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ジュリエッタ・シミオナートさん死去

2010年5月7日 (金)

さる5月5日、イタリア・オペラの黄金時代を支えた往年の大歌手、ジュリエッタ・シミオナートさんが、ローマの自宅で亡くなられました。100歳の誕生日まであと1週間でした。心よりご冥福をお祈りいたします。

【プロフィール】
ジュリエッタ・シミオナートは、1910年5月12日、イタリア北部のエミリア=ロマーニャ州のフォルリ市に誕生。幼い頃を景勝地サルディニア島で過ごした後、同じ北イタリアのヴェネート州ロヴィーゴに出てエットーレ・ロカテッロに歌を習い、続いてミラノでグイード・パルンボに声楽を師事します。
 1928年、モンタニャーナでオペラ・デビュー。1933年、フィレンツェでおこなわれたベルカント・コンクールで優勝。1935年、フィレンツェ五月祭でセラフィン指揮によるピツェッティの新作『オルセオロ』に出演。
 1936年、『リゴレット』のマッダレーナ役でミラノ・スカラ座デビュー。1939年、スカラ座と正式に契約し、脇役として数多くの舞台に出演、1947年の『ミニョン』の成功により、1966年までの長期間に渡り主役級の出演でスカラ座を大いに盛り上げました。
 その間、1945年にはジュネーヴで『フィガロ』のケルビーノ役、1947年には同じくケルビーノ役でエディンバラ音楽祭に出演、さらに1949年にはメトロポリタン歌劇場、1953年にはコヴェントガーデン王立歌劇場とサンフランシスコ歌劇場に出演、1954年にナポリのサン・カルロ国立歌劇場、1954年にシカゴ・リリック・オペラ、1956年にウィーン国立歌劇場に招かれるなど、国際的な活躍で人気を博します。
 日本にはNHKの招聘によるイタリア歌劇団公演に第1回から第4回まで、引退するまで毎回参加して日本のオペラ・ファンに深い感銘を与えました。
 引退は1966年3月、ミラノのピッコロ・スカラ座における『皇帝ティトの慈悲』のセルヴィリア役でした。

【芸風】
シミオナートは現役時代、マリア・カラスやレナータ・テバルディと共にイタリア・オペラの黄金時代を築き上げたことでも知られる偉大なメゾ・ゾプラノ歌手。
 力強さと美しさを兼ね備えた素晴らしい声と、高度な表現力によって、悲劇的な役柄もコミカルな役柄も完璧にこなし、舞台から深みのあるドラマを引き出すことに長けていました。その表現力の多彩さは、長かった下積み時代に、バロック・オペラやベルカント・オペラから、ヴェリズモ、現代オペラにいたるまで、膨大な数の作品にチャレンジして歌っていたという経験が反映されているものと思われますが、そうした豊かな経験を映しだす見事な歌の数々はレコーディングで聴いても素晴らしいものばかりです。
 シミオナートの声をリアルに味わうにはやはり良好なステレオ録音が望ましいところで、現役の全曲盤では、カラヤンとの『アイーダ』、セラフィンとの『カヴァレリア・ルスティカーナ』などがお薦め出来るン内容です。
 実演を収録したライヴ盤は人気歌手だけにかなりの数がリリースされており、音質も玉石混交ですが、中では舞台の興奮を髣髴とさせる正規録音として、カラヤンとの『カルメン』や『ドン・カルロ』、ガヴァッツェーニの『仮面舞踏会』、音がイマイチながら演奏が凄いものとしてヴォットーとの『ノルマ』、さらにDVDでは古い映像ではあるものの、動くシミオナートが見られるのも嬉しいところです。

関連情報

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