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ベートーヴェン(1770-1827)

CD 交響曲全集 ガーディナー&オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク(5CD)

交響曲全集 ガーディナー&オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク(5CD)

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  • ★★★★☆ 

    おっさん  |  神奈川県  |  不明  |  2014年01月12日

     ここまで来ると、これはこれでいいかなと思う。古楽演奏がベートーヴェンでも完成を見たということだろう。今やこちらが本家かもしれない。快速でヴィヴラートがない。行間に何かを感じようとする人には向かないかもしれない。クリュイタンスも聴きなおしてみたが、意外に速度の差は小さい。しかし、ニュアンスの違いは大きい。

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  • ★★★★☆ 

    雪国の人  |  北海道  |  不明  |  2011年05月05日

    全曲を通じてガーディナーの細心の注意が払われており、弛緩した部分は微塵も感じられない。かといって古楽奏法にありがちな学識的で堅苦しい雰囲気に陥ることなく、歌心に溢れており、第2番のラルゲットは私のお気に入りである。オリジナル楽器によるベートーヴェン全集の最高峰との評価が一般的なのはもちろん納得できるが、オリジナル、モダンの垣根を超えて素晴らしい出来栄えではないだろうか。ただ、私が常に思っていることは、古楽奏法を信条とする指揮者が、ベートーヴェンを演奏するときの演奏人数は、本当にベートーヴェンの意思に合致するのかということである。この全集では全曲「12型」で合唱団は40人弱で演奏しているので量感不足はさほど感じられないが、他の指揮者では第九をも「8型」で演奏しているケースがある。私は当時の演奏慣習を詳しく調べたわけではないが、第9の初演では「12型」のうえ倍管で演奏され、合唱団は80名程度だったという。(ちなみに第7、第8も倍管で初演が行われ、その上コントラファゴットも動員された。第7から第9の倍管についてはホグウッド指揮、AAMの演奏で実施されている)またその後の再演について、ベートーヴェンと親しい仲にあったF.リースは、ベートーヴェン本人に「今回の演奏では100人以上が合唱に動員されました」といったことを話している。このことから、特に第9についてはやはり大編成で演奏すべきではないかとも思える。第一、ベートーヴェンは第9のスコアに倍管指定をしている。小編成オーケストラで古楽奏法を再現したり、往時のテンポを研究したり、変更された音符の訂正にオリジナル派の指揮者は躍起なようだが、どうして小編成に反する指定や歴史的な事実に彼らはあまり従おうとしないのだろうか。最近、小編成のベートーヴェン=善、大編成のベートーヴェン=悪、もしくは時代遅れという風潮が渦巻いているように感じるが、これはあまりに考えすぎだろうか。私は小編成を否定したいわけではないし、そのような音楽も面白いと思っている。しかし、古楽奏法が公に認められるようになってかなりの年月が経っているので、そろそろ再考の時期に来ているのではないか。

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  • ★★★★☆ 

    TKOクラシック  |  神奈川県  |  不明  |  2010年11月23日

     HMVのレビューのとおりです。ガーディナーがベートーヴェンに真摯に向き合った労作といえます。ベートーヴェンって本来こんな感じだったのかなと冷静に感動できます。某誌のランキングで上位に入っていますが、ピリオド楽器演奏の代表枠と考えた方が良いかなと思います。トスカニーニ、フルヴェン、カラヤン、クライバー盤等と同じイメージで気負って買って、聴いてはいけません。上記の巨匠たちとは、土俵が違うというか、別物です。激情型の感動はありません。皆さん、それぞれ好みがあり、分かれるところかと思いますが、私としては、これもありか。こてこてのベートーヴェン?を聴く元気がない時に、さらりと聴くって感じです。

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2010年10月05日

    特に1980年代半ばから私たちの前に現れた所謂新トレンドのベートーヴェン交響曲演奏は少なからずのショックと戸惑いを与えたものでした。モダン楽器によるピッチ奏法、オリジナル楽器による奏法そして使用諸版の問題・・・これらの組合せで同じ「新トレンド」と言ってもいろいろな演奏がありましたが当初はそれまでのベートーヴェンに付きまとう事大主義的?演奏と比較して小編成なオーケストラで余分な響きを制御して曲の音構成をハッキリさせ反復演奏を実施しつつテンポは速く進めているのが一様の特徴となっている為新鮮さは感じつつも味も素っ気も無い演奏のように受取っておりました。先発的な1984〜1990年録音のブリュッヘン/18CO、以降1986〜1988年録音ノリントン/LCO、1990〜1991年録音アーノンクール/COE、本盤1991〜1994年録音ガーディナー(ガーディナー48〜51歳の頃)/ORR、1997〜1998年録音ジンマン/TOZ、2002年録音ノリントン/SRSO、2005〜2007年録音インマゼール/AEなどが「新トレンド」演奏として思いつきますが本盤ガーディナーの盤は1994年レコード・アカデミー賞受賞の演奏盤です。私自身前述の各演奏を全て聴いたわけではありませんがサンプリングでの本盤は他盤との相対的な好みで「中の上」・・・素晴らしいランク・・・となっております。と申しますのは研究成果と演奏芸術とのバランスが比較的とれているように思えたからです。ガーディナー自身が意識している様に完璧さを追求する結果不毛に陥ることの程度が軽いと感じた次第です。1990年設立の当時まだ若かったORRはキビキビとして緻密というか正確でかつ芯強い演奏を各交響曲で展開しております。原典アプローチの演奏とは言え若さに伴う現代的斬新さに「一聴」では注目。使用版は旧ブライトコップフ版ということで難しいことはともかく反復演奏などに特徴も出ております。さて、九曲中第1番、第3番、第5番はライブ演奏スタイルをとっており例えば第5番・・・・勿論全体テンポは速く第1楽章スタートあっさりとし後半締めくくりに向かってアクセント強めに「溜め」は控えめに最後は楷書的。アクセント付けは第2楽章でも・・・第3楽章はテンポだけではなく何か急いでいる感じ、トリオの弦の忙しさには迫力さえ感じます。ちょっと我々世代が馴染んだ情緒的雰囲気が足りない?最終楽章ここでも反復演奏がされていますが速いテンポなのでトータルタイムは並。しかし現代的な鋭いエネルギーは〆で特にライブならではの処でしょう。第1番も同傾向ですがティンパニーの扱いが面白く攻撃的でターキッシュでもあります。全体タイムは短めと思われる第3番は第1楽章での例のテインパニーのパンパンと鳴る処や弦のリトロネリは面白いものの私には曲そのものもそうなのですがやや退屈でした。気に入ったのは第6番「田園」で速めのテンポながら古楽器の弦の音色が美しいことが気に入りました。これら九曲演奏にはスケール感は期待は出来ず又全集物につきまとう話なのですが九曲通して聴くと演奏のアイデンテイテイに少々しんどさを覚えることも正直な処でもあります。次に各曲の録音年、演奏タイムをメモしておきましょう。交響曲第1番1993年ライブ@8’22A6’33B4’05C5’27、第2番1991年@12’08A10’19B4’25C6’09、第3番1993年ライブ@15’34A12’41B5’32C10’42、第4番1993年@10’56A9’24B5’16C6’23、第5番1994年ライブ@6’30A8’15B7’12C9’50、第6番1992年@11’14A12’00B4’49C3’39D9’16、第7番1992年@13’09A7’45B8’30C9’07、第8番1992年@8’41A3’46B5’28C6’17、第9番1992年@13’05A13’08B12’05C5’30D15’55(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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  • ★★★★☆ 

    masato  |  新潟県  |  不明  |  2010年03月14日

    往年の巨匠達の演奏と古楽器演奏(&ピリオド・アプローチ)を同列に扱うことはせず、違ったジャンルとして双方を楽しんでいます。名演奏、好きな演奏は沢山ありますが、交響曲全集の両横綱は現代楽器ではカラヤンBPOとバーンスタインVPO、古楽器ではブリュッヘンとこのガーディナーです。この全集、1番〜8番までは、発せられるエネルギーに圧倒される充実した時間を体験できるのですが、9番の第3楽章だけは、その速さに、まだついていけていません…。速すぎる…。きっと、フルトヴェングラーの第3楽章が頭にこびりついてしまっているせいですね…。

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