CD

エルガー:エニグマ変奏曲、ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 トスカニーニ&NBC交響楽団(XRCD24)

エルガー(1857-1934)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
JMM24XR06
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD
その他
:
Xrcd

商品説明

トスカニーニ没後50年記念リリース
XRCD24 RCA トスカニーニ・オリジナル・エディション(6)

エルガー:エニグマ変奏曲、ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
英国人をも唸らせた、トスカニーニの『エニグマ変奏曲』解釈の総決算。
今までにない豊潤なサウンドで復活する秘蔵の名演。

トスカニーニが『エニグマ変奏曲』を初めて指揮したのは1905年で、作品が作曲されてから6年後のことでした。1935年にBBC響に客演してロンドンでこの曲を指揮したとき、指揮者のランドン・ロナルドは『これまで聴いたベストの演奏は作曲者の自作自演だったが、トスカニーニはそれを上回る』と絶賛し、著名な評論家アーネスト・ニューマンも『「ニムロッド」はイギリス風でないアクセントもあったが、あれほどの深みを湛えた演奏は聴いたことがない』と賛辞を呈しているほど、その解釈は絶対的な評価を得ていました。
 当録音は、トスカニーニがこの曲を最後に指揮した演奏会の3ヶ月前に収録されたもので、いわば彼にとってこの曲の解釈の総決算といえるもの。ここでも、NBC響のヴィルトゥオジティを最大限に発揮させて、主題と14曲の変奏の多彩さな魅力を引き出しています。その1週間前にはブラームスの交響曲第4番、その1週間後にはレスピーギの『ローマの噴水』と、いずれも定評ある名盤を録音していることからも、トスカニーニとNBC響が絶頂期にあったことがうかがい知れます。なお、トスカニーニが全生涯で取り上げたエルガー作品は、『エニグマ変奏曲』のほかには『序奏とアレグロ』があるのみです。
 カップリングは、オリジナルLP通り、ブラームスによる変奏曲の名品『ハイドンの主題による変奏曲』。NBC響時代には5回演奏していますが、当盤の録音は、それとは無関係に純粋なレコード録音を目的として収録されたもので、トスカニーニにとっては1936年のニューヨーク・フィルとの歴史的名盤以来のセッション録音となりました。和声変化がそれぞれの変奏を結び付けているという作品の構造を息彫りにした名演です。

トスカニーニの1951年以降のRCA録音の多くは、指揮者の頭上約5メートルの位置につるされたコンデンサー・マイク1本によるワンポイント収録で、直接音を主体にしたバランスによる名録音が多いのですが、この2曲も、特に『エニグマ』は特に優れたものの一つに数えられています。
 今回の復刻に当たっては、これまでのXRCD24の原則通り、最もオリジナルなアナログ・マスターテープにさかのぼり、細心の注意を払ってマスタリングを敢行。それにより、リビングステレオ・シリーズでRCAの録音黄金時代を築き上げたリチャード・モアとルイス・レイトンの名コンビが捉えたトスカニーニ=NBC交響楽団の輝かしく豊潤なサウンドが、前代未聞の明晰さと色彩感を伴って瑞々しくよみがえっています。(BMG)

・エルガー:エニグマ変奏曲 Op.36
 録音:1951年12月10日(モノラル)
・ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
 録音:1952年2月4日(モノラル)

 NBC交響楽団
 アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
 録音場所:ニューヨーク、カーネギー・ホール
 オリジナル・プロデューサー:リチャード・モア
 オリジナル・レコーディング・エンジニア:ルイス・レイトン
 リマスタリング・エンジニア:杉本一家(JVCマスタリング・センター)
 マスターテープ・トランスファー:アンドレアス・マイヤー(ニューヨーク・ソニー・スタジオ)
 LP初出:LM-1725 (March 1953)
 国内LP初出:A-4009(『トスカニーニとロマン派音楽』第2集[LP4枚組]) (February 1963)

 JVC K2 24 BIT REMSTERING/MONO
 解説:松本學、ハリー・ゴールドスミス、モーティマー・H・フランク、岡本稔ほか

収録曲   

XRCD24 RCA TOSCANINI ORIGINAL EDISION (6)

  • 01. Elgar: Enigma Variations, op. 36
  • 02. Brahms: Variations on a Theme of Haydn, op. 56a

ユーザーレビュー

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シリーズの6枚を聴いてきたが、これも見事...

投稿日:2008/03/27 (木)

シリーズの6枚を聴いてきたが、これも見事な復刻で、マエストロが楽曲の構成を明示すべく、テクスチャーを浮かび上がらせるために努めた、完璧なまでの楽器間のバランスを実に見事に捕捉している。私は、今回初めて『エニグマ』に熱中し、瞬く間に時が過ぎた。点滅し、次々と繰り出される美しい音の世界。『ファルスタッフ』の名演を連想させた。『ハイドン変奏曲』は予想通りの名演で、『エニグマ』共々、NBC響のヴィルティオージを真に実感した。

YT さん | 埼玉県 | 不明

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残念ながら、トスカニーニの『エニグマ』録...

投稿日:2008/03/26 (水)

残念ながら、トスカニーニの『エニグマ』録音には、演奏内容のより優れた、’35年の英BBC壮絶ライヴがある。既に何社からかSP復刻されていて、音も結構いい。また、この’51年録音に関しても、オーパス蔵から、去年末、英LPからの復刻が出たばかりである。それに比べるとこのXRCDは、解像度が上がり、弦楽器の厚みが増した分、最初、全体的にぼてっとした、らしくない鈍重な印象を受けた。しかし、何回か聴いているうち、巨匠が晩年の心象風景を、素直に吐露した演奏に聴こえてきた。何度も聴きたくなる、不思議な魅力のあるCDだ。

鯖太郎 さん | 大阪 | 不明

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人物・団体紹介

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エルガー(1857-1934)

近代イギリスを代表する作曲家、サー・エドワード・ウィリアム・エルガーは、1857年6月2日、イギリス中西部ウスター近郊のブロードヒースで生まれました。経済的に恵まれなかったため正規の音楽教育を受けることができず、ほとんど独学で勉強したそうですが、ピアノ調律師で楽器商を営んでいた父親のウィリアムは、生業のかたわら聖ジョージ・ローマ・カトリック教会のオルガニストを務めていたそうですから、やはりその血の

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