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バッハ(1685-1750)

SACD 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ 全曲 ヨゼフ・シゲティ(シングルレイヤー)

無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ 全曲 ヨゼフ・シゲティ(シングルレイヤー)

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  • ★★★★★ 

    再生へ向かうシニー  |  神奈川県  |  不明  |  2010年11月04日

    国内盤の自分のレビューに対しての意見に意見をのべるために、輸入盤のほうのレビューに書きます(笑) 確かにシゲティにしろロックのジミー・ペイジにしろ、彼らは演奏法としての必然としてあの演奏の仕方にたどりついたのではないかもしれない。 仰るとおり、(身体的な理由その他で)単に技術がなかっただけなのかもしれない(笑) 他の演奏家に普通にできることができなかった、と。 でも、あの演奏の仕方でないと伝えられないものもあるのでは、とは思います。 あの演奏の仕方しかできず、それを一生不器用にも貫いた人間にしか出せない音..そういう姿勢を貫いた人間にしか出せない音..。 世の中には多くの、テクニックもあり、耳触りの良い美音を出せる演奏家はたくさんいる中で、あえて私が(特に、作品の基本に宗教心があるバッハで)シゲティを選ぶのは、その一途さや不器用だが誠実な姿勢がしっかりと音の輝きとして出ているのがわかり、そこに感動するからだと思います。 シゲティを下手、音が汚いで切り捨てるのは簡単だと思います。 (それは人を外見で判断して中身を見ないのと似ています。→こんなことを言うとまた批判をくらうかもしれませんんが〜笑) でも、世の中にはこちらが年齢や経験を重ねていかないとその本当の良さがわからない、玄人好みの演奏家や指揮者が結構いて、わからない人には一生かけてもその良さがわからないが、わかる人には、ある時から、もう一生の宝のように思えるものを与えてくれたりするのです。 演奏家も色々いて、誰の演奏を聴くかはもちろん人の勝手で、好みでそれぞれ異なるのでしょうが、私のこのシゲティのバッハを長い間聴き続けてきた人間としての個人的な感想をあえて言わせてもらうと、やっぱりこの演奏は美しいし(精神的だのなんだのはわからないと、たとえ他の方達に言われようが)、深い感動を与えてくれる演奏だと思います。 どんな曲も誰のどの演奏をファーストチョイスにするかは、皆さん迷われると思いますが、僕は(!)バッハの無伴奏の全曲CDのファーストチョイスがシゲティでよかった、と心から思います。 このCDをファーストチョイスで買って、期待はずれだと思った方は、自分の直感力を恨んで、即中古屋にでも売って、他の演奏家のものを買えばいい(笑) でも、もしかしたら、後の人生で素晴らしい瞬間を味わうことができる機会を永遠に失うことになる可能性もある..。 でも、あとは人の勝手です!(笑)

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  • ★☆☆☆☆ 

    mimi  |  兵庫県  |  不明  |  2010年03月22日

    実はかなり前から所有してますし、折りに触れて何度も聞きかえしておりますが、やはり大方の評者の意見と、印象が大分違うことは否めません。Vn演奏経験がないので、確かなことは云えませんが、この演奏が技術的に下手というのは正確ではないと思います(表現に必要な技術に不満を覚えることは、聞いていてありません)。しかしながら確かに言えることは、シェリングの旧盤と録音時期が数年しか違わないのが信じられない程、大時代的な、ロマンティックな演奏であるということ。自分は生まれてたかだか半世紀ですので、新即物主義の何たるかを理解できてないと思いますが、曲のテンポの動かし方、独自の強弱の付け方、フレーズの気ままなこと、どれをとっても19世紀的な特殊な音楽に聞こえます。もちろん演奏者の解釈がそうであっていけない理由はないのですが、重要なことはその展開する音楽の姿が、GouldのようにBachの音楽構造を徹底的に分析して展開したものでもなければ、無伴奏Vn集の置かれた時代背景をも十分に考慮した歴史的なものでもなく、おそらく個人的な信念(思い込み?)にのみ基づくもので、共感する人にはよいのでしょうが、こういう自分中心のBachが共感できない者には永遠に近寄り難いのだと思います。一時代を築いた偉大な演奏なのでしょうが、自分にはBachより自分(シゲティ)、というタイプの演奏に感じられ、愛着は些かも覚えませんでした。ただKremerの新盤の、直系の先祖であることはよく判りましたが....。

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  • ★★★★★ 

    northeast57  |  東京都  |  不明  |  2011年08月05日

    LP時代の最後頃のこと(80年代前半)。たまたま、シゲティの廉価版を見つけて、「初めて聞くバッハの無伴奏ヴァイオリン」かつ「演奏者について何の予備知識もなし」に買って帰り、聞いた時の衝撃といったらなんと表現して良いものやら…  ■「これは何かの間違いなのか?」「なんだこの変な音?」「録音のせいか?」「変な失敗録音掴ませれたのか?」―  ■しかし、何回か聞いていくうちに、異なった印象が現れる。「これ、何か凄い迫力あるぞ!!」「ハートにビンビンと伝わってくるこの緊張感は何」「音楽室にあったしかめ面しい肖像画のバッハ大先生が、あの顔で演奏したらきっとこん曲になりそうな気がしてきた」―  ■「これはよく分からないが演奏史上一つの「基準」となる演奏なのではないか。」ということが薄薄分かってきたような気がしてきた(自信なし)―  ■その後、いろいろ予備知識も増えて、シゲティの演奏が論争的であることがわかってきた。やっぱりシゲティって凄い人だったらしい。  ■演奏から伝わって来る、真摯、緊張、燃え上がる精神性こそこの演奏の本質であり、長く聞かれ続けている理由であろう。シゲティに匹敵する演奏者は未だあらわれていない(と思う)。  ■バッハの無伴奏ヴァイオリンを聴くならシゲティはやはり外せないのだ。でも、最初にに聴くのは辞めたほうが良いと思う、現代の演奏家の名盤は数あるので、他の方のレヴューなどをご参照。でもいずれはシゲティも必ず聞くべきだ。  ■ここでわたしのおすすめは、シゲティとおなじハンガリーのヨハンナ・マルツィ。年齢は違えど同じハンガリー人が同じ曲を同じ頃に録音している。「無骨」なシゲティに対してマルツィは「流麗」まったっく異なる無伴奏ヴァイオリンを聞くことができる。  ■この2盤を聴き比べると、無伴奏ヴァイオリンという曲の重層的な解釈の可能性を知ることが出来るのではないかと思います。シゲティとマルティ二人の無伴奏ヴァイオリンを聴き比べ、音楽の多様性を楽しめるのはとても幸せです。 ■シゲティは(そしてマルツィも)★★★★★評価の名盤として記憶に残しておきたいと思います。

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  • ★★★★★ 

    jin  |  長野県  |  不明  |  2020年02月16日

    この無伴奏を聴いた印象は上手く言葉にできません。 あえて例えるなら、美しくて洒落た料理がある中で、シゲティは食材をそのまま鉈でぶちぎったままで出してきた。驚きつつも実際食べてみると食材そのものを味わうことができ、畏敬にも近い念を持った。という感じです。 なので日常の食事は向きません。気持ちに迷いがある時とか、心が弱くなっている時などは必ず何かを感じる演奏だと思います。

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  • ★★★★☆ 

    マッキー56  |  長野県  |  不明  |  2012年01月11日

    よほどのバッハファンでもこんなに評価が分かれるのは珍しい現象ですね。 中には聴くに堪えない演奏と採られる方もおられるし、最高に素晴らしいと思われる方もおられます。私は音質はともかく、彼の生きた時代を鑑みて聴けばそれなりの評価が出来ると思います。往年の名人上手と言われる方々にはこういう演奏スタイルが多いと思うのですがいかがですか?最近の若手はこの曲を難なく弾いてしまいますね。それもメロディアスにたっぷりと。その流ちょうさには心地よささえ感じもします。もっと言えばバッハ的でなく音楽的?とでも言ったところでしょう。私もそうですが最初に聴いた演奏がその方の基準になる事が多い中で、駄目だしされている方もこうした名手と呼ばれた演奏家の演奏にも真摯に耳を傾けたらいかがでしょう。

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  • ★★☆☆☆ 

    STRAD  |  千葉県  |  不明  |  2010年09月23日

    シゲティのこの演奏ではバッハの無伴奏VnS/Pは、十全な表現はできていないと思います。バッハが表現したいことがちゃんと表現できていないからです。それなのに、シゲテイは技術はいまいちだが精神性は素晴らしいなんという言い訳はやめましょう。もっと他に素晴らしいVn奏者はいくらでもいますよ。

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  • ★★★☆☆ 

    STRAD  |  千葉県  |  不明  |  2010年09月19日

    シゲティの演奏を聴いて、“ヴァイオリンの微妙な音の感触を表現するための必然的な方法”ということを書かれている方がおられますが、私にはあの演奏からどうやっても必然などということは思いつきません。シゲテイは必然的に、つまり意識してあの音をだしている?、そんなアホな!。シゲテイはあの音しか出せなかっただけです。あとは好き好きの問題で、そう割り切ればよいものを、変に精神性だとか必然性などと、誰も実態をわからない言葉をもちだすからややこしくなるんです。好きなら好き、嫌いなら嫌いでいいんです。

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  • ★☆☆☆☆ 

    ACG大好き  |  神奈川  |  不明  |  2008年09月13日

    いろいろ評価が出ていますが、シゲテイのこの演奏は小生のベスト10にも入りません。だって下手なんだもの。(プロかね?)人類まで引き合いにだして無理して精神性を感じとようは思いません。シゲテイを評価する聴き手が通だなんて、宇野大先生が言っているだけですよ。

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  • ★★★★★ 

    エルメス  |  東京都  |  不明  |  2018年06月03日

    数あるバッハ無伴奏の中でも孤高の名演。 私はハーンやグリュミオー等の美音系ヴァイオリンニストが好みです。 どちらかと言えばシゲティやクレーメルは苦手。 しかし、バッハの無伴奏についてはシゲティとクレーメル新盤とシェリング新盤はトップ3でしょう。 特にシゲティ盤は聴けば聴くほどハマってしまう。 まるでイカのスルメです。噛めば噛む程、味が出る。 私の願いは一日も早くハーンがバッハ無伴奏全曲を出して欲しい事。 デビュー盤のバッハは全曲ではないですが、今もって最高のバッハ無伴奏。 シゲティ盤はファーストチョイスとしては如何なものか、と感じますが、シェリングあたりを聴いた後で聴くといいかもしれません。

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  • ★★★★☆ 

    eroicka  |  不明  |  不明  |  2013年01月31日

    シゲティの技術の衰えと無愛想なほどの無骨な音色で灰汁の強い演奏だが、月並みな言い方ながら、真摯な精神が感じられ、独特な味わいだ。良くも悪くも巨匠として名を成したゆえに、許された演奏だろう。好みの割れることは当然だろう。

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  • ★★★★★ 

    murr  |  東京都  |  不明  |  2012年06月01日

    びっくりするほど、現代の感覚でいえば技術的には下手です。精神性とかいうキーワードは、各自の自己満足の世界で語っていればいいと思います。現代の感性で言うメロディアスさとかも無いです。録音も決して良くはないでしょう。   この演奏については、それでもとてもいいと思いました。下手な鈍い音だからこそ伝わってくるものもありますし、他の演奏家とは全然違う謳い方をしています。個人的には、これほどヴァイオリンの音のぬくもりを感じさせる演奏は他に思いあたらないです。クラッシックというジャンルより、ジプシー音楽とか、そういった別のものに近いのかもしれません。 自分の固い頭でしか音楽を楽しむ気がない人にはお薦めしません。

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  • ★★★★★ 

    ドロシー  |  八王子  |  不明  |  2008年08月30日

    前のレビューの方の通り、技術は必要条件だと思います。例えば数年前話題になった耳がほとんど聴こえない、フジ子なんとかいう女性のピアニストの演奏は、ミスだらけで聞けたものではなく、彼女からは「音楽」の精神性なんか、ほとんど伝わってこなかったと私は思いました。ではこの演奏はどうか?この演奏はシゲティ晩年の技術的な衰えを隠すことは出来ないでしょう。しかし私はそれを聞き苦しいとは感じませんでした。音楽とはいかに崇高なものなのか、初めてシゲティの無伴奏を聴いたとき、私はこの演奏から出る風格の前にひれ伏す思いでした。

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  • ★★★☆☆ 

    I.O.U  |  北海道  |  不明  |  2021年07月09日

    前橋汀子さんの師の演奏ということで聴いてみたが・・・ 名演と名高い1枚だけに普段は手を出さないモノラルということを承知で聴いてみたが、古い演奏ながら音質的にはそれほど違和感を感じなかったが、演奏はさておいて最新のステレオ音源に慣れた耳にはレンジの狭いモノラルで再現できないデティールはやはり気になった。

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  • ★★★★★ 

    黒熊怪  |  千葉県  |  不明  |  2014年09月15日

    バッハ無伴奏Vnの最高峰に君臨する演奏。同年齢で録音したミルシテインの絹の布に書かれた楽譜から響いてくるような演奏と比べると、音色・技術とも全く別の世界を感じるが、この巨大な曲ではそれを超える。シゲッティのバイオリンに透徹する世界観とその解釈は圧倒的に強い。これは、聞く演奏というよりも、観念でとらえた演奏のように想える。最晩年のヨァヒムがこのような無伴奏を演奏したらしい。古代のヘラクレイトスは、万物が煙になったら,鼻がすべてを識別するであろうという哲理を残した。この演奏は、万物がバイオリンの音になったら、かく響くのではないかという演奏。このバイオリンの背後に拡がるバッハの広大な精神世界と永遠に生き続ける心の鼓動は、人を惹きつけてやまない。おそらく人は、バッハの音楽を通して、自分自身と対峙し、自分の真の姿をその曲の中に見るのであろう。若い人には耐えられないかもしれない。しかし、これは人類の真の遺産といわざるおえない、バッハの人間的な高潔さを感じさせる実に壮大な演奏だと思う。

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  • ★★★★★ 

    greyfalcon  |  福岡県  |  不明  |  2013年06月16日

    もう30数年前に初めてこの演奏を聴いたときの衝撃は忘れられない。さんざん「下手くそ、音が汚い」という悪評を聞いていたので、おそるおそる針を落とした3秒後には居住まいを正していた。真剣の切っ先のような気迫が音にみなぎって迫ってくるのだ。 そもそもヴァイオリンを聞くのは美しい音色に魂を癒されたいからだ。美しくないヴァイオリンなど「萎れて枯れた花」であって商品価値はないはずだ。が、たどたどしくよろよろと弾いていく汚い音からほとばしる異常な気迫が、「嘘や飾りのない剥き出しの真実」を突きつけてくるのだ。峻厳な精神の追求の果てにたどり着いた孤高の境地が、こんなボロボロの外観でしか提供されないとはとても涙なくしては聴けないではないか。こんなに崇高で気高い無伴奏は他には聴けない。唯一無二の他をもって代え難い名演だと思う。もちろんグリュミオーを始めとする名だたる美音家の無伴奏も愛聴しているが、この演奏が無伴奏の一つの最高峰であることに変わりはない。

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