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マーラー(1860-1911)

CD マーラー:交響曲第5番、モーツァルト:交響曲第35番『ハフナー』 テンシュテット&ロンドン・フィル(1984大阪ライヴ)(2CD)

マーラー:交響曲第5番、モーツァルト:交響曲第35番『ハフナー』 テンシュテット&ロンドン・フィル(1984大阪ライヴ)(2CD)

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    Old_Movado  |  広島県  |  不明  |  2015年05月28日

    このCDは、私にとって忘れ得ない時間の記録である。というのも、20代の私はこのコンサートの現場にいたからである。 当時、テンシュテットは特にマーラーを得意とする指揮者として日本でも知られてはいたものの、ボリュームを相当に上げないとその真価が聴きとれない当時のEMIの録音の問題と、◯コ芸の交響曲担当者(の片方)が毎度ボロクソの評を書くために特選が貰えない、などが原因で、既にイギリス、アメリカでは尊敬を集めていたにも関わらず、日本では評価が高いとは決して言えなかった。私はこのコンビのマーラーのスタジオ録音盤(特に3番)を当時愛聴したので、大いに期待を持ってこのコンサートに臨んだが、私のいた2階席にはかなり空席が目立っていた。 私はモーツァルトに興味がなかったので、ハフナーは特に印象に残らず、早くマーラーが始まらないかと思っていた。しかし、その肝心のマーラーも第1楽章ではオーケストラがイマイチ揃わず、なんだか雑然とした印象で始まった。ところが、第2楽章の1/3ぐらいまで進んだころから俄然オーケストラがのってきて、尻上がりに素晴らしい演奏となっていった。最終章では波が寄せたり引いたりするようにクライマックス向けて次第に盛り上がっていき、最後のコーダの輝かしさといったら、これまで体験したこともない体が震えるような感覚であった。演奏が終わったあとの(私を含めた)聴衆の反応も凄かった。私が帰ろうとしてロビーに出た時には、当夜コンサートに来ていた評論家たちがひとところに集まっていて「素晴らしかったな」とか興奮して言い合っていた(その割に、その後もCD/コンサート評論界ではほんの一部の方を除き、テンシュテットの評価は大して上がった様子がなかったが 苦笑)。 同じ頃に、私はバーンスタイン・イスラエルフィルの9番、ショルティ・シカゴ響の5番、メータ・イスラエル・フィルの5番、ムーティ・フィラデルフィア管の1番などを大阪でのコンサートで聴いたが、この夜ほどの素晴らしい体験は他では得られなかった。 その当時には、この夜の模様がFM大阪でオンエアーされたことを私は知らなかったのだが、その放送録音をもとに貴重な記録としてCD(とSACD)が世に残されたことは嬉しい限りだし、私自身がこのCDを聞くたびに当夜に受けた感動を思い起こすことができることは、この上ない幸せである。

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  • ★★★★★ 

    sunny  |  兵庫県  |  不明  |  2013年01月19日

    テンシュテットのマーラー5番、EMIのライヴ盤は、ジャケットがどうしても気に入らないので、こちら、地元、大阪、あのフェスティバルホールでのライヴに手を出した。まあ、エグイ演奏だ事。よく付いて行った流石のロンドンフィル、もう、ホントにこのまま音楽が止まってしまうのじゃないか、と言う瞬間が、いくつもあって、悲鳴を上げている様。血しぶきと、ドロドロの涙の様なマーラー。こんな尋常じゃない、異様、壊れかけ寸前の音楽を引きだせるテンシュテット、ロンドンフィルは、狂人すれすれの、生身のマーラー理解者だったのだ。これこそ、ライヴ。

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  • ★★★★★ 

    スローライフ  |  東京都  |  不明  |  2012年12月02日

    このレビュー欄にはテンシュテットの84年来日公演のコメントが多く,私も人見記念講堂のそのときを思い出してコメントを重ねさせていただきます.約30年間に多くのコンサート(カラヤン,クライバー,バーンスタイン...)を聴きましたが,これこそが最高の夜でした.前半のモーツァルトの端正な音楽と全く対照的に,マーラーの世界が響き渡るトランペット独奏から,それこそホールが”鳴り切った”感じのオケの全奏があまりに凄く,そこから5分程度で手が汗でびっしょりになりました.爆発的な終演まで,これほど凄絶で,完璧で,美しく重厚で,渦巻くような音響世界で,演奏者も観客もノッた演奏は他に知りません(強いて言えばクライバーのシュトラウスかな?).当然,アンコールはなく,それを当然と受け止めて,みな大満足で帰ったのを記憶しています(会場を出る人が皆すごい笑顔だったし,ガッツポーズの観客も沢山いた).当日はこのようにただただ興奮しましたが,改めて思い出すと,弦も管も音量やバランスが緻密にコントロールされ,響きが溶け合って,ホールが最も効果的に鳴り響く計算された音であり音楽であったと理解させられます.さて,本ディスクが最初に登場したときにはかなり乾いた音で,音楽的にもやや直裁的な感じがして,ホールで聴いたモノとはかなり違うな,と思いました.スピーカーやイヤホンでは再現できないコンサート体験なのだから,本来は当然とも言えますが,むしろ88年のライブディスクがホールで聴いたモノに近く,長らく愛聴版となっていました.シングルレイヤーSACDとなった本盤も基本的な印象は変わりませんが,クラシック音楽が日本にもたらした記念碑的な演奏の貴重な記録としての価値は永遠に失われないと信じたい気持ちです.それにしてもテンシュテットにはもっと長生きしてほしかったな−.そうすればクラシック音楽の理屈抜きの別次元体験がもっともっと多くの人たちに理解されただろうに...と.

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2012年11月24日

    マーラーの交響曲第5番が凄い演奏だ。これほどまでに心を揺さぶられる演奏についてレビューを書くのはなかなかに困難を伴うが、とりあえず思うところを書き連ねることとしたい。いずれにしても、数年前にCD化されて話題を独占していたテンシュテット&ロンドン・フィルの1984年来日時におけるマーラーの交響曲第5番のライヴ録音が、ついにシングルレイヤーによるSACD盤として発売されることになったのは、クラシック音楽ファンにとって大朗報とも言えるところだ。テンシュテットと言えば、何と言ってもマーラーの交響曲の様々な名演が念頭に浮かぶが、交響曲第5番についても複数の録音を遺している。最初の録音は、交響曲全集の一環としてスタジオ録音された演奏(1978年)、次いで本盤の来日時にライヴ録音された演奏(1984年)、そしてその4年後にライヴ録音された演奏(1988年)の3種が存在しており、オーケストラはいずれも手兵ロンドン・フィルである。いずれ劣らぬ名演ではあるが、随一の名演は1988年の演奏であることは論を待たないところだ。というのも、テンシュテットは1985年に咽頭がんを患い、その後は放射線治療を続けつつ体調がいい時だけ指揮をするという絶望的な状況に追い込まれた。したがって、1988年の演奏には、一つ一つのコンサートに命がけで臨んでいた渾身の大熱演とも言うべき壮絶な迫力に満ち溢れていると言えるからだ。次いで、本盤におさめられた1984年の演奏が続くのではないだろうか。テンシュテットのマーラーの交響曲へのアプローチはドラマティックの極みとも言うべき劇的なものだ。これはスタジオ録音であろうが、ライヴ録音であろうが、さして変わりはなく、変幻自在のテンポ設定や思い切った強弱の変化、猛烈なアッチェレランドなどを駆使して、大胆極まりない劇的な表現を施していると言える。かかる劇的な表現においては、かのバーンスタインと類似している点も無きにしも非ずであり、マーラーの交響曲の本質である死への恐怖や闘い、それと対置する生への妄執や憧憬を完璧に音化し得たのは、バーンスタインとテンシュテットであったと言えるのかもしれない。ただ、バーンスタインの演奏があたかもマーラーの化身と化したようなヒューマニティ溢れる熱き心で全体が満たされている(したがって、聴き手によってはバーンスタインの体臭が気になるという者もいるのかもしれない。)に対して、テンシュテットの演奏は、あくまでも作品を客観的に見つめる視点を失なわず、全体の造型がいささかも弛緩することがないと言えるのではないだろうか。もちろん、それでいてスケールの雄大さを失っていないことは言うまでもないところだ。このあたりは、テンシュテットの芸風の根底には、ドイツ人指揮者としての造型を重んじる演奏様式が息づいていると言えるのかもしれない。本盤の演奏は、さすがに前述のように、1988年の演奏ほどの壮絶さは存在していないが、それでもテンポの思い切った振幅を駆使したドラマティックにして濃厚な表現は大いに健在であり、正にテンシュテットのマーラー演奏の在り様が見事に具現化された至高の超名演と言っても過言ではあるまい。カプリングのモーツァルトの交響曲第35番は名演の範疇には入ると思われるが、テンシュテットとしては普通の出来と言える。音質については、FM東京の音源だけに従来CD盤でも比較的良好な音質であったと言えるが、今般のシングルレイヤーによるSACD盤を聴いて大変驚いた。従来CD盤とは次元が異なる見違えるようなとてつもなく鮮明な音質に生まれ変わった言える。いずれにしても、テンシュテットによる至高の超名演を、SACDによる高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。

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  • ★★★★★ 

    ルパン4世  |  浜松市  |  不明  |  2005年12月01日

    素晴らしい!大家の至芸ではないでしょうか。評論家の金子健志氏がこの演奏を聴いたのなら、氏がテンシュテットを評価する訳がわかる気がする。

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  • ★★★★★ 

    (-。-)y-゜゜゜  |  関東  |  不明  |  2005年07月08日

    EMI盤は残響がモヤモヤしていてイマイチだった。当ディスクも奥行きがない。しかしあの迫力は直に伝わってくる。バーンスタインが説明的すぎてダメなところでよくやってくれたと思う。最高とは言い切れないが、現在のディスクの中ではベストになる。

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  • ★★★★★ 

    街の風  |  東京都  |  不明  |  2005年06月18日

    海賊盤との聴き比べも楽しいものだが、先ずは発売されて店頭に山積み(?)されたものを眺めながら購入する楽しみも味わえるのです(ネット向きではありませんが(。。ヾ 頭にこびり付いているのはコンセルトゲボウの方だが、これが悪いわけはないだろう。

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  • ★★★★★ 

    静岡の音楽あほう  |  静岡市  |  不明  |  2005年05月16日

    夢のようなCDが発売されます。地方公演はいい加減な演奏が多い中で、この時の演奏は一生忘れることが出来ない演奏でした。静岡市の地方公演で魂のこもった演奏をしてくれたマエストロに感謝します。自分にとってマーラーの音楽は暗く神経質で曲も長く入りにくい音楽家でしたが、この演奏会でマーラーは人間臭く、健康的で明るい音楽とレコ芸のインタビュー通りの演奏でした。また、故大木正興氏がレコ芸に好評のコメントがありました。この演奏を聞くまで半信半疑でしたが大木氏の評価通り以上でした。発売が楽しみです。

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  • ★★★★★ 

    ニトロプレス  |  愛知県  |  不明  |  2005年05月14日

    なんて嬉しいCDなんだろう!念願の来日公演CD化!一夜のコンサートを丸々収録するやり方は「ライブ感覚」が大好きな私にはぴったりです。またボーナスでテンちゃんのインタビューが入るファン・サービスが良いです。テンちゃんの「ドキュメント」とも言うべきCD!メクレンブルク歌劇場での「ハフナー」のリハーサルを海賊盤で聞いてますがどんな声やら楽しみ!!ニコチンとアルコールでかなり潰れてると思うけど・・。亡命後ブルックナーで有名になり、苦しみの中でマーラーに「覚醒」した指揮者テンシュテットのバリバリに元気だった頃の演奏ゆえ楽しみです!!生々しいサウンドで昇天させて下さい!!

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  • ★★★★★ 

    ハリアー黒  |  東京  |  不明  |  2005年04月27日

    マーラーとモーツァルト。 人気タイトルが揃ったLIVEですね。 今から楽しみです。

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