リムスキー=コルサコフ (1844-1908)

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CD 輸入盤

シェエラザード、リハーサル風景(初出)、チャイコフスキー:スラヴ行進曲(ライヴ) ストコフスキー

リムスキー=コルサコフ (1844-1908)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
CACD0536
組み枚数
:
1
レーベル
:
フォーマット
:
CD

商品説明

ストコ・ファン必携の重要アイテム登場!
あの『スラヴ行進曲』がようやくCD化されました!
しかも組み合わせは『シェエラザード』&そのリハーサル風景(初出)


ストコフスキーの伝説化した名演《シェエラザード》がCalaの定評ある復刻で登場。ストコフスキーは、初めて常任を務めたシンシナティ交響楽団のデビュー・シーズン(1910年)においてすでにこの曲を振っています。フィラデルフィア管弦楽団の常任時代(1912−1940年)には都合50回も取り上げており、まさにオハコの演目だったといえるでしょう。
 レコーディングにも熱心で、フィラデルフィア時代の初期にはアコースティック録音で抜粋の収録を何度か実施、その後、全曲録音をモノラルで3回、ステレオで2回、都合全5回に渡っておこなっており、当ディスクのロンドン交響楽団との1964年の録音は、その中でも「大胆でありながら繊細な神経が行き届いた」演奏との評価を得ています。

 当ディスクの音源は、ロンドンのDECCA本社にある、貴重なPhase 4 Stereoオリジナル・マスター・テープから、ダイレクトでリマスタリングされたもので、デジタル変換には24bit/96KHzのハイビット・テクノロジーが用いられています。音の生々しさは空前絶後のものと断言していいでしょう。
 演奏も最高です。ストコフスキーらしい大胆なフレージング、極端なルバート、鮮やかな色彩といった特徴がもっとも克明にあらわれた演奏で、最後の録音(72年 RCA)の打って変わったようなおとなしさとはまったく違うことに驚かされます。

 ロンドン交響楽団の往年の名手たちによる演奏が鮮明な響きで蘇っているのもファンにはたまらないところです。当ディスクのライナーには、この録音に参加したオケの首席メンバーが記載されていますが、それを眺めてみると、「ソロ・ヴァイオリン」としてクレジットされたコンマス=エーリッヒ・グリューエンバーグのほかにも、ロドニー・フレンド(後にニューヨーク・フィル、ロンドン・フィルのコンマスを歴任、名教師としても知名)、ネヴィル・マリナー(ヴァイオリニスト時代)、バリー・タックウェル(ホルン)、デニス・ウィック(トロンボーン)など、一騎当千の強者たちが名を連ねていて、サウンドの凄みにも思わず納得させられます。

 この録音で用いられた《Phase 4 Stereo》はDeccaが1960年代初頭、他社に先駆けて導入した20チャンネル・マルチトラック収録。メカ好きで有名だったストコフスキーはポピュラーやイージー・リスニングの分野で採用されはじめていたPhase 4 Stereo(フェイズ・フォー・ステレオ)方式を自身の録音に応用しようと提案。そのため、レコーディング・スタッフもDeccaの通常のクラシック収録とは違う、専門チームが当たったといいます。同方式で録音を行った最初のクラシック指揮者がストコフスキーであり、その第1弾がこの《シェエラザード》だったのでした。

 また、そのリハーサル風景が公開されるのは今回が初めて。初体験のPhase 4 Stereoを意識してか、何度もエンジニアを呼び出して確認をとるストコフスキーの様子が克明に記録されているほか、オーケストラの面々に向かって「音楽とは決してメカニカルなものではない。ハート、フィーリング、パッション、霊感だ」とサラリと言ってのけるところなど、ちょっと感動的すらあります。
 当ディスクのブックレットには当時のプロデューサーMarty WargoによるPhase 4 Stereoについての詳しい記述(オリジナルLP発売時に掲載された文章)と、初発売時の各誌レビューが記載され、資料価値が高められているのも嬉しいところです。

 ストコフスキーは1967年に《スラヴ行進曲》をセッション録音していますが、今回カップリング収録されたのは1972年6月15日にロイヤル・アルバート・ホールで行われたストコフスキー90歳記念・ロンドン交響楽団デビュー60周年記念演奏会のライヴ録音で、LPでは、ブラームスの第1交響曲終了後に続いて演奏されていたというものです。
 CD化は今回が世界初、しかもきちんとスピーチまで収録されているのいるのがさすがといえ、ブラ1終了後、満場の聴衆の拍手が鳴りやむ様子を「今のはパーフェクトなディミヌエンドだったねえ」と言って場内は大爆笑。エンターテイナー=ストコフスキーならではの楽しいひとときです。

【収録情報】
・R=コルサコフ:交響組曲《シェエラザード》Op.35
 1964年録音(インターナショナル初CD化)

・チャイコフスキー:スラヴ行進曲
 1972年ライヴ(世界初CD化)

・R=コルサコフ:《シェエラザード》のリハーサル
 1964年(初出)

 レオポルド・ストコフスキー指揮
 ロンドン交響楽団
 エーリッヒ・グリューエンバーグ(Vn)

収録曲   

  • 01. 1. The Sea and Sinbad's Ship
  • 02. 2. The Story of the Kalendar Prince
  • 03. 3. The Young Prince and the Young Princess
  • 04. 4. Festival at Baghdad - The Sea-Shipwreck
  • 05. Music Is Heart, Is Feeling, Is Passion, Is Impulse, All Kinds of Things
  • 06. Splendid, Wonderful, But a Few Things We Can Make Better
  • 07. Permit Yourselves to Be Excited
  • 08. Is Any Place in the First Movement Anybody Would Like to Try Again?

総合評価

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「芸術を見せものにした巨匠」と皮肉られる...

投稿日:2009/03/21 (土)

「芸術を見せものにした巨匠」と皮肉られることも多いが、わが道を生涯貫き通したストコフスキー天晴れだ!彼の中でも特に派手派手でカロリー満点なシェエラザードは今さら何も言うこともない世紀の名(迷)演。ここで推したいのはスラヴ行進曲だ。90過ぎた大巨匠とは思えないほどアグレッシブ!そしてシェエラザードのリハサール中、団員に向かって言った「音楽とは決してメカニカルなものではない。ハート、フィーリング、パッション、霊感だ」という言葉は生涯を音楽にささげた彼だからこそ重く響く。

munn さん | 東京 | 不明

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下記音質評訂正とお詫び:DeccaPhase4の96k...

投稿日:2004/06/28 (月)

下記音質評訂正とお詫び:DeccaPhase4の96kHz24bitリマスター(!)に過剰期待でアツくなり、ロクに再生ポジション補正もせず批判したが、愛器P-0sVUK&ElgarPlus1394其々の標準再生ポジションを低コントラスト&豊富な間接音にシフトしたら、元々の人工臭修正までは無理だが、オーディオライクなリアリティを残しつつ、臨場感豊富なサウンドに変身して不満解消!悪アガキはしてみるものですネ...HMVさんゴメンネ。

風雷暴 さん | 横浜 | 不明

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ゲルギエフの超弩級盤の後じゃストコと言えども分...

投稿日:2004/06/24 (木)

ゲルギエフの超弩級盤の後じゃストコと言えども分が悪い筈だが..ドッコイ、ゲルギーより役者が上。奇匠ストコは一世一代の千両役者と確信!内容はフランツ氏に同感で、フォルムに綻びやダレも無くマクリも決まってるし、Garish&Erotic!とても82歳の感性とパッションとは信じられない!が、音は期待外れ。HMVはどんな再生装置を使ってるのか?90歳のスラヴ行進曲も脱帽モノ!

風雷暴 さん | 横浜 | 不明

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