3つの小品、『ルル』組曲 ガッティ&コンセルトヘボウ管弦楽団、エフラティ
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Stuemper | 愛知県 | 不明 | 2015年04月06日
「3つの小品」はこの曲が一貫して必要とするアグレッシブな性格をもっとも見事に体現した演奏の一つだろう。それにしてもこのオケは金管も弦楽器もソノリテが実に美しい。『ルル組曲』も歌うところは目一杯歌い抜き、陶然とさせてくれる。ソプラノの歌唱が安定していないのはその点で画竜点睛を欠いていて、惜しまれる。録音はいずれもこのレーベルならではの大変秀逸なもの。「3つの小品」で活躍する打楽器群や「組曲」でのサキソホンなど、あざやかに音響を再現している。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 2009年08月31日
「3つの小品」はブーレーズ/BBC響の1967年録音を聞いて(同じコンビで1984年に再録音している)、その解像度の高さにぶったまげたものだが、時代は移り、そのブーレーズやカラヤン、アバドなど過去の名盤をことごとく顔色なからしめるような新録音。スタジオ録音ではなくライヴだというのに、とにかく総譜が隅々まで聞こえるのは驚き。第2曲「輪舞」のクライマックスでの複数モティーフ重ね合わせによる騒音効果なども鮮烈そのものだが、オペラ指揮者らしく、それぞれの音が無機質に羅列されるのではなく、ちゃんとつながって雄弁にドラマを語るところが素晴らしい。「ルル組曲」で歌うエフラティは既にレック指揮、パレルモ・マッシモ劇場と全曲を録音しているが、やや色気過剰。「ルルの歌」ではもう少しクールさが欲しい。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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