CD 輸入盤

交響曲集、協奏曲集、『ネルソン・ミサ』、テ・デウム ピノック&イングリッシュ・コンサート(12CD)

ハイドン(1732-1809)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4793609
組み枚数
:
12
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ピノック/ハイドン:交響曲集、協奏曲集、『ネルソン・ミサ』、他(12CD)

トレヴァー・ピノックがイングリッシュ・コンサートを指揮してアルヒーフ・レーベルにセッション録音したハイドン音源をすべて集めたボックス。ピノックの代表盤として知られてきたいわゆる“疾風怒濤期”の交響曲6枚分に、初期交響曲の「朝・昼・晩」、そして協奏曲2枚と声楽曲3枚をまとめた内容です。

【交響曲】
「朝・昼・晩」は、シンフォニアや合奏協奏曲といったバロックの名残も聴けるハイドンの初期作品。
 その他の収録作品は、どれも“疾風怒濤”(シュトゥルム・ウント・ドランク)期に書かれています。“疾風怒濤”とは、これらのシンフォニーが作曲された当時(1766-73年頃)、ゲーテを中心としてドイツで勃興した文学運動を指し、それまでの啓蒙主義に反して、創作者個人の才能や感情の強さを極度に意識、強調する思想で、転じて主観的な感情表出の激しい当時の音楽にもあてはめられています。
 ハイドンのこの時期のシンフォニーの特徴として、100曲を越えるそのシンフォニーの中で11曲しかない短調の作品のうち、6曲が集中して書かれている点が挙げられます。当時は情熱や悲嘆、宗教的な厳粛さなどを示す場合にのみ使用されていたという短調の作品が多いことも、そうした時代背景ゆえなのでしょう。どちらかと言えば、ほのぼのとした副題を与えられていることが多いハイドン作品としては異例なほど悲劇的な副題が目立つのも、そんな作品内容を反映してのことですが、一方で、演奏中に楽員がひとりまたひとりと退席してしまう終楽章があまりにも有名な『告別』のように、この作曲家ならではの機智が随所に示されていることも魅力です。
 時代考証演奏の立役者のひとりであるピノックは、古楽器派屈指と評される端正な造型と生彩にとんだリズム感によって、スマートかつさっそうとしたハイドン演奏を聴かせて魅了します。

【協奏曲】
ヴァイオリン協奏曲では、バロック・ヴァイオリンの名手サイモン・スタンデイジがソロを受け持ち、伸びやかな美音が素晴らしい躍動感あふれる演奏を聴かせます。ピリオド奏法尾を強調することのない自然な表現が印象的です。  トランペット協奏曲では、マーク・ベネットが生き生きとした見事な演奏を展開しています。

【声楽曲】
『ネルソン・ミサ』、『テ・デウム』、『テレジア・ミサ』、『聖ニコライ・ミサ』、スターバト・マーテルを収録。(HMV)

【収録情報】
Disc1
ハイドン:
・交響曲第6番ニ長調『朝』Hob.I:6
・交響曲第7番ハ長調『昼』Hob.I:8
・交響曲第8番ト長調『晩』Hob.I:9

Disc2
・交響曲第35番変ロ長調 Hob.I:35
・交響曲第38番ハ長調 Hob.I:38
・交響曲第39番ト短調 Hob.I:39
・交響曲第59番イ長調『火事』Hob.I:59

Disc3
・交響曲第26番ニ短調『嘆き』 Hob.I:26
・交響曲第49番ヘ短調『受難』 Hob.I:49
・交響曲第58番ヘ長調 Hob.I:58

Disc4
・交響曲第41番ハ長調 Hob.I:41
・交響曲第48番ハ長調『マリア・テレジア』 Hob.I:48
・交響曲第65番イ長調 Hob.I:65

Disc5
・交響曲第43番変ホ長調『マーキュリー』 Hob.I:43
・交響曲第51番変ロ長調 Hob.I:51
・交響曲第52番ハ短調 Hob.I:52

Disc6
・交響曲第42番ニ長調 Hob.I:42
・交響曲第44番ホ短調『悲しみ』 Hob.I:44
・交響曲第46番ロ長調 Hob.I:46

Disc7
・交響曲第45番嬰ヘ短調『告別』 Hob.I:45
・交響曲第47番ト長調 Hob.I:47
・交響曲第50番ハ長調 Hob.I:50

Disc8
・ヴァイオリン協奏曲第1番ハ長調 H.VIIa No.1
・ヴァイオリン協奏曲第4番ト長調 H.VIIa No.4
・ヴァイオリン協奏曲第3番イ長調 H.VIIa No.3
・ザロモン:ロマンス ニ長調

Disc9
・オーボエ協奏曲ハ長調 H.VIIg: C1
・トランペット協奏曲変ホ長調 H.VIIe/1
・チェンバロ協奏曲ニ長調 Hob.XVIII:11

Disc10
・ミサ曲ニ短調『ネルソン・ミサ』Hob. XXII:11
・テ・デウム ハ長調 Hob.XXIIIc:2

Disc11
・ミサ曲変ロ長調『テレジア・ミサ』Hob.XXII:12
・ミサ曲ト長調『聖ニコライ・ミサ』Hob.XXII:6

Disc12
・スターバト・マーテル Hob.XXa:1

 サイモン・スタンデイジ(ヴァイオリン:Disc8)
 ポール・グッドウィン(オーボエ:Disc9)
 マーク・ベネット(トランペット:Disc9)
 フェリシティ・ロット(ソプラノ:Disc10)
 ナンシー・アージェンタ(ソプラノ:Disc11)
 キャサリン・ロビン (メゾ・ソプラノ:Disc11,12)
 キャロライン・ワトキンソン(メゾ・ソプラノ:Disc10)
 マルドヴィン・デイヴィス(テノール:Disc10)
 アントニー・ロルフ・ジョンソン(テノール:Disc12)
 デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(バス:Disc10)
 ニコラス・パール(オルガン:Disc10)
 イングリッシュ・コンサート合唱団(Disc10,11,12)、他

 イングリッシュ・コンサート
 トレヴァー・ピノック(指揮、チェンバロ)

 録音時期:1985〜89年
 録音場所:ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. 1. Adagio - Allegro
  • 02. 2. Adagio
  • 03. 3. Menuet
  • 04. 4. Finale (Allegro)
  • 05. 1. Adagio - Allegro
  • 06. 2A. Recitativo. Adagio - Allegro - Adagio
  • 07. 3. Menuetto - Trio
  • 08. 4. Finale. Allegro
  • 09. 1. Allegro Molto
  • 10. 2. Andante
  • 11. 3. Menuetto
  • 12. 4. Presto "La Tempesta"

ディスク   2

  • 01. 1. Allegro Di Molto
  • 02. 2. Andante
  • 03. 3. Menuet. Un Poco Allegretto
  • 04. 4. Finale. Presto
  • 05. 1. Allegro Di Molto - Trevor Pinnock, the English Concert
  • 06. 2. Andante Molto
  • 07. 3. Menuet. Allegro
  • 08. 4. Finale. Allegro Di Molto
  • 09. 1. Allegro Assai
  • 10. 2. Andante
  • 11. 3. Menuetto
  • 12. 4. Finale (Allegro Molto)
  • 13. 1. Presto
  • 14. 2. Andante O Pi Tosto Allegretto
  • 15. 3. Menuetto
  • 16. 4. Allegro Assai

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ユーザーレビュー

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貴重なハイドン初期の作品がピノックのキレ...

投稿日:2021/07/10 (土)

貴重なハイドン初期の作品がピノックのキレの良い指揮で堪能できる! ハイドンというと大御所たちが後期の作品群を競うように録音しているが 初期の作品群の録音は比較的選択肢が少ない。 後期はモダン楽器の重厚さがマッチすると思うが初期の作品群はピノックの古楽器を使った演奏は曲想にピッタリマッチすると思う。

I.O.U さん | 北海道 | 不明

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ピノックはバッハのチェンバロ協奏曲などの...

投稿日:2014/10/05 (日)

ピノックはバッハのチェンバロ協奏曲などのシリーズをたいへん気に行っていたので、ハイドンもきっと良かろうと思い購入してみました。そしてその結果は期待以上!。ピノックらしい明るさが演奏全体に響き渡り、聴き手に心地よさをもたらしてくれます。ところで私の手元に届いたBOXは12CDでした。11枚目に”Theresienmesse”と”Sancti Nicolai”、12枚目に”Stabat Mater”が収録されていました。10CDだと思っていたので、とっても得した気分です。

ひげおやじ さん | 埼玉県 | 不明

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人物・団体紹介

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ハイドン(1732-1809)

ハイドンは1732年に生まれ、1809年に亡くなっています。その77年の生涯は、29歳から58歳までを過ごした30年に及ぶエステルハージ時代を中心に、それ以前とそれ以降の3つの時期に分けて考えることができます。「エステルハージ以前」の28年間は、幼少期の声楽やさまざまな楽器演奏の修行、青年期に入ってからの作曲の勉強に

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