SACD 輸入盤

交響曲第1番『巨人』、第2番『復活』 トレンクナー&シュパイデル・ピアノ・デュオ(2SACD)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
93017786
組み枚数
:
2
レーベル
:
Mdg
:
Germany
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明

マーラー『巨人』『復活』
ワルター編曲ピアノ版!
トレンクナー&シュパイデル・ピアノ・デュオ


マーラーの交響曲のピアノ編曲版はこれまでにいくつかリリースされてきましたが、今回は第1番『巨人』に加え、第2番『復活』が登場するのが注目されるところです。演奏はドイツのベテラン、トレンクナー&シュパイデル・ピアノ・デュオが受け持っています。

【オーケストラ作品のピアノ編曲】
20世紀初頭までの作曲家は、交響曲などの大きな編成の作品を書き上げたときに、大金の必要なオーケストラを雇わずとも、ピアノで自作を発表できるよう編曲しておくことが多々ありました。ブルックナーやマーラーなどは友人がその編曲をおこなう場合が多く、また発表の場を設けるよう協力してもいたようで、マーラー自身がブルックナーの交響曲第3番を編曲した例などもあります。
 ちなみにこの2人の場合は、原曲の編成や構成が大掛かりなので、編曲の際、腕二本では足らず、一つのピアノに2人の奏者という、4手の形がよく採用されました。
 このアルバムに収録された2曲もそのような、マーラーの理解者による編曲版です。構成・オーケストレーション共に込み入ったこれらの作品、特に巨大な交響曲第2番『復活』を、4手とはいえどのようにピアノに置き換えるのか、大変興味深いところです。
 管弦楽作品のピアノ編曲の面白さは、普通聞こえないフレーズが聴けたり、例えばスタッカートが付いたり無くなったりといったところから発生するディテールの変化などにもあると思われます。しかもそれらは、基本的には作曲者自身がスコアに書き込んでいる音符なのです。

【ブルーノ・ワルターの編曲】
交響曲第1番『巨人』のスコアを出版したヨゼフ・ヴァインベルガー社から、『巨人』と『復活』のピアノ4手編曲版画出版されることになった際、マーラーがその編曲作業を任せたのは、当時彼のもとで働いていた20歳のブルーノ・ワルターでした。
 作曲も勉強し、ピアノもうまかったワルターは、マーラーの期待にこたえるべく真摯に仕事をこなし、両曲は1899年に出版されています。
 『巨人』については、以前、プラハ・デュオによる録音(廃盤)がリリースされていたほか、ワルター版を元に独奏用に編曲した岡城千歳による録音(廃盤)も発売されていました。
 しかし『復活』については、ワルター版の4年前に、全曲初演に先んじて声楽も交えた形で編曲・出版されていたヘルマン・ベーン版がリリースされていたのみなので、今回の録音の登場は歓迎されるところです。しかも声楽部分までピアノに移しかえたという、より完全なピアノ編曲版ということもあり、巨大なピアノ曲として楽しむことができるかも知れません。

【トレンクナーとシュパイデル】
演奏のトレンクナー&シュパイデルは、これまで、『パシフィック231』『シェエラザード』『ボレロ』『ペール・ギュント』などのほか、レーガー編曲によるバッハのブランデンブルク協奏曲と管弦楽組曲の全曲、マーラー編曲によるブルックナーの交響曲第3番といった作品を録音してきた実績があります。
 エーフェリンデ・トレンクナーはギーゼキングとケンプに、ゾントラウト・シュパイデルは、ロリオ、アスケナーゼ、アンダ等に師事した実力派ピアニストです。
 なお、トレンクナーはシュパイデルと組む以前に、シルフィア・ツェンカーとマーラーの交響曲第6番と第7番をレコーディングし、見事な演奏内容で話題にもなっていました。
 使用楽器が、編曲とほぼ同時代である1901年に製造されたスタインウェイ・コンサート・グランドというのも注目されるポイのとなっています。(HMV)

【収録情報】
・マーラー:交響曲第1番ニ長調『巨人』(ワルター編曲4手ピアノ版)
・マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』(ワルター編曲4手ピアノ版)

 トレンクナー&シュパイデル・ピアノ・デュオ

 録音時期:2011年9月(1番), 2012年9月(2番)
 録音場所:マリエンミュンスター修道院
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Langsam. Schleppend
  • 02. KrFtig Bewegt
  • 03. Feierlich Und Gemessen, Ohne Zu Schleppen
  • 04. St1/4Rmisch Bewegt
  • 05. Allegro Maestoso

ディスク   2

  • 01. Andante Con Moto
  • 02. In Sehr Ruhig Fliessender Bewegung
  • 03. Urlicht. Sehr Feierlich, Aber Schlicht
  • 04. Im Tempo Des Scherzos

ユーザーレビュー

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マーラーのこれら大交響曲をピアノDUO版...

投稿日:2017/10/02 (月)

マーラーのこれら大交響曲をピアノDUO版で演奏すると、原曲に対してかなり異質なものになりますが、曲そのものの質が高いだけに、たいへん興味深いです。ピアノはオーケストラと違って、たとえペダルを使っても音が減衰しますので、バッテリー(トレモロの範疇)が目立ちます。今まで聴き漏らしていた内声が聞こえたり、逆に目立つ部分が弱かったり、新鮮な気持ちで聴けたように思います。

テリーヌ さん | Hyogo | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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