シュトラウス、リヒャルト(1864-1949)

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CD

『英雄の生涯』 スイトナー&NHK交響楽団

シュトラウス、リヒャルト(1864-1949)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SICC1349
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

スイトナー&NHK交響楽団/英雄の生涯
2010年デジタル・リマスター音源で久々の復活!


名指揮者スイトナーが、1986年にNHK交響楽団を指揮して録音したリヒャルト・シュトラウスの『英雄の生涯』が、かなり久しぶりの復活となります。
 スイトナーは、リヒャルト・シュトラウスの『ばらの騎士』の編曲上演でデビューし、それを作曲者が賞賛してくれたことが世に出るきっかけとなったのですが、残念ながらレコーディングは『サロメ』全曲や、『影のない女』交響的幻想曲、『メタモルフォーゼン』など数が少なく、今回のリリースは大いに歓迎されるところです。ヴァイオリン・ソロは当時のコンサートマスター、徳永二男。その引き締まった演奏と美しい音色も聴きものと言えます。

【収録情報】
・リヒャルト・シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』作品40
 徳永二男(ヴァイオリン・ソロ)
 NHK交響楽団
 オトマール・スイトナー(指揮)

 録音時期:1986年2月5日、6日
 録音場所:NHKホール
 録音方式:デジタル(ライヴ)
 2010年デジタル・リマスタリング

【プロフィール】
1922年5月16日、オトマール・スイトナー(スウィトナー、スヴィトナー、ズイトナーとも)は、ドイツ系の父親とイタリア系の母親の間に、オーストリアのインスブルックに誕生。インスブルック音楽院に学んだのち、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院に入学、レドヴィンカにピアノを、クレメンス・クラウスに指揮を師事。
 1941年からインスブルックのチロル州立劇場の副指揮者となり、翌年、『ばらの騎士』を自分で室内編成用に編曲上演して指揮者デビューを飾ります。この上演は作曲者のシュトラウス自身の賞賛も得て、スイトナーは順調なスタートを切りますが、1944年に同劇場の指揮者を辞任してからはポストに恵まれず、1952年まではピアニストとしてウィーン、ローマ、ミュンヘンなどで活動することになります。
 1952年からはデュッセルドルフ近郊のレムシャイト市の音楽監督に就任して指揮活動を再開、1957年には、ラインラント=プファルツ・フィルの音楽監督に迎えられ、ドイツ・オーストリア各地のオーケストラへの客演も開始します。マリア・カラスの伴奏をおこなったこともありました。
 1960年、スイトナーは東ドイツに移り、ドレスデン国立歌劇場の音楽監督に就任します。同歌劇場のオーケストラであるシュターツカペレ・ドレスデンとの公演も含めて大きな成功を収め、1964年には、ベルリン国立歌劇場の音楽監督に就任し、ドレスデンに続いて東ドイツ最高のポジションを得ることになります。この年からバイロイト音楽祭へも出演するようになり、さらに声望を高めて行くこととなります。
 初来日は1971年、NHK交響楽団への客演でした。以後、数多くの来日公演やレコードなどを通じて着実にファンを増やし、現在も根強い人気を維持しています。

【スイトナーの芸風】
キャリアの最初から最後までオペラを指揮活動の中心に据えていたスイトナー。主に指揮したのはドレスデンとベルリンのオペラでしたが、両者のオーケストラが、シュターツカペレとしてコンサート活動もおこなっていたため、通常の演奏会レパートリーも幅広いものを持っていました。
 大人数でドラマ構築をおこなうオペラの舞台は、歌手やオーケストラはもちろん、演出家への配慮も求められるという、指揮者にとっては過酷な現場ですが、スイトナーは若い頃から叩き上げて実力を伸ばして来ただけあって、ドレスデンでもベルリンでも高い評価を獲得していました。
 その水準の高さは、たとえば『魔笛』や『フィガロの結婚』『コシ・ファン・トゥッテ』『後宮からの誘拐』といったモーツァルトの有名な演奏の数々や、リヒャルト・シュトラウスの『サロメ』といった録音でも明らかでした。

 モーツァルトはオペラだけでなく交響曲や序曲にも素晴らしい演奏を残しており、その他、ハイドン、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ブラームス、ブルックナー、マーラー、ドヴォルザーク、ヴェーバー、ビゼーといったメインストリームのシンフォニック路線のほか、オペラではワーグナー、シューベルト、フンパーディンク、スメタナなども指揮、管弦楽作品では、ヴェーバー、スッペ、ストラヴィンスキー、チャイコフスキー、ヒンデミット、リスト、R.シュトラウス、レーガー、グリーグ、ドビュッシー、デッサウ等々があり、それらが音の良い状態で残されているのは幸いでした。

内容詳細

スウィトナーは日本の聴衆にとって非常に近しい存在である。NHK響との公演は多くの人が耳にしただろうが、これをあらためて聴くと、しっかりとした構成だったのだと納得。真摯な態度での演奏を耳にすると、団員はこの指揮者を本当に愛していたのだと感じた。(白)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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最近N響とパーヴォ・ヤルヴィによるこの曲...

投稿日:2015/10/25 (日)

最近N響とパーヴォ・ヤルヴィによるこの曲の最新盤が出たので、これも聞きなおしてみた。確かに、オケの技術や色彩感は今のほうが良いのだが、このスィトナーによる録音も、大変骨太で聴きごたえがある。日本のオケは、線の細さが気になる場合があるけれど、N響の場合はそれが起こらず、大変重厚な音を出すことが出来て、それはもう昔から変わらない。そういう積み重ねがあって、デュトワ以降の機動力のようなものがオケに加わり、今の大変機能性の高いN響が出来上がったということで、良いオケは一日にして成らずである。「音楽を鷲掴みにした」という表現があるけれど、これはそういう類の演奏だと思う。ただ、ヤルヴィ盤と比べると、オケの美感で一歩譲るし、録音も若干の古さを感じるので、☆4つとしたい。

七海耀 さん | 埼玉県 | 不明

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レコ芸付録の新譜音のカタログCDに一応耳...

投稿日:2010/05/01 (土)

レコ芸付録の新譜音のカタログCDに一応耳を通して、これは、というCDは買うことにしているが、久々にガツンと心に響く演奏がこれだった。N響より上手なオケはいくらでもあるが、N響がやる気を出せば、素人みたいに燃えてくれるのが嬉しい。スイトナーさんは、相変わらず、何気ない指揮ぶりだが、この人ほどオケや奏者に点火するのが上手い人もいないのではないか。ベルリン国立歌劇場でのプフィツナーの歌劇「パレストリーナ」の上演もそうだった。私たちは又一人、貴重な指揮者を天に送った。

古物好き さん | 大阪府 | 不明

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2日間の演奏会からの編集により演奏のミス...

投稿日:2010/03/28 (日)

2日間の演奏会からの編集により演奏のミスは上手く修正されており、会場ノイズもFM放送より押えられ聴きやすい。ただしサウンド自体はNHKのオリジナルを尊重しており、腰高で強奏時は高域にピーク感がある一方、中低域の解像度は悪い。しかしこれはNHKホールの音響とホール備え付けのマイクの制約によるものであり、リマスターでもいかんとも改善し難かったと思われる。演奏はスウィトナーらしく細部にはこだわらず、流れ重視のおおらかなもの。

meji さん | 神奈川県 | 不明

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