CD 輸入盤

交響曲第6番『悲劇的』 ルイージ指揮MDR響

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
VKJK0323
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD

商品説明

台頭著しい指揮界の新勢力
注目の指揮者、ファビオ・ルイージのマーラー交響曲6番《悲劇的》!

1959年イタリアのジェノヴァに生まれたファビオ・ルイージは、現在MDR(中部ドイツ放送)響の首席を務め、2005年からウィーン響、2007年からはザクセン(ドレスデン)州立歌劇場及びシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者に就任することが決まっている注目株。
 同世代のティーレマン(1959- )、ウェルザー=メスト(1960- )、パーヴォ・ヤルヴィ(1962- )などとともに、今後の活躍が多いに期待される現代指揮界の新勢力です。
 ルイージのマーラー演奏は、すでにマーラー・ファンのあいだでは高い評価を獲得しているもので、この第6番《悲劇的》でも、第1楽章からきわめて振幅の大きな表現を聞かせます。重い響きながら何かに煽られるように切迫したテンポで提示される序奏&第1主題。一方、美しくじっくりと歌い込まれた第2主題(アルマの主題)など、その多彩な表現力はルイージの持つ豊かな才能を感じさせます。
 第2楽章では低弦とティンパニによる過激なまでに急速なスケルツォと、トリオに入ってからぐっと落としたテンポの対比が見事です。
 ルイージの美質が端的に示されたのが牧歌的で穏やかな安らぎに満ちた第3楽章。きわめてゆっくりと情感豊かに歌われる旋律は、深沈とした美しさを湛え、打ち震えるような繊細な響きの感覚はこの人ならではというべき素晴らしい聴きものです。息の長いフレーズを自然な呼吸でスケール大きく歌いあげ、しかもオーケストラからは明晰な響きを引き出すことのできる類い稀な音楽性の持ち主といえます。また、この楽章ではホルンの深い響きと絶妙な表現も特筆に価します。
 第4楽章のハンマー・ストロークについては、第1打[13:00]と第2打[17:40]の音響の違いをきちんと分けて表現しており、初稿では第3打があった部分[28:44]での脱力的詠嘆調は、マーラーの改訂が正しかったことを如実に感じさせてくれます。
 ヨーロッパ最古の放送オーケストラ、MDR響(旧ライプツィヒ放送響)を指揮した当アルバムは、ルイージ39歳の時のものですが、表現におけるダイナミックなコントラスト、細部にまで行き届いた響きに対する鋭敏な感覚が傑出しており、すでに確かな手腕を具えた素晴らしい指揮者であったことを証明しています。


■マーラー:交響曲第6番『悲劇的』(2CD)
1. Allegro energico [24:09]
2. Scherzo [13:51]
3. Andante moderato [18:14]
4. Finale [31:56]
 ファビオ・ルイージ指揮 MDR交響楽団(ライプツィヒ放送響)
 録音:1998年(デジタル)



ドイツの出版社の音楽部門としてスタートしたレーベル“QUERSTAND(クヴェルシュタント)”から「MDRエディション」という注目のシリーズが登場します。
 このMDRエディションは、MDR交響楽団(旧ライプツィヒ放送交響楽団)の演奏によるシリーズで、この3月に、当オーケストラと来日する首席指揮者兼音楽監督のファビオ・ルイージのアルバムが2タイトル、マーラーの交響曲第6番『悲劇的』と、ベルリオーズ:『キリストの幼時』(GIB解散前にごく短期間発売されていたものと同じ)がリリースされます。
 以前、GIBレーベルで好評だったマーラー:交響曲第5番、ベルリオーズ:『幻想交響曲』、『ファウストの劫罰』の続編ともいえる企画となっており、『キリストの幼時』に続いてそれらの曲も再登場させてほしいものです。

 1959年1月17日、イタリアのジェノヴァに生まれたルイージは、現在MDR響とスイス・ロマンド管の首席を務め、また2005年からウィーン交響楽団、2007年からザクセン(ドレスデン)州立歌劇場及びシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者になることが決まっている、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの注目の指揮者です。
 この秋にはN響にも再登場しますので、日本のファンにも身近な存在になってきました。

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Luisi, Fabio - Sinfonie Nr. 6 A-moll Tragische
  • 02. 1. Allegro Energico Ma Non Troppo
  • 03. 2. Scherzo: Wuchtig
  • 04. 3. Andante Moderato

ディスク   2

  • 01. 4. Finale: Allegro Moderato

総合評価

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ルイージのマーラーはすばらしい。 5番で...

投稿日:2007/01/08 (月)

ルイージのマーラーはすばらしい。 5番でもそうだけれど「緩急」と「激しさとやすらぎ」の部分の対比が絶妙だ。 6番の演奏はインバル、ブーレーズ、ベルティーニなどのすばらしい演奏があるが、個人的にはそれらと同等に評価したい演奏だ。 名古屋で聴いた1番(ウィーン響)もすばらしかった。 早く録音してほしい。 今後ルイージのマーラーに期待したい。

Mahler さん | 三重県 | 不明

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両脇の二曲(5番、7番)と違って、力のあるオ...

投稿日:2006/08/26 (土)

両脇の二曲(5番、7番)と違って、力のあるオケがちゃんと演奏すれば、誰が振ってもサマになる曲だが、逆にこの指揮者ならではという個性を刻印するのは難しい。ところが、この演奏はアルマの主題を聴いただけでも、すぐにルイージと分かる。第1楽章挿入部(カウベルが鳴る所)やアンダンテ(このCDでは第3楽章)など叙情的な部分での繊細な歌い込みは他の追随を許さない。終楽章のハンマーストロークや最後のタムタム強打の直前での大きなタメの作り方も個性的だし、一方、速い部分の突進力も半端じゃない。ライヴのせいか分離の悪い録音だけが残念。

村井 翔 さん | 名古屋 | 不明

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昨年の札幌でのPMFで6番を振ったと新聞...

投稿日:2005/02/26 (土)

昨年の札幌でのPMFで6番を振ったと新聞で読んだのですが、それに合わせての日本での発売なのでしょうか? 皆さんのおっしゃる通りで、緩急のつけ方が独特ですね。 6番はどんな演奏でもそれなりに楽しめる傑作です。この演奏はそういう意味で及第点をつけることが出来ます。あれっ?どういう意味?

モンスター さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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