交響曲第9番『新世界より』 ワルター&コロンビア交響楽団(平林直哉復刻)
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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 2010年09月10日
ワルターにとってドヴォルザーク交響曲がどの程度のレパートリーかなぁとかつては半分冷やかしでLPなどで聴いていましたがそれがこのコロムビアSOとの「新世界」盤でした。1959年ワルター83歳頃の最後のご奉公・・・このコンビによる一連の録音盤は少しエコーのかかった甘いハリウッド・サウンドであり更に本演奏ではなかなか音分離の良い収録だったと記憶してあります。演奏は意外と第2楽章はちょっと短め・・それだけに妙に情緒に走らず逆に若干タイムに余裕を感じさせる終楽章は爆発的エキサイトは抑えたところが(1940年ライブ演奏では凄まじさも見せたのですが)ワルターらしいバランス感覚で素晴らしい仕上げとなっています。所謂土俗的な演奏では勿論ありませんし、そうかといって単純なドイツ風ではなくあちこちで聴かれる絶妙な仕掛けで一味他の演奏とは違った雰囲気であります。結局演奏タイムは@9’33A12’13B8’17C12’21となっております。HMVレビューにも載っている1959年頃の一連録音時の貴重な資料も読みたいですね。もう以前からお馴染の素晴らしいランクの演奏でいつもの平林氏の制作姿勢が更にバリューアップされていると期待されます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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