フランスを代表音楽家にして、ファイストやジェーン・バーキンも手掛ける奇才ゴンザレスの待望の「ソロ・ピアノ」第二弾。クラシック、ジャズ、アンビエントをやわらかく時に官能的に往来しながら紡ぐ圧倒的なセンスに改めて感動する静かなる傑作。

現在のポストクラシカル〜ピアノアンビエントの源流にもなった、フランスのピアニスト、ゴンザレスの傑作ソロ・ピアノ・アルバム。慈しむように奏でるビ旋律の数々に心を鎮める静かなる名作。

ビル・エヴァンスが自己との対話を行うべく一人ピアノに向かった1968年作は「ソロ」の概念を問いかける。ピアノ・トリオの聖三角形から生み出される無限の可能性の裏で、孤独にリリシズムを追い求める悲しきピアニストの姿がそこにある。

アルゼンチン音楽の中心的存在であるカルロス・アギーレが主宰するShagrada Medraレーベルより、カルロス・アギーレの『Caminos』やロロ・ロッシの『Fogo』に続く、ピアニストのセバスチャン・ベナシによる静謐なピアノ・ソロ集。

坂本龍一が「まるで山水画のよう」と評し、ゴンザレスをはじめジャズやポスト・クラシカルなど幅広い分野のピアニストたちにも多大な影響を与え続ける。一音一音に儚い刹那の瞬間を宿したグレン・グールドのブラームス「間奏曲集」。

ピアノ・アンビエント/ポスト・クラシカルの代表格ゴールドムンドが新しい生命の誕生と悲しき生命の終焉に捧げた安らぎと鎮魂の独白集。

オリジナル楽曲からA.C.ジョビン、ミシェル・ルグラン、バッハ、かしぶち哲郎まで、美しい余韻と余白を残しながら描く芸術的な一筆書き。

空気のように澄んだピアノの音と心を解きほぐす優しいメロディーに身を委ねながら、nakabanが描いたジャケットの不思議な世界に迷い込む。

スザンヌ・ヴェガやエルヴィス・コステロも手掛けた名プロデューサーによる、冷たくもなく過剰にセンチメンタルでもない、美しくて静かな小品集。

伝説のジャズ・シンガー、ラドカ・トネフの『Fairy Tales』に参加したピアニスト、スティーヴ・ドブロゴスによるビートルズ・カヴァー集。

クラシカルなジャズ作品のリリースで知られるEGEAレーベルより、イタリアの至宝エンリコ・ピエラヌンツィがエレガントに奏でる詩的な音風景。

キューバ出身のピアニスト、オマール・ソーサは“精神の静寂”をテーマに、インプロヴィゼイションを交えながら瞑想的な世界観を構築する。

ソフィア・コッポラ監督作品への参加で注目を浴びるピアニスト。人間味のある温かいタッチと音響的な独特の揺らぎに特別な個性を感じる。

ジョヴァンニ・ミラバッシは静かに呼吸をしながらピアノに向かう。キース・ジャレットの名作『Facing You』を思い起こさせる漆黒の美旋律。

チェコのピアニスト、ナイポンクはビル・エヴァンスの「Children's Play Song」を哀愁を込めた指先でメランコリックな旋律を丁寧になぞる。

小瀬村晶は写真家のように一瞬の情景を音で映し出す。それはまるでノスタルジックな質感とアンビエントな感覚が溶け合った白昼夢のBGMのよう。

光と影を自在に操るピアニストは詩情豊かにメロディーを紡ぎ出す。多数のサウンドトラックを手掛けた表現には映像美を喚起させる力がある。

ポール・ブレイはカーラ・ブレイ、アーネット・ピーコックの楽曲を交え、複雑ながら美しいかたちを成すECMが理想とする音の姿をデッサンする。

メランコリックで繊細な私小説のようなピアノ・ソングブック。ブライアン・イーノのアンビエント・シリーズを彷彿させる残響音も心地よい。

一切の余分を排除し選び抜かれた音たち。この作品を聴いていると、ピアノ・ソロはリスナーとの感性の合致という意味を改めて感じさせる。