言えそう。ソングライティングの才に加え、過去作ではボーカルを披露するなどブライアン・ブレイドとの共通項が多い人で、両作に絡んでいるダニエル・ラノワを通じて比較するとなかなか面白い。 ソロで、バッキングで、随所に光るプレイを聴かせるのは、ブックレットのフォトで微笑み合うメンバー達とは対象的に、ニットキャップを目深に被り神経質そうにうつむくマルチン・ボシレフスキ。彼のピアノが今作に一定の深みを与えている。

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     2010/02/12

    B.ブレイドの参加盤を検索していてヒットした一枚。ダニエル・ラノワ、もしくはクリス・ウィトリーみたいなカンジ?と思ってたら大分違っていた。 カサンドラ・ウィルソンの『Blue Light'Till Dawn(93年)』と次作『New Moon Daughter(96年)』の名盤二連作に端を発する、クレイグ・ストリートの音作りの系譜(リズ・ライト、ミシェル・ンデゲオチェロ、kdラング、ホルムズ・ブラザーズ、ジェブロイ・ニコルス、ジュビラント・サイクス、チョコレート・ジニアス…)に、連なるサウンドー曰く、ブルース、ジャズ、ゴスペル等のアメリカ伝統音楽を「現代の音」へと再構築したかのような懐かしくも斬新なサウンドが、鳴る。凝りまくって作り込んだ音の闇に、鈍い光沢を放つ生音が響き渡り、うらぶれた・苦み走った世界観を演出する。正直好きな声じゃないけれど、良く出来た楽曲と佇まいの格好よさで一気に聴かせる。このクオリティにして未だに国内盤が出ないマイナーっぷりもイカす(笑)。異色の参加メンバー(下述※)は、オーネットの招聘が決まってそのバランス・対応が出来るように固めた布陣なのかもしれない。御大以外は、オーケストラ含め割合控え目な演奏に終始する。 ※Brad Mehldau(p), Me'shell Ndegeocello(b), Mark Ribot(g), Brian Blade(ds), Ornette Caleman(alto sax)他。

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     2010/02/12

    ただただ朗々と唄い進むうちに、その旋律から自然と哀切が滲み出す。 かつて身を置いた「MーBASE」という先鋭的なジャズ・コンセプトは、スタイルとして成功したとは言い難い。けれどそこで試み、磨かれた表現力やタイム感は、確実に今日の彼女を支える。 何の飾りもない#4、“if loving you is wrong”の素晴らしさが、それを証明している。

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     2009/12/11

    スーパー・エトワールの演奏を含め、他の国内向け音源ほどエスニック・テイストは剥き出しではありません。欧米マーケットをターゲットに据えたサウンドプロダクション、下手をすれば「搾取」に陥るリスクをしかし、軽々と突破する個の力ーしなやかな歌・伸びやかなハイトーン。それはどこか、欧州サッカーの組織的な戦術を嘲笑う様に異彩を放つ、アフリカ系黒人プレイヤーの強靭なバネ・圧倒的なフィジカルと重なって映ります。約20年前の作品、正直ホコリを被った感が散見するのは否めません。だけれど、リズミックな疾走感に自然と身体を揺らされる#1「SET」や#12「ONE DAY」、その昔CMにも使われたという洗練されたクールネスに酔わされる#4「TOXIQUES」等、このアルバムは普遍的な魅力を放つキラー・チューンを擁します。ユニークな立ち位置に屹立する名盤です。

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     2009/12/08

    この日の演奏は近年になって海外で再放送され、その音源をリマスターしたブートが「Les Prelude(ハンニバル)」とゆータイトルで出たばかりです。「get the funk」等の旧盤を上回る音質(オフィシャル・レベルまでは到達してませんが)でVer.Upさせたブツで、ほぼ期を同じくして出た「ORIENTAL AFROBEAT」や「BERLIN1969」同様、 「マイルスを聴け9」が出たら恐らく絶賛されるであろう(笑)、73年バンドの代表的演奏です。 で恐らく今作も、このレーベルの過去リリース盤を見た限りでは、その再放送が音源かも判りません。なにぶん未聴なんで音質は判りませんが、演奏は文句なしのハズ、です。

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     2007/11/20

    4台のアンプを駆使しているというループの手法が、サウンドに独自の緊張感をもたらしている。ただし「実験的」な印象はあまり強くない、良い意味でも悪い意味でも。 ジャケット・デザインやタイトルの付け方、加えてフランス出身というバックグランドが何処かしらスタイリッシュなイメージを助長するけれど、成程例えば#1や#5で聴けるピンッと張り詰めたテンションやダークな雰囲気等々はこのデュオの基調を端的に現している様に思える。アルビニ録音との相性は言わずもがな、「フランス出身」という色眼鏡は外した方が良い。ライヴはどうだか分からないけれど、LITE辺りと対バン、或いはsplitとかしたら面白そう。

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     2007/11/19

    アクの強いフレージング、垣間見せる余裕に滲むユーモアのセンス、手数の多いDsにR.フリップ的Gがアグレッシブに絡む相当にテクニカルな応酬のシークエンス...。 Don Caballero, rumah sakit?sleeping people等よりは寧ろ、ahleuchatistas,teramelos辺りのサウンドに近いと言ったら、サウンドのニュアンスがお分かり頂けるだろうか。現在のシーンは、こうしたタフなライヴを重ねつつも地道に活動を続ける中堅バンドによって支えられている事を改めて実感させられる充実作。例えばbattlesの様な陽の目を浴びる事はこの先も決して無いだろうけど(笑)、行き方としては断乎コッチを支持、聴きごたえアリの5th。

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