ドヴォルザーク(1841-1904)

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CD 輸入盤

交響曲第2番 マレク・シュトリンツル&ムジカ・フロレア

ドヴォルザーク(1841-1904)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
F10220
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ピリオド楽器オーケストラによるドヴォルザーク交響曲第2番
シュトリンツル&ムジカ・フロレア
若きドヴォルザークの楽才を当時のサウンドで!


古典派までの作品は、その時代の楽器(時代楽器、ピリオド楽器)で演奏されることが当たり前のようになってきましたが、最近ではロマン派の作品でもそうしたケースが増加中です。
 今回登場するシュトリンツル指揮ムジカ・フロレアによるドヴォルザークの交響曲第2番は、2016年に発売された交響曲第1番『ズロニツェの鐘』に続くリリースとなるものです。

【交響曲第2番】
ドヴォルザーク2番目の交響曲となった交響曲第2番は、24歳のときに書かれたものですが、初演されたの23年後のことで、直前に改訂をおこなってから演奏されていました。  作曲当時のドヴォルザークは劇場のオーケストラでヴィオラ奏者として演奏する一方、音楽教師の仕事もおこなっており、作曲活動にも徐々に本腰を入れ始めていた時期でもあります。その頃のドヴォルザークは熱心なワグネリアンで、まだスメタナの教えを受ける前ということもあって、大きな規模を持つ交響曲第2番でもベートーヴェンやシューベルト、ワーグナー、リストなどの影響が色濃いとも言われる一方で、いくつかの旋律は『ルサルカ』などのちのドヴォルザーク作品に転用されるなど、すでにドヴォルザークらしい個性も示されています。
 ちなみにドヴォルザークの交響曲の通し番号は、当初、出版順につけられたため、現在の交響曲第6番がかつては第1番、次いで出版された交響曲第7番がかつては第2番、その次に出版された交響曲第5番がかつては第3番、交響曲第8番がかつては第4番、交響曲第9番がかつては第5番となっていました。

 交響曲第1番
 交響曲第2番
 交響曲第3番
 交響曲第4番
 交響曲第5番 ⇒ 旧第3番
 交響曲第6番 ⇒ 旧第1番
 交響曲第7番 ⇒ 旧第2番
 交響曲第8番 ⇒ 旧第4番
 交響曲第9番 ⇒ 旧第5番

 交響曲第1番から第4番までの4作品はドヴォルザークの生前に出版されず、1912年になって第3番と第4番、1959年に第2番、1961年に第1番が出版されたという流れだったため、通し番号が整備されるのはこの交響曲第1番の出版後となってしまったという事情があります。

 現在では、23歳の時の第1番、24歳の時の第2番、31歳の時の第3番、32歳の時の第4番の4作品も若きドヴォルザークの楽才の投影された作品として演奏会にも取り上げられるようになり、レコーディングも増加、耳にする機会も増えています。


【チェコの古楽器オーケストラ】
指揮者でチェリストでもあるマレク・シュトリンツルが、バロック音楽の演奏を目的として1992年に創設したチェコのピリオド楽器オーケストラ「ムジカ・フロレア」は、西欧の一流どころに匹敵する高水準の演奏が、演奏会やCDなどでに高く評価されてきました。
 バッハやヘンデル、ビーバーといった有名どころに加え、自国のゼレンカやヴェヤノフスキー作品も積極的にとりあげてきました。

【ロマン派作品の時代性】
このアルバムに収められた作品は、1860年代から70年代にかけて書かれています。いろいろな楽器が大幅に進化し、弦が金属に張り替えられ、奏法も合理化され、現代のスタイルが普及していったのはそれよりもはるかに後の時代の話なので、それらの作品を書いたときのドヴォルザークが思い描いていたのが、当時の楽器によるものであることは、容易に推測できることでもあります。

【時代様式を反映したサウンド】
自らも優れたチェリストであるシュトリンツルは、ここで弦楽器奏者にはガット弦を張らせて奏法にも配慮、ヴィブラートは最小限にする一方、当時、一般的だったグリッサンドを多用し、独特の質感を生み出しています。管楽器も古いタイプのもので、素朴で野趣に富むサウンドは、古きボヘミアのイメージをも窺わせて魅力十分。テンポやリズム、拍へのこだわりも相当なもので、ドヴォルザーク本来の響きを満喫させるユニークな仕上がりとなっています。(HMV)

【収録情報】
● ドヴォルザーク:交響曲第2番変ロ長調 Op.4


 ムジカ・フロレア
 マレク・シュトリンツル(指揮)

 録音時期:2016年11月
 録音場所:プラハ、聖シモン&聖ユダ教会
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

ユーザーレビュー

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真のピリオド楽器によりピリオド演奏された...

投稿日:2017/03/11 (土)

真のピリオド楽器によりピリオド演奏されたドヴォルジャーク もしかしたら多くの方はぼやけた響きで捉えどころがなく 文章で言えば句読点のない文面は見ているようで 始まり終わりが見えないといった感想を持たれるのではないか それは私たちが日常いかに激しく刺激物で五感を叩かれているかの証明なのだ 亦喩えで恐縮だが 明治維新まで日本語表記に「、。」は無かったが それで千年誰も困ったと表明していない 現代の演奏スタイルが極めて説明調であることに気づく アクセント ヴィブラート デュナーミクの過剰は刺激物となって聴衆の感性を干渉操作している 現在の世界に晒されている耳は微妙な変化や情調を捉え難くなっている このプラハのバロック・オーケストラによるドヴォルジャークのシンフォニーはこれで4曲目 ゆっくりしたペースで進みいつか全集に至ると信じる わたしたちもゆったりした寛ぎの中で耳傾けてみるといい 初めは曖昧模糊として掴みとれなかった音像が静かに身内に染みてくる 最後は意外なほど高揚して聴き了る自分に気づくだろう これは本当に多くの人の耳に届くことを願いながら 衷心より推薦する 

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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