CD 輸入盤

ボールト&ロンドン・フィルによる英国レパートリー〜ニクサ/ウェストミンスター 1956年ステレオ録音集 Vol.1(3CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
FHR06
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

極上のリマスタリングでよみがえる
ボールト&ロンドン・フィルによる英国レパートリー
ニクサ/ウェストミンスター 1956年ステレオ録音集 Vol.1

英国音楽のスペシャリストとして知られ、93歳の天寿を全うしたサー・エイドリアン・ボールト(1889−1983)。ボールト卿が音楽監督(1950−1957)を務めた手兵ロンドン・フィルを振ったFIRST HAND RECORDSリマスター・シリーズ第3弾は、得意のエルガーやブリテンを含むお国もので、まさにアナログ・ファンも垂涎のタイトルと呼ぶべき内容となっています。

【デッカに次ぐ英国レーベルだったニクサ】
ニクサ(Nixa)は1950年にF.H.B.ニクソン(Nixon)によって設立されたレコード会社。英国でDeccaに次いでLPレコードを発売しましたが、ニクサ・レーベルは1953年にパイ(Pye)によって買収され、最終的にEMIに買収されています。
 ニクサ・レコードは当初、イギリス連邦圏内で、パリのCompagnie Generale du Disqueのカタログを供給していましたが、のちに、Period, Concert Hall, Haydn Society, Vanguardを含む、多くのアメリカのクラシック・レコード会社のライセンス発売を手がけるようになります。

【ニクサの看板だったボールトの録音】
ニクサの自社録音では、代表的なものとしてボールト指揮によるウォルサムストウ・アッセンブリー・ホールにおける一連の録音が知られており、オリジナルのアナログ盤は今でも根強い人気を集めています。
 ここに復刻される録音の数々は、1956年に、ニクサとパートナー関係にあった米国のウェストミンスターのプロダクションによっておこなわれたもの。初出時にはフィルハーモニック・プロムナード・オーケストラの楽団名が使用されていた録音ですが、米国では1958年9月にすべてステレオLPとして発売されたものの、ライセンスを受けたニクサでは、モノラル・テイクが一部リリースされたにすぎませんでした。
 その意味で、今回英国より初めてほぼ完全な形でリリースされることの意義は決して小さくないものといえるでしょう。なお、このときのセッションではシューマンの4つの交響曲とベルリオーズの序曲集も録音されており、第2集として近くリリースが予定されています。

【ボールトが再評価の機運を促したエルガーの第2交響曲】
復刻リリースの意義もさることながら、プログラム自体もきわめて重要です。ボールトにとってのエルガーは、少年時代に作曲者の前で啓示を受けた運命の作曲家。『第2交響曲』は、ボールトによる5度のレコーディングのうち2番目にあたるもの。1920年の作曲者による初演以降、忘れ去られていた作品を再演して成功を収め、再評価の機運を促したのがほかならぬボールトでした。
 いっぽうでブリテンの作品すべては、これらがボールトによる唯一のスタジオ録音となるもので、『青少年のための管弦楽入門』についてはモノラルとステレオの2種のテイクとも収めるという徹底ぶりです。

【入念なリマスタリング】
CD化に際して、一曲をのぞいてドイツのギュータースローにあるユニヴァーサル・アーカイヴと、ロンドンのEMIアーカイヴとに保管されているオリジナル・マスターテープを取り寄せ、エンジニアには定評あるイアン・ジョーンズを起用、2010年にアビー・ロード・スタジオにおいて全曲のリマスタリングを施しています。
 アナログの風合いを大切にした丁寧なリマスタリングによる音づくりはまさしく感涙もの。これぞ“ノビレメンテ]たる折り目正しい演奏をたっぷりとお楽しみください。
 オリジナル・アナログ盤のカラー・ジャケ写や録音風景の写真も収めた別冊12ページのライナー・ノートつき、コンパクトな8面折たたみ紙ジャケット仕様。3時間49分37秒収録。(キングインターナショナル)

【収録情報】
CD1 [77:05]
・ウォルトン:交響曲第1番変ロ短調
 録音時期:1956年8月15−17日(ステレオ)
 オリジナル・ウェストミンスター・マスター音源のステレオ初出リリース

・エルガー:交響的習作『ファルスタッフ』Op.68
 録音時期:1956年8月20日(ステレオ)
 オリジナル・ウェストミンスター・マスター音源のステレオ初出リリース

CD2 [76:34]
・エルガー:交響曲第2番変ホ長調Op.63
 録音時期:1956年8月15−17日(ステレオ)
 オリジナル・ウェストミンスター・マスター音源のステレオ初出リリース

・エルガー:序曲『コケイン』Op.40
 録音時期:1956年8月15−17日(ステレオ)
 オリジナル・ウェストミンスター・マスター音源のステレオ初出リリース

・ブリテン:音楽の夜会Op.9
 録音時期:1956年8月30−31日(ステレオ)
 オリジナル・ウェストミンスター・マスター音源のステレオ初出リリース

CD 3 [75:59]
・ブリテン:『青少年のための管弦楽入門(パーセルの主題による変奏曲とフーガ)』Op.34
 サー・エイドリアン・ボールト(語り)
 録音時期:1956年8月30−31日(モノラル)

・ロッシーニ / ブリテン:音楽のマチネーOp.24
 録音時期:1956年8月30−31日(ステレオ)
 オリジナル・ウェストミンスター・マスター音源のステレオ初出リリース

・ブリテン:『ピーター・グライムス』より4つの海の間奏曲Op.33aとパッサカリア Op.33b
 録音時期:1956年8月30−31日(ステレオ)

・ブリテン:『青少年のための管弦楽入門(パーセルの主題による変奏曲とフーガ)』Op.34
 録音時期:1956年8月30−31日(ステレオ)
 英国ステレオ初出&英国初ステレオCD化

 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・エイドリアン・ボールト(指揮)

 録音場所:ロンドン、ウォルサムストウ・アッセンブリー・ホール(セッション)
 プロデューサー:カート・リスト
 プリンシパル・バランス・エンジニア:ヘルベルト・ツァイトハマー
 リマスタリング:2010年アビー・ロード・スタジオ
 リマスタリング・エンジニア:イアン・ジョーンズ

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Symphony No. 1 in B Flat minor: 1. Allegro Assai
  • 02. Symphony No. 1 in B Flat minor: 2. Presto, Con Malizia
  • 03. Symphony No. 1 in B Flat minor: 3. Andante Con Malincolia
  • 04. Symphony No. 1 in B Flat minor: 4. Maestoso - Brioso Ed Ardentemente - Vivacissimo - Maestoso
  • 05. Falstaff, Symphonic Study for Orchestra in C minor, Op. 68: 1. Falstaff and Prince Harry
  • 06. Falstaff, Symphonic Study for Orchestra in C minor, Op. 68: 2. Eastcheap - Gadshill - the Boar's Head
  • 07. Falstaff, Symphonic Study for Orchestra in C minor, Op. 68: 3. Dream Interlude
  • 08. Falstaff, Symphonic Study for Orchestra in C minor, Op. 68: 4. Falstaff's March
  • 09. Falstaff, Symphonic Study for Orchestra in C minor, Op. 68: 5. Interlude - Gloucestershire
  • 10. Falstaff, Symphonic Study for Orchestra in C minor, Op. 68: 6. Harry's Progress

ディスク   2

  • 01. Symphony No. 2 in E Flat Major, Op. 63: 1. Allegro Vivace E Nobilmente
  • 02. Symphony No. 2 in E Flat Major, Op. 63: 2. Larghetto
  • 03. Symphony No. 2 in E Flat Major, Op. 63: 3. Rondo (Presto)
  • 04. Symphony No. 2 in E Flat Major, Op. 63: 4. Moderato E Maestoso
  • 05. Cockaigne Overture ('In London Town'), Concert Overture for Orchestra & Organ, Op. 40
  • 06. Soires Musicales (Rossini Suite 1), Suite for Orchestra, Op. 9: 1. March
  • 07. Soires Musicales (Rossini Suite 1), Suite for Orchestra, Op. 9: 2. Canzonetta
  • 08. Soires Musicales (Rossini Suite 1), Suite for Orchestra, Op. 9: 3. Tirolese
  • 09. Soires Musicales (Rossini Suite 1), Suite for Orchestra, Op. 9: 4. Bolero
  • 10. Soires Musicales (Rossini Suite 1), Suite for Orchestra, Op. 9: 5. Tarantella

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ユーザーレビュー

総合評価

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ボールトは何を聴いても期待を裏切らない。...

投稿日:2010/06/19 (土)

ボールトは何を聴いても期待を裏切らない。このCDセットもそうだ。ウォルトンはLPで聴いていたのだが、今回のマスタリングはいい。格段に明瞭になっており、時代を感じさせない。他の録音も含めて初期ステレオとしては高いレベルに仕上がっている。ただ「青少年」ではグランカッサは切れてしまっており、重低音不足は感じる。ボールトの肉声は張りがあって若々しい。ボールト・ファンは必携。

Yoshi さん | 大阪府 | 不明

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