CD 輸入盤

交響曲第3番 マゼール&ミュンヘン・フィル

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
88883709292
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ロリン・マゼール、ソニークラシカルに降臨。
ミュンヘン・フィルを統御する巨匠から放射される圧倒的なエネルギー。
[マゼール&ミュンヘン・フィル来日記念盤]
ブルックナー:交響曲第3番
マゼール指揮ミュンヘン・フィル


「忘れられない瞬間」「最高水準の演奏」〜巨匠マゼールとミュンヘン・フィル
巨匠ロリン・マゼールは2012年9月、82歳にして、名門ミュンヘン・フィルの音楽監督に就任し、と絶賛を受けました。2012年10月のN響定期でも来日し、4つのプログラムによる演奏会で名演を披露したのみならず、「らららクラシック」にゲスト出演するなど、圧倒的な存在感を見せつけたことも記憶に新しいところです。2013年4月には早くもミュンヘン・フィルを率いて来日公演を行いますが、それに合わせての来日記念盤として、ブルックナーの交響曲第3番を発売いたします。

マゼールお得意の「ブル3」
2012年9月、マーラーの交響曲第9番で音楽監督として最初のシーズンの開幕を飾ったマゼールが、その次の演奏会のメインで取り上げたのがこのブルックナーの交響曲第3番で、このコンビによる初の交響曲録音となります。バロックからコンテンポラリーまで膨大なレパートリーを持つことで知られるマゼールですが、第0番を含むブルックナー交響曲全10曲も、1999年に、モーツァルトのピアノ協奏曲(独奏はマレイ・ペライア)との組み合わせでバイエルン放送響とチクルス演奏するなど、手中にしている作品群といえるでしょう。中でも交響曲弟3番は、マゼールにとって最初のブルックナー交響曲録音となったいわくつきの作品であるのみならず(1967年、当時首席指揮者を務めていたベルリン放送交響楽団とコンサートホール・レーベルに録音)、ブルックナーの交響曲の中でも頻繁に指揮している作品でもあります。

ブルックナーといえばミュンヘン・フィル〜脈々と継承されてきた演奏伝統
ミュンヘン・フィルは創立当初からブルックナー演奏を得意にしてきたオーケストラで、ブルックナーの弟子だったフェルディナント・レーヴェ(在任1897-1898)や、交響曲第9番の原典版初演で知られるジークムント・フォン・ハウスエッガー(在任1920-1938)など、ブルックナーの名解釈で知られる指揮者の薫陶を受けています。戦後もルドルフ・ケンペ(在任1967-1976)、頻繁に客演したハンス・クナッパーツブッシュ、さらにセルジュ・チェリビダッケ(在任1979-1996)、クリスティアン・ティーレマン(在任2004-2011)というそれぞれに個性の異なる指揮者のもとで、ブルックナー演奏の伝統を継承してきました。録音面でも、ハウスエッガー指揮による1938年の交響曲第9番の初録音に始まり、クナッパーツブッシュ指揮の交響曲第8番(1963年)、ケンペ指揮の交響曲第4番・第5番(1975〜76年)、チェリビダッケ指揮の交響曲第3番〜第9番、ティーレマン指揮の交響曲第5番(そして第4番・第7番の映像)など、いずれもブルックナー録音史上に名を残す名盤を、ミュンヘン・フィルは刻んできています。

マゼール、古巣ソニークラシカルに回帰
活動初期からさまざまなレコード会社/レーベルに大量の録音を残してきたマゼールですが、ソニークラシカルはその中でも最も深い関係を持つレーベルです。ちょうど1970年代のクリーヴランド管音楽監督時代に、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団と録音されたブラームス「ドイツ・レクイエム」がソニークラシカルへの初録音であり、その後、クリーヴランド管、ウィーン・フィル、ピッツバーグ響、フランス国立管などを指揮して、ベートーヴェン、シベリウス、マーラーの交響曲全集、チャイコフスキーの後期交響曲集、プッチーニの歌劇チクルスを始めとする数々の名盤を残しています。マゼールにとって深い所縁のあるソニークラシカルへの本格的な交響曲録音は、おそらく1993年のピッツバーグ響とのサン=サーンス「オルガン」以来でしょう。

最もスタンダードな第3稿を使用
交響曲第3番は、ブルックナーの交響曲の中でも最も複雑な改訂歴を持つ作品で、ワーグナーに献呈した第1稿(1873年/2208小節)、交響曲第5番の後、1876年から77年にかけて大幅に改訂された第2稿(2010小節)、そして1888年から89年にかけて最終的な改訂が行われた第3稿(1959小節)という3つの異稿が存在します。マゼールが使用しているのは最もスタンダードな第3稿で、晩年のブルックナーの円熟の筆致による充実したオーケストレーション、最も凝縮された形式が光ります。1967年のベルリン放送響との録音は若き日のマゼールの鋭敏さが最も鮮明に表れた演奏の一つでしたが、1999年のバイエルン放送響との演奏では雄大な広がりを感じさせる円熟の解釈へと様変わりしました。それからさらに13年を経てのミュンヘン・フィルとのブルックナー第3番。演奏時間こそ1997年バイエルン放送響(I.22:36 | II.15:14 | III.7:03 | IV.13:39 =58:34)とさほど変化はないものの、細部の彫琢は一層微に入り細をうがち、瞬間瞬間の音楽の密度の濃さが増しています。第5番・第8番・第9番のように極端な遅さで勝負するのではなく、響きの濃密さで聴かせるのがマゼールのブルックナー第3番についての結論といえるでしょう。マゼールと、伝説の名匠チェリビダッケに薫陶を受け、ブルックナー演奏の伝統を持つミュンヘン・フィル――二つの個性がぶつかりあった重厚・華麗なブルックナーを堪能できる1枚です。(ソニークラシカル)

【収録情報】
・ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 WAB103[1889年第3稿/ノヴァーク版]

 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 ロリン・マゼール(指揮)

 録音時期:2012年9月
 録音場所:ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

2013年4月 マゼール&ミュンヘン・フィル 来日公演

【名古屋公演】スーパークラシックコンサート2012-2013
2013/4/12(金) 愛知県芸術劇場コンサートホール
<出演>五嶋龍(ヴァイオリン)
<曲目>
レスピーギ:交響詩「ローマの噴水」
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調(ヴァイオリン独奏:五嶋龍)
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 作品92

【東京公演】ロリン・マゼール指揮 日本公演2013 東京公演
2013/4/13(土)〜4/18(木)サントリーホール 大ホール
<出演>五嶋龍(ヴァイオリン)※4/17のみ
<曲目>
2013/4/13(土)
ベートーヴェン:序曲「コリオラン」、交響曲第4番変ロ長調 作品60、交響曲第7番イ長調 作品92

2013/4/17(水) (完売)
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調(ヴァイオリン独奏:五嶋龍)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

2013/4/18(木)
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲〜ヴェヌスベルクの音楽(パリ版)
楽劇「トリスタンとイゾルデより 前奏曲と愛の死
ブルックナー:交響曲第3番二短調(1889年第3稿 ノーヴァク版)

【札幌公演】ロリン・マゼール指揮
2013/4/14(日) 札幌コンサートホールKitara大ホール
<出演>五嶋龍(ヴァイオリン)
<曲目>
レスピーギ:交響詩「ローマの噴水」
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調(ヴァイオリン独奏:五嶋龍)
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 作品92

【大阪公演】第51回大阪国際フェスティバル
2013/4/16(火) フェスティバルホール
<曲目>
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲〜ヴェヌスベルクの音楽(パリ版)
楽劇「トリスタンとイゾルデより 前奏曲と愛の死
ブルックナー:交響曲第3番二短調(1889年第3稿 ノーヴァク版)

総合評価

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音は美しい、テンポは早めでスタイルは一聴...

投稿日:2024/03/01 (金)

音は美しい、テンポは早めでスタイルは一聴すると恰好良いように聴こえる、がそれはとりもなおさずマゼールの昔からの欠点でもあり、この演奏に昔の味薄いイメージが音の響きに出ている。深々とした底から響いてくる音が欲しくなり、全楽章表面的な響きで、没頭のトランペットからして響きが浅くのっけから嫌になる(早めのテンポによるためだけでもあるまい)。ブルックナーはこれではいけません。BPOとの(スラヴ舞曲)の名演でマゼールも様変わりしたかと思ったが、根本は変わっていないようだ。私をして残念ながらやっぱりマゼールは諦めようと思わせたブル3であった。

robin さん | 兵庫県 | 不明

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マゼールのブルックナー!?大丈夫かいな?...

投稿日:2013/12/14 (土)

マゼールのブルックナー!?大丈夫かいな?との思いで恐る恐る購入したが結果は大正解でした。 楽章の最後に大見得を切るマゼール節が見られるが、確信を持って演奏されており嫌な感じは持たない。もっとも最終楽章の第2主題はさすがにやりすぎかと思うが。 オーケストラは本当に素晴らしい。全強奏時の響きのブレンド感や弦楽器群の能動的とすら思える弾き具合など、かつてチェリビダッケやヴァントの下で圧倒的なブルックナーを聴かせてくれた背景があるのではないかと思う。

500系さとし さん | 愛媛県 | 不明

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素晴らしい演奏。ミュンヘン・フィルはティ...

投稿日:2013/11/20 (水)

素晴らしい演奏。ミュンヘン・フィルはティーレマンよりマゼールの方が、あっているかも・・・。3番が嫌いな方でも、好きにさせることのできる快演。

toshi さん | 宮崎県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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