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ドヴォルザーク(1841-1904)

CD 交響曲第9番『新世界より』 ワルター&コロンビア交響楽団(平林直哉復刻)

交響曲第9番『新世界より』 ワルター&コロンビア交響楽団(平林直哉復刻)

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    遊悠音詩人  |  埼玉県  |  不明  |  2011年09月21日

    滋味深く温かなワルターの《新世界》を、最高の音質で聴く悦び!ステレオ黎明期、CBSに残されたワルター最晩年の貴重な遺産の数々は、何れも音楽の使者たる巨匠の至芸を今に伝えるものとして評価が高いのは衆目の一致するところであるが、一方、復刻CDに関しては賛否両論あることも事実だ。例えばSBM盤では音が痩せてしまっているし、DSD盤では金属的な高音が耳障りである。何れもオリジナル・マスターから復刻されているにも拘わらず、どうも満足いく音にはなっていなかった。そこへ来て平林直哉復刻盤の登場である。原理的にはオリジナル・マスターに太刀打ち出来る訳がないオープンリールからの復刻であるが、さすが盤鬼、圧倒的な情報量とリアリティを持つ盤に仕上げてしまった!勿論、原盤に起因するヒスノイズは割と大きい。しかし、それを敢えてリダクションせず残したからこそ、高音域の伸びがどこまでも自然で、柔らかな音になっているのだ。いや、単に音が良いだけではなく、会場の空気感、更にはワルターその人の体温すら感じるほどのものである。弓をさっと走らせる音、床が共鳴する音、楽譜をめくる音、足を踏み鳴らす音までも聴こえてくる。最近の録音は、こうした要素を尽くノイズとして切り捨て、複数のセッションで録られた音を一律に均すためイコライジングを施し、そのくせ、おおよそライヴとは言えないほど切り貼りだらけなのにご丁寧に拍手まで付けてライヴと銘打つような陳腐なものが余りにも多い。復刻に関しても、おおよそ悪趣味としかいえないほどのイコライジングや、テープヒスは悪だと言わんばかりのノイズ除去に彩られた盤が跋扈している。そうやって消費者を欺く一方でCDが売れないと歎き、何十枚も束にして激安廉価で叩き売る行為に走る。ステレオ黎明期の技術者達は、半世紀後の世の中がこうなることを望んでいただろうか。いや、彼等の目的は、巨匠達の名演を、当時持てる技術を総動員して世に広める、ただその一点に尽きていたはずだ。だからこそ、現在聴いても聴き劣りするどころかむしろ新鮮であり、何より自然な音作りがいつまでも浸っていたいと思えるのである。平林直哉氏の復刻は、そうした先人達へのオマージュともいえよう。

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    ニッパー君  |  茨城県  |  不明  |  2011年02月19日

    平林氏の仰るとおり,音の情報量,さらにその鮮度には驚かされました。半世紀以上を経た録音とはとても思えない鮮明さに感嘆するばかりです。ジャケットのデザインも大変味わい深いもので(正直ジャケ買い),演奏内容を反映しているかのようで,すっかり最近のヘヴィロテ・ディスクとなっています。ただ,一つ気になることがあるとすれば,テープ・ヒスが比較的耳につくことが挙げられましょう。この点に目を瞑ることが出来る方には太鼓判です。

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