ベルリオーズ(1803-1869)

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CD

幻想交響曲 クレンペラー&フィルハーモニア管弦楽団

ベルリオーズ(1803-1869)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TOCE13127
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

クレンペラー/幻想交響曲

クレンペラーの芸風が強烈に刻印された驚くべき演奏。この指揮者ならではの徹底的にドライな方針が貫かれ、ベルリオーズが記した音符の数々が、そのままの膨大な情報量で聴き手にダイレクトに迫ってきます。
 標題音楽的要素にはほとんど関心が払われず、あくまでも“交響曲”として厳格に楽譜が扱われた結果、ここではあの第3楽章が実に意味深く、エモーショナルかつ色彩豊かな音楽として存在感たっぷりに響き渡るのです。特に太く美しい副次主題の刺激の強さや、常識的期待感への心地よい裏切りはクセになるほど魅力的。第4楽章・第5楽章での巨大かつ壮烈な迫力も見事というほかありません。
 『幻想交響曲』という巨大な枠組みの中で様々に機能する音の仕掛けが、作品のユニークな相貌を聴き手に強く印象付けるまさに稀有な名演といえるでしょう。
 オーケストラの楽器配置は、いつも通り第2ヴァイオリン右側の両翼型を採用し、各声部やその重なり具合が聴き取りやすい立体的で解像度高い音響を実現、さらに第2楽章にコルネットが入るヴァージョンを用いているのも興味深いところです。
 なお、海外盤はすでに廃盤で、現在聴けるのはこの国内盤のみ。幸いリマスターはうまくいっており、お薦めできる仕上がりです。

ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14
 フィルハーモニア管弦楽団
 オットー・クレンペラー(指揮)

 録音時期:1963年4月23〜26日&9月17〜18日(ステレオ)
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール

内容詳細

遅いどっしりしたテンポの中に、隅々まで彫琢を施し、響きの透明度を出しながらも、強奏ではすさまじい迫力を出してくる。異色のレパートリーだが、クレンペラーの優れた音楽性が伺える1作といえる。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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堂々たるもので、クレンペラーの重厚な語り...

投稿日:2021/03/26 (金)

堂々たるもので、クレンペラーの重厚な語り口が随所に垣間見られる。実に立派な幻想交響曲だ。それはそれとして、特に前半でのゆったり間がちょっと気になったことも否めず、私には一度聴けば十分なものに属してしまった。もっと若く、体力もあれば、そんなことにはならなかったろうに。年齢には勝てない。一度聴いての感動は、忘れずにしまっておこう。

じじちゃん さん | 北海道 | 不明

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近年、クレンペラーのCDは単発でもBOX...

投稿日:2021/03/13 (土)

近年、クレンペラーのCDは単発でもBOXモノでもガンガン売りまくっているから結構集めた。それらの録音状態については玉石混交だと思う。この幻想交響曲はクレンペラーCDの中では「玉」の部類だと思う。酷い録音はまさにチープと言いたくなるのもあるが、この幻想は全く違い、とても1960年代の録音とは思えない。随所で重低音が響き、オーケストラの分厚い響きを堪能することができる。1960〜1970年代のフィルハーモニア管の録音を評して「フィルハーモニア管の絶頂期」というコメントを見かけることがあるが、クレンペラーの幻想を聴くと納得できる。録音が良いと迫力もダイレクトに伝わる。第5楽章など曲の凄みを改めて感じ、最後まで聴き入ってしまう。

snk さん | 北海道 | 不明

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既に皆さんが書き込まれている諸レビューに...

投稿日:2012/05/02 (水)

既に皆さんが書き込まれている諸レビューに各々肯けるものが多々あり私もやや繰り返し気味とは思いますが・・・・。フランス系とは縁のないクレンペラーが何と78歳の時の1963年にPHOを振っての「幻想」交響曲は、実に各楽章・楽章をクレンペラーらしくゆっくりしたテンポの内にこの曲のオドロ・オドロした処を余すことなく運んで行きます。演奏タイムは@16’11A6’36B18’04C5’00D10’41といった感じでテンポは遅いものの何かこの指揮者は「突き放した」様な姿勢で独墺系指揮者による演奏盤で独特の存在感を示しています。なお、第1楽章がタイム的に長いのは反復演奏がされているからでしょう、第2楽章はHMVレビューにもあります様にコルネットが入った版を使っての演奏で続く色彩感豊かな第3楽章を経て、後半に至るともう人間の「暗部」をクレンペラーが本領を発揮した如く「抑制された」迫力感をもって幻想交響曲の狂気を捻出して曲全体の構成感を明瞭にして行きます。ただこの辺り楽章標題ほど劇的な表現ではなく、前半・後半をあらためて通して聴くと音楽そのものへのアプローチがなされている様で勿論洒落た表現でもありませんが一度聴くと癖になりそうな演奏で、音質も比較的古い・・・そう、もう50年前の録音ながらマァ聴けるレベルでありますし何より先ずオーケストラPHOの適応力の高さに素晴らしいものがあります。当時PHOプロデューサーはあのW.レッグが担当していましたがオーケストラの設立者でもあったレッグは、本演奏録音の翌年1964年に突然この楽団解散を宣言し、以降は仕切り直しの自主運営のNPHOとしてレッグの手を完全に離れ、クレンペラーが会長となって継続の形をとります。そういう経緯があるので、クレンペラー、レッグ、PHOの3者共同のレコードとしては末期の作品になったそうですね。又、クレンペラー「幻想」には1966年NYPOとのライブ録音も以前あった様ですが詳細把握しておりません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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