交響曲第8番(1887年第1稿) シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィル(2SACD)
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テリーヌ | 兵庫県 | 不明 | 2017年05月05日
ブルックナーは学生時代よく聴きましたが、30代以降ほとんど聴かなくなりました。老年になって久々に第1番を聴いた後に、続いて聴いたのがこのシモーネ・ヤングの第8番です。第1稿ということもあって(完成度はともかく)新鮮でした。言葉で表現しにくいですが、爽快感も感じました。どろどろしたものがない「さっぱり感」でしょうか。なぜかティンパニーの音が魅力的でした。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ほんず内閣総理大臣 | 北海道 | 不明 | 2013年02月17日
第1稿の中ではとりわけ優れた演奏ではないでしょうか。この曲、やっぱり後の版でなじんでいますし、そちらの方が曲のまとまりもよければ、感動的でもあります。第1稿は、やっぱり未整理というか、想念がナマというか、特に第1楽章はひどい脈絡のなさでありますな。これでは当初「演奏不能」とか言われて理解されなかったのも無理はないと思いますよ。ヤングは後の版との比較とかそういうのはなく、もうこの版に全力投球。版の「進化」を追っていくという作業の一環ではなく、第8番はこれという確信に満ちた全力投球。基本は「剛」の姿勢で貫き力強く押してゆく一方、「柔」においても十分なしなやかさを見せ、その潔さが全体に大きさを与えています。ハンブルクフィルも充実した響きでよく応えています。第1稿を聴いていいと思ったのは初めてだなあ(ティントナーではなるほどとは思ったけど…)。評価が高いのは当然かと思いました。ただやっぱり、普通にハース版ならもっとよかったのになあ、とも強く思いますけどね。録音は超優秀。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Bachman | 愛知県 | 不明 | 2010年12月31日
個人的な話ですが、年末はブル8漬けの状態でノヴァーク(チェリ)、ハース(ヴァント)、シャルク(クナ)版と聴き進めて、ようやく第1稿にたどり着きました。率直にいって曲の完成度という面では微妙ですし、本当のブルックナー好き以外には少々難物ではないでしょうか?第1、4楽章の終結部や第2楽章のトリオは全くの別物で、私としてはハース版が自分の感性に合います。しかしながら、ブルックナーに対する私の印象として「口下手で話がくどくて大げさな田舎のおじさんの話を聞く感覚。」に最も近いともいえるので、実はこれが一番好みかもしれません。ヤングの演奏は、必要以上に構えない、いわば自然体でありながら、聴かせるべきところでは十分満足できます。録音の良さも含めて、この第1稿のスタンダードな演奏としてお薦めできます。ただし、俗にいうところのブルックナーのイメージ(大宇宙の云々)は期待しないほうが良いでしょう。やっぱり、私にとってブルックナーは「田舎の口下手なおじさん」です。7人の方が、このレビューに「共感」しています。
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おたふくかぜ | 熊本県 | 不明 | 2010年04月29日
シモーネ・ヤングは、このブルックナーの8番において、シューリヒト、チェリビダッケ、朝比奈、ジュリーニ、ハイティンクと比肩する最高度の独創性をこの演奏で発揮した。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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マラ3マニア | 東京都 | 不明 | 2009年12月05日
これは素晴らしい!シモーネ・ヤングはいい仕事をした!2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Kei | 神奈川県 | 不明 | 2009年11月03日
初稿を聴くのは初めてだった。改訂版とは随分違うのに驚いた。スケルツオのトリオなんて、全く別の曲だ。改訂版の方が成熟してることは確かだと思うが、初稿はより素朴で荒削りな点、よりブルックナーらしいのかも知れない。ヤングを聴くのも初めてで、まあこのSACDは初物尽くしだったのだが、大変良い演奏だと思った。丁寧で、かつ、スケール大きく演奏され、強奏時でも決して音の美しさが損なわれないことに感心した。また、ヤングの演奏の呼吸というのが極めて自然で、長大なこの曲を全く疲れることなく聴き終えることが出来た。劇場指揮者は楽曲と聴衆の呼吸への配慮において優れると言われるが、昔のクナッパーツブッシュ/ミュンヘンPOの演奏と同じく、ずっと浸っていたい演奏である。録音はライブにしては大変良い方だと思う。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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カラジャン | 山口県 | 不明 | 2009年10月16日
これは驚きの名演奏だ。オーケストラが壮絶に鳴り響き、スケールは巨大で、しかも非常に味わい深い。強奏部でこれだけ鳴り響きっているのに、決して荒くならない所は凄い。シモーネ・ヤングの名前は僕の中で強烈な印象をもって刻み込まれた。素晴らしい新鋭の登場である。 版の問題も興味深い。一般的なハース版とは所々でずいぶん違う。そういう意味でも面白く楽しめる演奏。7人の方が、このレビューに「共感」しています。
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錦糸公園 | 東京都 | 不明 | 2009年10月13日
最近は初版流行のようだけども、このシリーズの2番を聞いて、どうもあのフレーズの細切れな感じと何とも素直でない調の進行にやはりブルックナーは一般的な改定稿でいいんじゃないの?という印象を漠然と抱いていた。この8番は今まで聞いていた8番は何だったのだ、と打ちのめされるぐらいの衝撃を持って聞いた。これは初版の完成度もあるのだろうが、何よりもヤングの構成力の勝利に他ならないとであろう。特に3楽章の構築力は見事としかいいようが無く、普通の指揮者がしょっぽくなるようなシンバルの連打も、まったくかくあるべしとしかいいようがない。これは是非多くの人に聞いて欲しい演奏である。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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としちゃん | 宮城県 | 不明 | 2009年09月15日
第1楽章ではブルックナーが躁状態になっているのか?と思えるほど。改訂された版の方が素晴らしいな、と思って聴き進めたが、楽章が進むにつれて第1項の魅力に引きつけられていった。特に強い印象を持ったのは第3楽章。アダージョの盛り上がるところでシンバルの一撃、かと思いきや、シンバルの3連打+3連打。私はこの箇所で、雷様が地上に雷撃を落としている様子を想像してしまった。これは決して日本風の(高木ブーの)雷様ではなくて、ギリシャ神話に登場する天上の神々を想像してしまった。ヤングは第1稿で録音してゆくのだろうが、第5番はどうするのだろうか。また、第6盤や肝心の第9番は?今後の録音が楽しみでしょうがない。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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fuka | 神奈川県 | 不明 | 2009年09月07日
ブルックナーファンにははずせない素晴らしい1枚です。インバル、ロジェヴェンは勿論reference的な意味が大きかったとはいえ今から考えると先見の明がありました。ヤング女史の初稿演奏はブル演奏のベテランが取り組んだかのように既に自家薬籠中に入った名演奏です(それはナガノも同様)。版については、やはり2稿に慣れた耳にはそう簡単にはなじめませんし、大作曲家の生涯最高の時期に生まれたものとして改訂版よりも上位におくべきかどうかについては考証学者におまかせするしかありません。3番の初稿には改訂版にはない未知の魅力がありましたが、8番となると交響曲史上破格の内容と完成度を持つ曲ですから2稿があながち妥協の産物と片付けられるものではないように思います。第3楽章ではハースの改訂(元に戻した部分)もありかな、と感じます。これからヤング女史は初稿の演奏者として売れていくわけですが、8番は2稿でも過去の名演奏と肩を並べる「現代の」名演奏を聴かせてほしいものです。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2009年07月26日
かつては学者の研究の素材でしかなかったブルックナーの初稿であるが、ケント・ナガノによる第4など、優れた名演が増えてきつつある。そのような中で、シモーネ・ヤングもブルックナーの初稿を積極的に採り上げている指揮者の一人であり、既に第2〜4において初稿による優れた名演を成し遂げてきている。そんなヤングも、よりスケールの大きい第8では、どんなアプローチを見せるのか若干の不安も感じていたが、それは杞憂であり、期待を裏切らない名演を成し遂げた。全体としてはスコアを忠実に音化しつつも、決して大人しい演奏ではなく、オーケストラを重厚に鳴らしつつ、女流指揮者ならではの繊細さも兼ね備え、初稿ならではの魅力を存分に満喫させてくれる。SACDマルチチャンネルの高音質も大いに魅力的であり、音質面も加味すると、現時点では最高の名演盤と言っても過言あるまい。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ray | 愛知県 | 不明 | 2009年07月22日
個人的には49枚目の8番ですが、順位云々ではなく、素直に「素晴らしい」演奏です。稿や版に拘って自分の好みの演奏以外を敵視するレビューも時折見受けられますが、瑣末な事と悲しく思います。各指揮者が使用するスコアが何であれ、根源は全て「ブル8」なのです。このCDに関しては無機質ではなく、また毒を吐くでもなく、純粋に、聞き終えて満足の出来る一枚です。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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まつやす | 大阪府 | 不明 | 2009年07月19日
大変な名演奏である。CD屋さんで第一第・二楽章を聞きとおしてしまった。第二交響曲が発売された時、「え〜っ、女でブルックナー?」と思ったのは私だけであろうか。とてもいい演奏だったが今回は第八である。期待にたがわぬいい演奏。十分満足であった。これからCDを買う予定だが後半の第三、第四楽章も大いに期待できる。デニス=ラッセル・ディビスのものと比較すると面白いことこの上なし・・・。やはりブルックナーは第八が最高だ。そして改めて思う・・・「芸術に男女の区別無し」2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ヤマト | 新潟県 | 不明 | 2009年07月16日
SACDで一聴してこの演奏は相当な名演・名録音である事がわかる。 私はブルックナー渾身の名作第8番でこれほどの感銘を受けたアルバムを持っていなかった。アダージョは、筆舌に尽くし難いほどに美しく、フィナーレは、正に血湧き肉踊る演奏である。 ブルックナーファンよ、これは必聴の名演奏・名録音であると断言する。 シモーネ・ヤングは2番3番4番8番と尻上がりに益々その演奏に深みを与えている。これは第1稿として真にブルックナーの魂が感じ取れる超名演なのかもしれない。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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カバポチ | 神奈川県 | 不明 | 2009年07月16日
有機的な音の響きが実に素晴らしい!それにしても彼女の才能は群を抜いている。僕が今一番好きな現役指揮者は彼女だ。今までに出たブルックナーも実にいい響きを出していたが、今回のは「8番の第一稿」という魅力も手伝って、ブルックナーファンを完全にKOしてしまう魅力を湛えている。大推薦!2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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