ウーゴ&ヤヒロ インタビュー
2010年11月8日 (月)
ウルグァイ出身・南米最高峰のピアニスト&コンポーザーであるウーゴ・ファットルーソさんと、
世界を股にかけ活躍する凄腕パーカッショニスト=ヤヒロ・トモヒロさん。
現在来日&全国ツアー中の “二人の東方人=ドス・オリエンターレス” にお話を伺いました。
東京の寒空のもとウーゴさんは黄色いランニング姿、ヤヒロさんは “Uruguay” Tシャツでのご登場。とてもおおらかで楽しいお二人です。
---今年の頭、松田美緒さんに新作 『クレオールの花』 についてお話をお話を伺った際に、松田さんはお二人と作業するのがとても楽しかったとおっしゃっていました。
ウーゴ: 私たちも松田さんとの仕事はすごく楽しかったです。
---松田さん曰く、ウーゴさんはいつもエネルギッシュで 「魂から歌を歌わせてくれる人」 。
ヤヒロさんは 「一瞬で世界を見せてくれる芸術家」 と。 (松田美緒インタビューより引用)
ヤヒロ: いやいや。我々はがんばってるオジサンたちです、という感じで(笑)。
---お二人の出会いはどのようなものだったのですか。
ヤヒロ: 僕はカナリヤ諸島のラスパルマスというところで育ったんですが、70年代にブラジル、ウルグァイ、チリ、アルゼンチンなど南米のミュージシャンたちが出稼ぎというか政治的な背景もあってカナリヤ諸島に流れてきていたんです。その頃僕はまだ10代の子どもで、将来音楽をやりたくていろんな音楽を聴かせてもらっていて、ロス・シェイカーズやOPA (ともにウーゴ・ファットルーソが在籍したバンド) のレコードを借りて初めてウーゴ・ファットルーソという名前を知りました。特にOPAの 『Golden Wings』 なんかはとても印象的で、フュージョンになる前のクロスオーバーの頃で 「凄いカッコいいトリオだなー」 とずっと思っていました。
その後僕は日本に帰国して'84〜'85年頃にジョイスのサポートをしていたんですが、彼女がブラジルに戻ってから一緒に仕事をしていたウーゴに 「日本人だったらトモヒロ・ヤヒロっていう人がいるから電話してみれば」 と言ってくれてて。のちにウーゴがジャヴァン&スルルー・ヂ・カポーテのメンバーとして来日した時に、本当に僕に電話をくれたんです。僕はまさかジャヴァンのバンドのピアニストが彼だとは知らなくて・・・
出会いは今でも覚えてます。東武ホテルに着いたら、ウーゴはビリンバウをお土産に持ってきてくれてて(笑)そこで初めて彼があのウーゴ・ファットルーソだということを知ってもう真っ青になりました。それが最初の出会い。だから、ジョイスが我々を引き合わせてくれたんですね。
---ビリンバウ! またでっかいお土産ですね。
ヤヒロ: そう、そうやって知らない人のためにわざわざ持ってきてくれた。なんか縁があったんでしょうね。それからは、僕が企画制作できるような時にはまず第一に尊敬するウーゴを呼ぶ、という形になり今に至ります。
---その頃からのお互いの印象というのは変わってきていますか?
ヤヒロ: もう全然変わらないですね。
---お二人はお互いをどういう人だと思っていて、どんなところが魅力だと思っていらっしゃいますか。
ヤヒロ: この人のエネルギーですね。
僕が見ている限りは、どんな大きい会場でも、逆に 「こんなところで演奏できるの?!」というくらい質素な会場でも、どんなピアノの状態であっても、音が出せるならばそこで最高の演奏するというところです。たとえ時差ボケでも疲れていても、これだけのベテランが文句も言わずに、プライドよりも何よりもまず演奏を優先する。そういうプロ魂と、演奏する喜び。
それから音楽的発想です。作曲も、ピアノやアコーディオンや打楽器の演奏も全部。
年に一度彼と一緒に仕事して刺激をもらって、残りのところで僕も頑張れるという感じです。
ウーゴ: 私はソロ、トリオ、カルテット、いろいろやっているけれど、デュオ編成というのはこのドス・オリエンターレスしかない。だからいろいろな試みを取り入れることができるし、ヤヒロはただサポート的にリズムを刻むだけではなくて、編曲するまでのエネルギーをもってこのデュオをやっている。私にとってドス・オリエンターレスはとてもユニークで面白い活動です。
---リーダー作品に加えて、お二人とも他のアーティストのサポートや客演も多いですね。リーダー作品と客演作品の違いというものは意識されていますか?ウーゴ: やはり少し意識しなければいけないと思っています。今のドス・オリエンターレスの方法論は、歌手のサポートが出来るようなものではないからね。音楽家として自分の役割分担は理解してるし、歌手を迎えることによって、どんなポジションで、どんなスタンスで役割を果たすか、バランスが大事なんだからそこは変わって当たり前。ドス・オリエンターレスの時とは違う表現方法は確かに必要です。
ドス・オリエンターレスは 「いいな」 と思うものやあらゆるアイデアを何もかも全て取り入れることができるからこそ、楽しくてやりがいがあるユニット。だけどシンガーのバックでこれをやってたら主役より目立っちゃうから (笑)
ウーゴ・ファットルーソのカンドンベ・ジャズ・プロジェクト “レイ・タンボール” 最新作
Hugo Fattoruso & Rey Tambor 『Puro Sentimiento』 ウルグァイのリズム“カンドンベ” をフィーチャーしたプロジェクト=レイ・タンボール名義での3作目。強靭でしなやかなパーカッション、詩的かつ鋭利なピアノ、そして温かみのあるヴォーカルを核に叩き出されるのは日本でも再評価高まるエドゥアルド・マテオやルベン・ラダ、ハイメ・ルース、ガーシュイン兄弟らの楽曲たち。
※ カンドンベ・・・大・中・小3種類の太鼓(タンボール)が、それぞれ低音、中音、高音を表し、それらの音が重なり合うサウンドによって構成されるウルグァイ特有のリズム。植民地時代にウルグァイに連れてこられたアフリカの黒人たちが持ち込んだリズムが起源とされている。
- 01. NOMBRE DE BIENES 富という名の
- 02. SOLO HE DE QUEDAR ひとり残って
- 03. HABIA UNA VEZ もう一度
- 04. HERMANO TE ESTOY HABLANDO 兄弟よ、おまえに話しているんだ
- 05. TU VIDA Y LA MIA 君の人生と俺の人生
- 06. yapa: GOLDENWING ゴールデンウィング
- 07. S WONDERFUL - RAPSODY IN BLUE ス・ワンダフル - ラプソディ・イン・ブルー
- 08. CANDOMBES DEL AYER 昨日のカンドンベ
- 09. VIROU NAVIO - NOS BAILES DE VIDA - DE MI PUEBLO - CUERDA ANSINA メドレー
※ 曲目をクリックすると試聴いただけます (Windows Media Playerが起動します)
HMV渋谷ファイナルイベント 「アーティストとディグ&トーク」
---今の日本には外国製の音楽が溢れていて、若い世代は自国の伝統音楽には疎くなりがちです。
レイ・タンボールのメンバーも若いと伺っていますが、彼らのようなウルグァイの若者にとってカンドンベという音楽は身近なものなのでしょうか。
ウーゴ: もちろん。特にアフリカ系の血を継いでいる若者たちは小さい時からみんなタンボールを叩いてる。伝統というよりむしろ習慣として叩いています。DNAの中にすでにあるんでしょう。
---ウーゴさんはアフリカ系の血を継いでいらっしゃるんですか?
ヤヒロ: ウーゴは全然。イタリア系です。それでも黒人系の音楽やカンドンベに魅力を感じて、ウルグァイを代表する音楽を作りたいと思い立ち、彼らと組んで作ったのがこのウーゴ・ファットルーソ&レイ・タンボールです。
---前作 『Emotivo』 との違いはどのあたりなんでしょうか。
ウーゴ: このプロジェクトは私のピアノと歌、そしてタンボールをメインに、すでにしっかりと基盤が出来上がっているので、コンセプト自体に大きな変化はありません。ただレイ・タンボールのメンバーは若いからどんどん成長していて、そういう意味での進化は常に遂げています。
そうそう、このアルバムはウルグァイで毎年開催される、栄誉あるグラフィティ賞の“フュージョン・カンドンベ部門”を受賞しました。
---おぉー!おめでとうございます!本当に素晴らしいアルバムです。
ウーゴさんのピアノはもちろんですが、このソフトな歌声もまた良いですよね。
ウーゴ: アッハッハ!またまたご冗談を!
---冗談ではありません!
ウーゴ: じゃあ今度電話しようか(笑)
---はい、お電話お待ちしております(笑)。
では最後に、お二人の今後の活動について教えて下さい。
ヤヒロ: 現在全国ツアー真っ最中です。11月10日には僕ら二人と松田美緒さん、そして先ほどのレイ・タンボール、チリのフランチェスカ・アンカローラとともに白寿ホールで 「TRANS-CRIOLLA」 というコンサートに二人で出演します (下記スケジュール参照)。
ドス・オリエンターレスとしてはこのあとすぐに新作レコーディングに入り、来年には仕上がる予定です。二人でのツアーは来年もまたしつこくやるつもりでいますので(笑)よろしくお願いします。
ウーゴ: 私は “ウーゴ・ファットルーソと仲間たち”的な、13人編成のリサイタルのDVDをウルグァイでリリースします。これにはレイ・タンボールも参加してます。それから、歌だけの作品、アコーディオン作品、そしてインスト作品と3作がすでに出来上がっています。
ヤヒロ: 僕は11月から1ヶ月間はガイア・クアトロの欧州ツアー、12月はNYとロサンゼルスで武満徹さんのメモリアルコンサート。年末までは海外での活動が多くなりますが、その間にも日本でも何かとライブをやってますので雑誌で名前を見たらぜひライブに遊びに来て下さい!
---お二人のライブと新作リリースを楽しみにしています。本日はお忙しい中ありがとうございました!
【速報】 祝☆ウーゴ・ファットルーソがカルロス・ガルデル賞を受賞!!
主にアルゼンチンのレコード界でこの1年間活躍したアーティストに与えられる栄誉ある “カルロス・ガルデル賞 (Premios Gardel) ” の授賞式が11月4日に行われ、
ウーゴ・ファットルーソ 『Cafe y bar ciencia fictiona』 がベスト・ジャズアルバム賞に輝きました!
おめでとうございます!!
⇒カルロス・ガルデル賞 公式サイト
ウーゴ・ファットルーソとヤヒロトモヒロによるデュオ作品
Hugo Fattoruso & Tomohiro Yahiro 『Dos Orientales』 ウルグァイの至宝ウーゴ・ファットルーソと世界中から引く手あまた凄腕パーカッショニストであるヤヒロ・トモヒロ、“二人の東方人” による濃密なデュオ作品。
ジョビンの 「Desafinado」 やエドゥアルド・マテオの代表曲 「Esa Tristeza」 からウーゴのオリジナル楽曲まで。非常にアイデアに富み実験的でありながらも、互いを信頼し長く旅し演奏し続けてきた二人の経験と歴史がしっかりと刻み込まれたおおらかな演奏がとにかく見事。単なる超絶技巧の鑑賞にとどまらないダイナミズムが息づく傑作。
本作のリリース以降はドス・オリエンターレスとして毎年全国ツアーを敢行。むしろライブがめちゃくちゃカッコイイので是非とも体感を!
ウーゴ・ファットルーソ / ヤヒロトモヒロ ライブスケジュール
出演: 松田美緒 ヤヒロトモヒロ ウーゴ・ファットルーソ
レイ・タンボール(ウルグァイ) フランチェスカ・アンカローラ(チリ)
18:00開場 / 18:30開演
前売3,000円 / 当日3,500円(税込、全席自由)
⇒ チケットお問合せ:votreチケットセンター TEL 03-5355-1280
18:30開場 / 19:00開演
前売2,500円 / 当日3,000円
⇒ チケットお問合せ:NPO法人しらおい創造空間「蔵」 白老郡白老町本町1-7-5 TEL&FAX 0144-85-3101
18:00開場 / 18:30開演
3,500円+1ドリンクオーダー
⇒ チケットお問合せ:東 琢海(たくみ)の店 青森市安方2丁目17-2松ビル1階 TEL 017-732-2001
出演: 金子飛鳥 ヘラルド・ディ・ヒウスト カルロス“エル テーロ”ブスキーニ ヤヒロトモヒロ
ニューヨーク カーネギー・ホール
カリフォルニア オレンジ・カウンティー
出演: アコーディオン/coba ギター/渡辺香津美、鈴木大介 パーカッション/ヤヒロトモヒロ
⇒ ライブスケジュールは ヤヒロトモヒロ Official Website にて随時追加・更新中です。
プロフィール
ウーゴ・ファットルーソ Hugo Fattoruso:1943 年、ウルグァイ、モンテビデオ生まれのアコーディオン&ピアノ奏者、歌手。アルゼンチンではビートルズ・スタイルのロス・シェイカーズで成功、アメリカでは伝説のフュージョン・バンド「OPA」で活動、ブラジルではミルトン・ナシメントやジョイスと共演するなど、本国ウルグァイのみならず幅広い活動で国際的に知られている。ウルグァイのアフリカ系音楽カンドンベにも造詣が深く、自己のバンド「レイ・タンボール」ではシンプルな編成でカンドンベの真髄を伝える。ここ数年、ヤヒロトモヒロとのデュオ「ドス・オリエンタレス」、松田美緒との「クレオールの花」ツアー等で毎年日本を訪れている。
ヤヒロトモヒロ Tomohiro Yahiro:
少年時代の10 年間をカナリア諸島、グラン・カナリアのラスパルマスで育ち、そこでドラムパ−カッションを始める。帰国後1980 年プロ・デビュー。以来、山下洋輔、向井滋春、渡辺香津美、板橋文夫、梅津和時ら、ジャズ界を代表するミュ−ジシャンと共演、アフロファンクバンド「じゃがたら」や「エスケン&ホットボンボンズ」のレギュラ−サポ−トを務める。また、久石譲、武満徹、小野リサ、吉田美奈子、大貫妙子、さだまさし、加藤登紀子、coba などのコンサートに参加、ジャンルの枠を超えた幅広いフィ−ルドで活躍。現在のレギュラー活動は、GAIA CUATRO、DOS ORIENTALES(Duo:ウーゴ・ファットルーソ)、グラストン・ガリッツァDuo、タイロン橋本Duo、中村善郎Duo、等、多々あり。
ドス・オリエンターレス Dos Orientales:
ウーゴ・ファットルーソとヤヒロトモヒロによるデュオ・プロジェクト。「Dos Orientales」とは二人の東方人という意味。ヨーロッパから見たアジア・日本のミュージシャン東洋人であるヤヒロと南米の中で東方人(ウルグァイの正式名称は「ウルグァイ東方共和国)であるウーゴ、この二人の出会いを表しています。ジャヴァン来日時にジョイスを通じて知り合ったという二人、それから様々なミュージシャンを通じて共演を重ね、お互いに信頼できる関係、その絶妙さは演奏の呼吸にまで行き渡っています。
関連リンク
(外部リンク)(HMV ONLINE内)
ラテン最新商品・チケット情報
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ウーゴ&レイ・タンボール最新作
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